
自粛中の親子のストレスコントロールに利く5つのヒント【#76】
- 更新日:2020/05/18
- 公開日:2020/05/18
長引く自粛に、親子ともストレスが溜まり、限界を感じている人も多いのではないでしょうか。爆発する前に考えたい、親子のストレスコントロールについて、我が家で取り組んでいることをご紹介します。
子どもたちは自粛生活に順応できている?

自粛がはじまってしばらく経ち、我が家の子どもたちは思ったより順応してくれています。長男は小学校の宿題を予想外にしっかりやってくれていますし、長女が「保育園に行きたい」と駄々をこねることもなくなりました。
改めて、子どもの適応能力ってすごいなと思っていたのですが、2歳の次男は、私への後追いが以前より格段に強くなりました。そして普段はとてもよく食べる子ですが、最近は食事を残すことが増えています。6歳の長男は、お友だちと外で思い切り遊べないため、体力が余っているのか夜の寝つきが悪いことが多くなりました。
また、子どもたちが時々、楽しそうに遊びつつ、「コロナになる人もいるけど~」などという自作の歌を歌っていることも。こうしたことから、自粛生活が長引くにつれ、やはり子どもたちがストレスをため込んでいないか、気になるようになったのです。
自粛中に起こりやすい子どものストレス反応

国立成育医療研究センターによると、自粛中に起こりやすい子どものストレス反応は、身体面では「頭が痛い」「お腹が痛い」「眠れない」。行動面では「落ち着きがない」「食欲が増える/減る」「いつもよりよくしゃべる」「しがみついて離れない」「言動が幼い」など※。
こういわれると、あれもこれも症状が出ているような気がしてきます。ここにはないですが、もともと肌の弱い長男と次男の肌荒れがなかなか治らないのも、ストレスが影響しているのではないかと気になるようになりました。
気がついたら怒ってばかり
そんなある日、夫から「最近、子どもたちを怒りすぎじゃない?」と指摘されてハッとしました。確かに、いつも以上に甘えてくる3人の子どもたちと1日中一緒にいて自分の時間が持てず、少しずつ疲弊している自分がいました。末っ子が牛乳をこぼしたなど、ちょっとしたことですぐにイライラしていたのです。
子どものストレスについて心配する以前に、自分がストレスを溜めて、怒りっぽくなっていた私。そこで、親子で元気に自粛生活を乗り切るために我が家で考えるようになったストレスケアがこちらです。
ママのストレスケアを重視する
自粛中に長時間子どもたちと過ごして痛感しているのは、特に小さな子どもは、社会からのストレスよりもまず、親のストレスに影響を受けやすいということ。子どもは親の感情に敏感で、親がいつもと違う不安やストレスを感じていると、それを察してストレスを抱えているようです。
そのため、子どものためにも考えなければいけないと思ったのが自分自身のストレスケア。自粛中でも子どもに有意義な日々を過ごしてもらうために、規則正しい生活や学習、運動、栄養バランスの取れた食事など、あれこれ頑張ってしまいがちですが、それでママが体調を崩してしまっては元も子もありません。
・夫が担当していない家事もお願いしてみる(我が家では皿洗い)
・多少無理にでも一人の時間を作る
・たまには好きなドラマを見たり読書をしたりするのも子どものためと割り切る
など、自分を甘やかして、気持ちが軽くなることを意識して取り入れるようにしています。
太陽の光を浴びる

親子のストレスケアをするために、普段はしていない+αのことをしようと頑張ると、余計にストレスになります。そのため、我が家ではあまりあれもこれもと欲張らず、リラックスして自然にできる方法を選びました。
その一つが、自粛中で外に出る時間が少なくても、できるだけ太陽の光を浴びるということ。テレビをつけると怖いニュースばかりでも、外に出るとのんびりとした春の陽気が気持ちをやわらげてくれます。
そこで、地方在住で自宅周辺を歩く人は少ないこともあり、玄関先に椅子を置いて子どもと日向ぼっこをしたり、ベランダでランチをしたりして、積極的におひさまの光を浴びるようにしています。
深呼吸の機会を増やす
ストレスがたまると呼吸が浅くなりがちなので、意識して深呼吸をしています。まず、朝は家族と一緒にラジオ体操でしっかり深呼吸。両手を上げておろす運動をしながら、きょうだいケンカのあとや食後など、ふとしたときに子どもと一緒に深呼吸を取り入れています。子どものアンガーマネジメントにもなりますし、何より自分のストレスケアとして効果があるような気がしています。
親子でモノづくりをする
普段はお菓子作りをするタイプではないのですが、自粛生活に入ってからはフルーツ寒天やクッキー、ホットケーキにフルーツを盛り合わせたおやつなど、簡単なものを子どもと作るようになりました。
また、古本で紙工作の本を買い、これもごく簡単な紙のおもちゃを大量に作ったりしています。遊ぶのはたいてい1日きりですが、費用がかかっていないので気になりません。
たくさん抱っこしよう

最後に、意識してはいないものの、時間がある分、以前より増えていると思うのが「抱っこ」です。上の子たちは重いので、テレビを観ながらソファに座って膝に乗せたり、体をもたれかけさせたり。子どもを抱っこしたり頬ずりしたりしていると、子どもは満足そうですし、私も不安や心配がやわらぎます。
無理していつもとは違う特別なことをするよりも、まずは「抱っこ」から。こんなときこそ、親子のスキンシップを楽しみたいと思っています。
▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー
・【#71】妊娠中、我が子を守り切るためにできること・【#72】産後では遅い!?出産前に必ず夫と共通認識を持っておくべき3か条
・【#73】つらいけど、助け合えるときがくる!ママ友づきあいのメリットとは
・【#74】自粛中におすすめの子どもの遊ばせ方は?長期化で気をつけたいこと
・【#75】【ママ必見】運動不足も遊びのネタ切れも解消!子どもとの自粛中におすすめの動画や配信サービス
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・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1・【女たちのネット詐欺事件簿 #1】ネットオークションの落とし穴
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鈴本りえ
(ライター/エディター)
旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。
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