1歳半健診

落ち込むこと必至!?私が1歳半健診を恐れる理由【#82】

  • 更新日:2020/06/29

たかが1歳半健診、されど1歳半健診。ドキドキしながら迎えた初めての1歳半健診には、さまざまなドラマがありました……。


せめて「こういうこともある」ということを知っていれば、あんなにショックを受けなくて済んだのかもしれません。私が経験した、恐怖の(?)1歳半健診についてご紹介します。


問答無用の催促の嵐

電話

1歳半健診とは、1歳半を迎えた子どもを対象とした健康診査のこと。自治体にもよりますが、保健センターでの集団健診、または提携の医療機関で個別の健診が行われます。


役所から長男の1歳半健診のお知らせが届いたときは、「まあ、学校の健康診断みたいなものだろうな」と思っていました。そもそも、長男が1歳半の頃は長女の出産を2ヶ月後に控え、切迫早産のため早めに里帰りしていたので、落ち着いてから行こう、くらいに考えていたのです。


当時、私の住む市では日にちが指定された集団健診だったので、保健課に電話をして指定された日には行けないこと、出産を控えているので数ヶ月先になってしまうことを伝えました。


ところが、うまく伝達されなかったのか、その後も毎月通知が届き、しまいには「赤ちゃんとお母さんにお会いできるのを楽しみにしています」といった手書きのメッセージまで書き添えられました。出産で行けないと言っているのに、これでは健診もサボるネグレクト親のような扱いではないか!と思い、何度目かの「出産で行けないので延期させてください」という電話連絡をしました。


このあたりから、1歳半健診について「んん?」と微妙な感情を抱くようになったのです。


え、うちの子、これじゃだめだったの?

内科健診

次女の産後のバタバタもあり、ようやく健診に行けたのは長男が1歳11ヶ月のこと。


当日は、身長・体重などの一般的な内科健診と歯科検診のほか、ひとり歩きができるか、積み木を積むといった簡単な動作ができるか、犬や食事などの絵を見ながら、どのくらい言葉を知っていて、コミュニケーションが取れるかといった発達面もチェックされました。


保健師さんが個別で親子と会話をしながら発達をチェックするのですが、長男は集団健診という初めての環境にテンションが上がり、そわそわして、保健師さんの話を聞いているのかいないのか、きちんと答えない場面がありました。


子どもだからそんなものだろうとも思ったのですが、保健師さんの反応は違いました。


「2歳なんて普通はもっと」

2歳

最後に「何か気になることはありますか」と聞かれたとき、私は「今のところ特にないです」と答えました。長女がぐずったので、なるべく早く帰りたかったのです。ただ、それだけで終わるのも気が引けて、「下の子の妊娠で児童館に行けていなかったので、比較対象がないだけかもしれませんけどね」と付け加えると、すかさず保健師さんに「そうでしょうね」と言われました。


そして、「2歳前なら普通はもっとおしゃべりできますよ。こんな絵の内容なんて、そのくらいの子ならもっとパパッと、すぐに答えられて当たり前ですよ。おうちではわかっているといっても、こういう場で答えられないのは、コミュニケーションを取る力が遅れているということです。お母さん、もっと外に出たほうがいいんじゃないですか」と言われたのです。


「普通は」「なんて」「当たり前」「遅れている」など、今思えば、なぜ保健師さんともあろう人がそんな言葉遣いをしたのか理解に苦しみますが、確かにこう言われました。「健診にも来ないネグレクト親」で、「気になることは特にない」なんてのんきなことを言ったから、あえて厳しく言われたのかもしれません。


さらに最後の「もっと外に出たほうがいい」という言葉で、息子の成長が遅いのはすべて私のせいだと断定されたように感じました。


1歳半健診のダメージから産後うつに

産後うつ

この後の日々のことは思い出したくないですし、あまり覚えてもいません。私は「長男は私のせいで発達が遅れている」という思いに追いつめられ、長女の産後うつもあいまって、メンタル的などん底を味わいました。


引越し先で周りにママ友もおらず、暇さえあれば子どもの発達について調べ、「子どもを人前に出すと、周りからおかしいと思われるかもしれない」という心配から、さらに引きこもりになりました。


その後、子どもの発達に詳しい病院に相談したり、幼稚園に上がって何とかうまくやっているようだと感じたりすることで心配は収まっていきましたが、かなり長い間引きずっていたと思います。


1歳半健診でひっかかることはよくある

それから数年の間にママ友ができてわかったことは、「1歳半健診で何か指摘されることはまあまあよくある」ということ。我が家のように「言葉の発達が遅いと言われた」というママも結構いて、皆、今ではペラペラとお話しています。1歳半健診で指摘されたのが下の子の場合、「言葉が遅いと言われたけど、そんなの全然気にしなかったよ」というママもいました。私も長男の1歳半健診のときにそう言ってもらえたら、少しは気持ちが軽くなったかもしれません。


プロに負わされた重い責任

思うに、こうした市の集団健診では、ネグレクトなど虐待の可能性や発達の遅れを見逃さないことが保健師さんたちに課された責任なのだと思います。それが冒頭の催促の嵐にも表れているのでしょう。


だからこそ、ときには厳しい言い方をしてでも、新米ママたちを導こうとしているのかもしれません。ただ、あそこまでの言い方をされたのは、子ども3人の健診でも、後にも先にもあのときだけです。下の子たちのときは保健師さんも皆、優しかったですよ!


1歳半健診は心して挑むべし

1歳半健診

この経験があったので、長女と次男の1歳半健診では、きちんと決められた日時に、きょうだいは託児所に預けて、準備万端で臨みました。


次男は「言葉がちょっと遅いですね」と言われましたが、さすがに3人目なのでそこまで気にしませんでした。ただ、「人と比べてちょっと遅い」という事実は受け入れて、絵本の読み聞かせや声かけの機会を増やす努力をしました。親がすべきことはショックを受けて落ち込むことではなく、子どもの状況に応じて、できることをすることのみだからです。2歳を過ぎた今では、次男の言葉の理解も目覚ましく発達しています。


そんなわけで、油断してかかると危険な1歳半健診ですが、過剰に恐れる必要はありません!冷静に、粛々とお子さんの成長を知り、日々の育児に役立てられたらいいですね。



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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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