
お金の不安にさよなら!賢いお金の使い方3選
- 更新日:2020/10/15
- 公開日:2020/10/07
お金の不安がある方は、「もっとたくさん収入があればいいのに」と思いがちです。しかし、世の中には、手取りが20万であっても貯蓄できていたり、お金の不安をあまり感じていなかったりする人もいます。また、同じだけの収入があるのに、貯金がある人とそうでない人もいます。そこには、どういった違いがあるのでしょうか?
投資家の田口智隆さん著『入社1年目のお金の教科書』によると、お金との正しい付き合い方を知っているか否かによって、「貯蓄できるか、お金の不安をどれくらい感じているか」が変わってくるといいます。
今回は本書を参考に、お金の不安のない生活を実現するための「賢いお金の使い方のヒント」をご紹介していきます。
【賢いお金の使い方1】所有ではなくシェアする時代へ
ひと昔前の最大の出費といえば、家や車でした。しかしお金の不安を軽減するという観点から見れば、家や車を購入することは、必ずしも必要なことだとは言えない場合も多いのです。
車を使うよりも、公共交通機関やタクシーを利用した方が、安上がりな場合も多々ありますし、賃貸の方がおトクだ、という場合もあります。さらに、友人などとシェアすることで家賃を安く抑えられる場合もあります。シェアする友人などが思い当たらない場合は、シェアハウスを利用するという手も。
さらに、服やカバン、パソコンや家具なども、レンタルした方が経済的な場合もあります。シェアリングエコノミーという言葉も頻繁に聞かれるようになり、シェアした方がエコだし経済的だよね、という価値観も広がってきています。新しい物を買うときは、本当に買う必要があるのか、シェアすることはできないか、を一度考えてみましょう。
【賢いお金の使い方2】少々家賃が高くても、職場の近くに住む
本書では「できるだけ固定費を抑えよ!」と提唱しています。たとえば、スマホの代金などに関しては、格安スマホなどを利用することで、月々の出費をぐっと抑えられると述べています。その流れで考えれば、家賃は固定費の最たるものですから、できるだけ安く郊外で家を借りた方がいい、と主張しそうなものですが、そうはなりません。筆者は、「少々家賃が高くても、職場の近くに住む方が賢いお金の使い方だ」と言い切っています。
なぜなら、たとえば家賃の安さに目がくらんで、職場から1時間ほどの場所に家を借りてしまうと、毎日往復二時間程度の時間が通勤時間になり、通勤だけで疲弊してしまうからです。時は金なり、という言葉がありますが、実際、時間がなければお金を生み出すための自己研鑽もできません。
時間は何にも勝る資源であり、時間という資源がなければ、お金を生み出すこともできない……。そのため、少々家賃が高くても職場の近くに住む方が合理的だ、というわけです。
【賢いお金の使い方3】コト消費に要注意! 毎月の制限金額を設定しよう
「高いブランド品を買っているわけでもないけど、毎月カツカツだ」という人は、モノ消費よりもコト消費にお金をたくさん使っているのかもしれません。
コト消費とは、所有では得られない体験や思い出、人間関係に価値を見出してお金を使うことを言います。具体的には、ライブ、コンサート、観劇、スマホゲーム、飲み会、旅行、レジャーなどが挙げられます。
筆者は「今の若者はモノ消費よりもコト消費にお金を使う傾向がある」とし、コト消費の支出の増えすぎに警笛を鳴らしています。もちろん、ライブに行って活力を得たり、友達や同僚との飲み会で息抜きをしたり、といったことを不可欠だと感じる人もいるでしょう。コト消費に自分なりの納得感があれば、問題はありません。問題となるのは、「自分でも価値を感じていないのに、なんとなくコト消費してしまっている」状態です。
たとえば、「スマホゲームに課金しすぎてしまっている。やめたいけどやめられない」とか、「飲み会はそんなに好きじゃないけど断りきれずに参加している」といった場合、大切なお金を使って不快な思いをしている、ということになります。自分のためにならないコト消費は、極力避けるべきでしょう。
また、レジャーや飲み会などは楽しくてついついお金を使いすぎてしまう、という方は、「コト消費は、収入の2割程度にする」など、あらかじめ予算を決めておくと、使いすぎを防止できます。
さいごに。自分が納得&満足できるお金の使い方について考えよう

無尽蔵にお金を使っていては、「お金の不安」は消えません。反対に、お金の使い方を意識し、自分に本当に必要なものを見極める力が身につけば、むやみに「お金の不安」を感じることはなくなります。
お金の使い方について考えることは、「自分の価値観について掘り下げること」でもあります。
どういった人生を送りたいのか、また、何を大切にしたいのかを考え、「お金の使いどころ」をクリアにすることができれば、無駄遣いは自然と減り、それに伴って「お金の不安」も減っていくはずです。
今回ご紹介した本
『入社1年目のお金の教科書』
著者:田口智隆
出版社:きずな出版
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