
妊娠がわかったらすぐ始めたいこと【#93】
- 更新日:2020/09/14
- 公開日:2020/09/14
ついに待望の妊娠!あるいは思ってもみない妊娠だった人も、妊娠がわかったらすぐに始めたいことがいくつかあります。手遅れにならないためにも、ぜひ取り入れてみてくださいね。
絶対に無理をしない

まずは何よりも、無理をしないこと。「妊娠は病気じゃない」といわれることはありますが、妊娠そのものは確かに病気ではなくても、切迫流産や切迫早産、妊娠中毒症など赤ちゃんやママの命に関わるような問題も起こり得ます。さらに貧血、頭痛、腰痛、倦怠感など、それまでになかったさまざまなトラブルに見舞われることも多いのです。
私自身、3度の妊娠とも切迫早産と診断されて医師から何カ月もの自宅安静を言い渡されましたし、周囲にもつわりで入院したママや妊娠中毒症になったママ、妊娠中に持病の胆石が痛んで大変だったママなど、トラブルに見舞われたママはとても多い印象です。そしてそれは、若いママでも同じです。
普段は体力に自信のある人でも、妊娠中は、徹夜や日頃していない激しいスポーツ、スケジュールぎっしりの旅行など、体に負担のかかる無理は絶対にしないようにしましょうね。
周りに報告する
無事に出産できるかわからないし、照れくささもあって「周りに報告するのは安定期に入ってからにしよう」と思う方もいるかもしれません。
ただ、安定期に入るまで何事もなく無事に過ごせるかというと、そうとは限らないのが妊娠です。つわりが重くて、いつもの仕事もままならないかもしれないのです。妊娠しているとは知らない上司が、成長させようとプレッシャーをかけてくるかもしれませんし、パートナーや友人がひそかにあなたとの海外旅行を計画しているかもしれません。
妊娠のために本来の実力が出せず、周囲からの評価を下げたり、友人やパートナーをがっかりさせたりするのは残念ですよね。そうならないために、たとえば部署全体などおおっぴらな公表は後にしてもいいですが、直属の上司やプロジェクトチームの仲間、親しい友人など、身近な人には早めに報告したほうがいいでしょう。
何より、パートナーには一刻でも早く報告することをおすすめします。パパになるという自覚を持つには、少しでも長い時間があったほうがいいからです。言わないでいて、その間に母子にトラブルがあったら、なぜ言ってくれなかったのか、と信頼関係を崩す原因にもなりかねます。
自分に合う産婦人科を探す

妊娠するまでは、どこの産婦人科でもそれほど変わらないと思っていました。しかも、都会に住んでいる方なら、妊娠がわかってすぐに出産する病院を決めないと、病院が一杯で予約が取れず、出産難民にもなりかねません。そのために、よくわからないけどとりあえず近いから、と決めてしまう人もいるでしょう。
しかし、出産は女性にとって命をかけた一大イベントです。信頼できる医師がいることは一番ですし、自宅から近いこともいざというときすぐに駆け込めるので安心材料になります。
それだけではありません。日頃の健診でも男性の医師より女性の医師に診てもらったほうが、ストレスが少ない人もいるでしょう。さらに、産婦人科は病院によって、結構方針が違います。無痛分娩など出産方法が選べる病院もありますし、もっと細かいところでは、妊婦の体重が増えすぎることについてかなり厳しく指導する病院もあれば、ほかに問題がなければ「気をつけましょうね」で済む病院もあります。出産直後から母子同室を推奨する病院や、上の子である子どもの入室はお断りという病院もあるのです。よく調べて自分に最適な産婦人科を探しましょう。
病院によって出産の安全性が変わる可能性も?
私の場合、地元で通っていた産婦人科と、出産した東京の実家のそばの産婦人科とでも、かなり方針が違っていました。2人目は逆子でしたが、地元の病院では医師が手でお腹の赤ちゃんを回す回転術を進められました。迷った末、リスクを考えて断ったのですが、東京の病院でもリスクのほうを重視し、逆子体操すら無理してしなくていいと言われました。
結果、帝王切開で出産したところ、お腹の中で娘の首にへその緒が三重に巻いていたことが判明しました。無理に回転術をしていたら、娘の命が危なかったかもしれません。
地元の病院を非難するわけではなく、3度の出産とも地元ではそこで診てもらうくらい信頼していました。妊娠周期や母子の状態などから、時期によって判断も変わったかもしれません。
私の場合はともかく、持病があるなど体に心配のある場合は、すぐに対応してもらえる設備の整った大きな病院を選んだほうが安心です。麻酔を使わずに痛みを和らげるというソフロロジーがよかったという話も聞いたことがあるので、実践している病院にかかってみたかったな、とも思っています。
信頼できる情報ソースを探す

わからないことだらけの妊娠・出産では、日々、いろいろと心配になったり、迷ったりすることがあります。そんなとき、最も頼りになるのはかかりつけの産婦人科です。気になることがあれば健診のときにどんどん相談するべきですし、出血などがあればまずは電話をして判断を仰ぎましょう。
その他、たとえば妊娠中に食べないほうがいいものなど、病院に電話するほど緊急ではないし、次の健診までは待てないという場合もあると思います。そんなときは、信頼できる情報源があると便利です。
妊娠本を一冊常備しておくのもいいですし、インターネットで検索するのであれば、情報の出どころが明確で、医師をはじめとした有資格者が監修についている等、その情報の根拠が示されている信頼できるサイトを探しておいて、そこから調べたほうが効率的です。
ママになる心の準備をする

最後に、上記のような準備を進めながら、一番大切なママになる心の準備もできるといいですね。妊娠中はホルモンバランスが変化し、情緒も不安定になりがちなので、「妊娠してうれしい」と思える日もあれば、不安や不満に押しつぶされそうな日もあるでしょう。
最初からママになる自信満々な人なんていないのですから、複雑な気持ちもあって当然です。自分の中に沸き起こるいろいろな気持ちを、否定せず、ありのままで静かに受け止めて観察してはいかがでしょうか。
妊娠期間は、女性がママになる準備として用意された期間ともいえます。日々、自分の気持ちを受け止めながら、ゆっくりとママになっていきましょう。
▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー
・【#88】「妊活したい」。パートナーへのベストな伝え方と始め方・【#89】「妊娠したい」と思ったら何をする?3人高齢出産した私が始めたこと
・【#90】えっ、そうなの!?初めての妊娠でショックだったこと【前編】
・【#91】えっ、そうなの?!初めての妊娠でショックだったこと【後編】
・【#92】どれだけ大変でも「ママになれてよかった」と思う瞬間
▼鈴本りえさんの他の連載はコチラ
・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1・【女たちのネット詐欺事件簿 #1】ネットオークションの落とし穴
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鈴本りえ
(ライター/エディター)
旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。
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