育児

「子どもの自己肯定感を育てる育児」が、ママの自己肯定感も高めてくれる理由【#67】

  • 更新日:2020/03/16

最近、巷でよく指摘される「自己肯定感を高める育児」の重要性。どういうことで、親としてどんなことをすればいいのか、経験を交えながらご紹介します。


自己肯定感とは

自己肯定感

自己肯定感とは何かというと、簡単に言えば「自分自身に満足している」ということです。自分には何らかの価値があり、「今の自分でいい」「自分はここにいていい」と思っていることだともいえます。


日本の子どもは、世界の子どもと比較して自己肯定感が低いことが問題になっています。2018年度の内閣府による「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」では、13歳から29歳までのうち、日本の若者で「自分自身に満足している」と答えた人は者の割合は45.8%。アメリカの86%、イギリスの83.1%などに比べると極端に低い結果です(*1)。


自己肯定感が低いと、意欲が沸かずに無気力になる、飽きっぽい、人と比較し、批判ばかりする、不安や猜疑心から攻撃的になる、親や先生、成長してからは上司に言われたことしかできない、ということになりかねないといいます。我が子がこうなったら、大問題ですよね。


ママ自身の自己肯定感が低くてもOK!?

ママ自身の自己肯定感

私が子どもの自己肯定感の大切さを知ったのは最近のことで、6歳になる長男が赤ちゃんの頃には気にも留めていませんでした。だからこそ、最初にこのキーワードについて知ったときには、「えっ、そんなこと言われても、そもそも母としての自己肯定感がめちゃくちゃ低い私が、どうやって子どもの自己肯定感を上げられるっていうの!?」と、軽くショックを受けたのです。


やっぱり、「できるママができる子を育てる」ってことなのかな……と悩ましく思った私ですが、いろいろ調べてみると、別にパーフェクトなママじゃなくても、子どもの自己肯定感を育てる育児はできるということがわかってきました(*2)。


子どもに向き合い、愛情を注ぐ

愛情を注ぐ

自己肯定感といわれるとすごく難しそうな言葉ですが、親ができることの最たるものは、「そのままのあなたを心から愛しているよ」としっかり伝えることのようです。つまり、保育園の提出物をつい忘れてしまう、部屋の片付けができていない、などのダメ母ぶりは無関係ということ。よし、これなら私でもできるかもしれません。


お話が上手になり、学校に通い出したら、子どもの悩みをじっくり聞いてあげるということもこれに入るのでしょう。でも、家でママといることの多い乳幼児では、たとえば膝の上で読み聞かせをすることで、赤ちゃんが安心感を持って、「ママが受け入れてくれている」という気持ちになるそう。


私は自分自身、本が好きですし、休憩を兼ねて(ここが重要)、子どもと座って絵本を読んでいることが多いので、これなら大丈夫。なんなら、子どもと一緒に寝ながらでもいいですよね。それで子どもの自己肯定感が高まるなら、つい手が回らなくなりがちな下の子にも積極的に読み聞かせをしよう、と思いました。


褒めて伸ばす、でも褒め方も大切

子どもの褒め方

できないことを叱るのではなく、できたことを、たとえほんの小さなことでも褒めることで、子どもの自己肯定感が高まるそうです。これは、大人でも、たとえお世辞であっても褒められるとうれしいですから、なんとなくわかりますよね。


ただ、そのときの褒め方にもコツがあります。褒める言葉としては、「すごいね!」「やるね!」「さすが!」など、なんでもいいですが、テストで100点を取ったときに「すごいね!」というのはあまりよくないとのこと。100点じゃなかったときに褒める言葉に困るからで、そういうときは「頑張っていたものね!」など、結果ではなく過程も含めて褒めてあげるのがベターです。


「しっかり『ごちそうさまでした』がいえた」「店で静かにできた」など、当たり前のことでも、どんどんほめてあげましょう。


他の子と比較しない(*3)

子ども

幸福学研究者・慶応義塾大学大学院教授の前野隆司さんによれば、他の子と比較するのもNGとのこと。これは私、ついやってしまっていたな、と反省しました。


私自身、「周りの子はできるのに、なぜうちの子はできないんだろう」とネガティブに考えてしまうことがよくあります。ただ、子どもは個性も、成長のペースもそれぞれなので、できないことを比べてもしかたがないことはよくわかります。だからこそ考え方を変えて、我が子ができることを褒めつつ、できないことは「一緒にできるように頑張ろう」という気持ちでいたほうがいいようです。


子どもの笑顔でママも笑顔に

子どもの自己肯定感を高めるための育児を調べていると、「これって、ママの気持ちも明るくするな」と思いました。根底にあるのは、「成長途中の、ありのままの我が子を受け入れること」。できなくていい、というのではなくて、今できないことがあっても認めてあげる、できたことは褒めてあげる、ということが大切です。そして、ありのままの我が子を受け入れることで、「自分は子どもをきちんと育てられていないダメな母親だ」と思ってしまう、ママの自己肯定感の低さも軽減してくれそうです。


子どもが元気で笑顔でいたら、ママもパワーが沸いてきます。ネガティブな気持ちを引きずるのではなく、前向きに育児を楽しみたいですね。


参考

『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』石田勝紀著/集英社

(*1)https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/tokushu_02.html

(*2)https://benesse.jp/kosodate/201804/20180416-1.html

(*3)https://edua.asahi.com/article/12801744



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・【#64】「赤ちゃんに会いたい」と思ったときが2人目を迎えるチャンス

・【#65】親離れはいつから?育児がラクになるタイミングとは

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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