育児

育児に役立つ鈍感力とは?先の心配より、今の笑顔を大切に【#84】

  • 更新日:2020/07/13

ビジネスの世界で注目されている「鈍感力」。精神的なタフさが求められる、親という仕事にこそ大切だと思います。3人の子どもを育てる中で、ようやく身についてきた育児の鈍感力が重要な理由を紹介します。


情報社会に大切な親の鈍感力

親子でパソコン

最初は誰もがわからないことばかりの育児。ただ、昔と違うのは、自分の親など周りに聞かなくても、インターネット上に情報があふれていることです。


これによって、たとえば離乳食をいかにラクして作れるかといった、さまざまな情報をすぐに手に入れられるというメリットがあります。


私も第1子を出産してから、いや、妊娠中から、さまざまな情報をネットで得ることができました。結婚で引越ししたため、周りにすぐ聞けるママ友もいなかった私には、ネット様様です。


ただ一方で、「うちは●歳でトイトレ完了しました」といったママたちの声も簡単に手に入るようになり、それによって「え、うちはまだなのに」「え、もうこんなことができるんだ」と、細かいことまで人と比べては気にするようになりました。


「考えすぎ」は親のスペックを下げる

考えすぎる親

そして、夜な夜なスマホで育児情報を検索し続け、ただでさえ育児で寝不足の体調をさらに悪化させてしまいました。「夜泣きが激し過ぎるんじゃないか」「言葉が遅いんじゃないか」など、心配事は無尽蔵にあり、それぞれに情報も無尽蔵にあるので、夜だけでなく日中も検索してしまうことになります。


さらには、日中でも子どもの相手を中断して検索するように……。心配事があると、子どもと遊んでいてもどこかうわの空になってしまいます。はたから見たら「スマホばっかり見て子どもを放ったらかしのダメ親」の完成ですね。


子どもの発達は千差万別

ただ、こうしたスマホ漬けの日々を数えきれないくらい過ごした経験者から言わせてもらうと、ネットの育児情報を延々と探し続けることにはあまり意味がありません。結局は、子どもの個性は千差万別なので、医師などの専門家に相談するべき、という結論に辿り着くからです。


「うちの子は集団行動ができているのだろうか」といった悩みにも、園の先生に直接相談したほうがよっぽど有意義ですし、時間もかかりません。先生たちは、私が延々と検索していたことに対して「あら、園ではしっかりやっていますよ」と笑ってくださることもあれば、思いもよらなかった点を心配されたり、ほめてくれたり。


そのどちらの場合も、相談できたことや、具体的な努力ポイントが見つかることで、ネットとは違う爽快感がありました。


子どもは日々育っていくもの

子どもの成長

子どもの成長は早く、今日できないと悩んでいたことが、明日できるようになることがあります。その一方で、とっくにできると思ったことが、急にできなくなることもあります。そうやって、少しずつ成長していきます。


3人の子どもそれぞれの成長を見守るうちに、育児についてスマホで検索することは少なくなりました。ひとりひとり個性も悩みも違うので、経験から検索する必要がなかったのではありません。1人目より2人目、2人目より3人目と、気にし過ぎないようになったのです。


下の子がかわいい理由

3人兄弟

よく、「末っ子はかわいい」ということを聞きますが、3人皆かわいいです。ただ違うのは、悩んでばかりだった長男に比べ、3人目の次男は、細かいことを気にし過ぎないで育児を楽しんでいるという実感があります。


気にし過ぎると、先回りして世話を焼き過ぎることもあれば、ママの心配が子どもを不安にさせることもあります。一方で、ママが笑顔でいれば、子どもたちも笑顔になります。


3人目にしてようやく思うのは、子どもの成長はあっという間なのだから、「今この瞬間の子育てを楽しまないともったいない」ということです。


ポジティブな育児がポジティブな子を作る

結局、昔の「肝っ玉母ちゃん」のように、強いメンタルを保てないと育児はつらくなります。子どもが今、できないことは、親が気にしても気にしなくてもできません。努力をするのは無駄とはいいませんが、努力をしても必ず報われるわけではありません。


少々のことは、気づいても気にしないでスルーする鈍感さが、ママには必要だと思います。そして、子どもの得意なことを見つけたら、思い切りほめます。得意でもない、他の子にとって当たり前のことでも、今までできなかったことができたときにはしっかりほめます。


そうすると子どもは素直なもので、長男から「僕って算数の天才」「僕、運動神経すごくいいから」といった、前向きなセリフが出るようになりました。


算数は普通ですし、運動に至っては早生まれなこともあり、体格のいい子に大きく差をつけられていますが、「できない」と劣等感を持って避けてしまうくらいなら、天才だと思って取り組んでくれたほうがずっといいです。


抱え込むより相談を

相談

鈍感でいることは、子どもを見ないことではありません。子どもの個性を日々見つめていれば、本当に気にするべきことはわかってくると思います。もしそういうことがあれば、うじうじと抱え込むのではなく、さっさと相談してしまいましょう。正解のない育児でも、多くの子どもたちを見てきたプロの目はとても参考になります。相談することによって、より早く対策を考え、子どもの成長を促すことができます。


心配するより、子どもが今、笑っていることが何より大切です。細かいことは気にしない鈍感力で、今日もできるだけ育児を楽しみましょう!



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・【#79】完璧なママじゃなくても、我が子にとって一番のママであればいい

・【#80】自粛中に見つけた「大切にしたい親子時間」

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・【#82】落ち込むこと必至!?私が1歳半健診を恐れる理由

・【#83】子どもに何て呼ばれたい?「パパ、ママ」「お父さん、お母さん」それぞれのメリット・デメリット

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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