女性の怒り

「不快な思いをさせて申し訳ない」は謝罪じゃない。国会議員のハラスメントとセカンドレイプへの絶望。

  • 更新日:2020/05/07

自民党国会議員、及び区議による、10代女性を支援する『Tsubomi Cafe』の視察において、パワーハラスメント、及びセクシャルハラスメント行為の判明です。気絶しそうな出来事です。本件は、2020年4月24日に代表理事 仁藤夢乃氏によって公表されました。


該当の議員及びその周辺の人員による加害行為は、仁藤夢乃氏のTwitter及び抗議文にて詳しく書かれています。


正確な内容は抗議文を読んでいただきたいのですが、概要としては、『衣食住に不安を持つ10代少女たちのサポートとコラボレーションを目的としたTsubomi Cafeへの視察において、事前打ち合わせを逸脱した数々の行動が議員たちに見られた。具体的には、大声で威圧的に秘書や周辺の人員に指示を出す、運営者たちを差し置いて行動する、無許可での写真撮影、設置作業の中で腰を触るといった加害行為が行われた。』という内容です。


めまいがするほどひどい内容ですが、この騒動は当日のハラスメント行為に留まらない、外部からのセカンドレイプと言われる被害者を追い詰める言論をあぶりだす踏み絵になりました。


横行するセカンドレイプ。「本当はいい人」は免罪符じゃない。

セカンドレイプ

この抗議文と内容がTwitterで表明されたあと、非難や擁護など様々な面から声があがりました。残念ながら、その中には「セカンドレイプって言葉、ご存知ですか?」と肩をつかんでガクガク振りたい発言をする議員を含む外野の声が目につきました。


彼・彼女らの主張は「今回のことはひどいことだが、当事者の馳議員は非常に素晴らしい方です。今回のことは残念だが、彼の人柄がきちんと伝わればいい」です。


要するに「本来の人柄が伝われば、今回の“誤解”はとけるはず。やったことは酷い部分があるけれど、人柄に沿って考えればその人なりのコミュニケーションだったということがわかるはず」という主張です。はー?


なんで被害者側が、加害者を慮らなくてはならないのか?また加害者側の人柄がよければ、加害はなかったことになるのか?加害する「いい人」とは?という無限の疑問がわいてきます。このような「より被害者を追い詰めることを善意の顔で言う」人は珍しくないのがヘル・ジャパンです。


「不安な思いをさせて申し訳ない」は謝罪ではない

謝罪する男性

馳議員から団体側への正式な謝罪は4月28日現在ないとのことですが、馳議員のHPには『ハウジングファースト勉強会の視察の件』として記述があり、それの中に一部謝罪っぽい文面は見受けられます。


また、視察を受け入れてくださったNPO団体との窓口であったあべ俊子代議士にあとで確認すると「5人までなら」との約束であったとの事。写真撮影NGの件も5人まで参加OKとの件も事前に国会議員側に伝わっておらず、従って受け入れてくださったNPO団体の皆さんには、いきなり大勢の男性が若年少女支援の現場に参集した事に多大な不安感と不愉快な思いをさせた事となり、お詫びします。


また私のセクハラ行為があったとの指摘もありますが、バスからの資材下ろしや、その資材を使ってのテント設営など、狭い空間で行き来しており、ご指摘のように、移動の際に後ろを通って、「ちょっとどいて」と言いながら腰に手を当てたかどうかは、全く意識に残っておりません。しかしながら、それが事実ならば大変申し訳ない事であり、心より深くお詫び申し上げます。


引用:衆議院議員 馳浩 公式ページ 4月25日投稿「ハウジングファースト勉強会の視察の件」より一部抜粋

謝罪っぽいと記載したのは、タイトルも『謝罪』ではないこと、文面からあふれ出る「俺は悪くない」感がすごいからです。


また、本件を仮に謝罪とした場合も、馳氏がはあくまで「不愉快にさせたこと」にしか言及していません。本来必要なのは、自分の何が「加害性の高いセクシャルおよびパワーハラスメント」であったか、また「訪問に際して、先方に対する敬意や配慮がなかった点」の認識です。


声を上げることが死ぬほど大事、怒りの表明も大事

話し合う人々

『怒りの表明は恥ではない。女性差別を「あるもの」と受容してたまるか2020』、でも記載しましたが、理不尽や差別には声をだしキレ散らかさなくてはなりません。本件も、代表の仁藤夢乃氏が明確な「NO」を表明したことで、問題として認知されました。


「お互い至らないところがあったのだから」と問題をうやむやにせずに、「おかしいなら双方おかしい部分をきちんと見つめましょう。というかそもそもケンカ両成敗の話ではないですよね?」という毅然とした態度を取っていきましょう。



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  • ぱぴこ (外資系OL ときどき ライター)

    外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

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