プレスリリース働く主婦の保活

「保活」という言葉自体に違和感?働く主婦の保活の実態

  • 更新日:2020/02/18

 自身の子を保育所に入れるために保護者が行う諸活動を意味する「保活」。この言葉が使われるようになったのはこの数年だと思いますが、今では耳にする機会も増えました。

 今回は、この「保活」をテーマに株式会社ビースタイルが実施した調査から、働く主婦層の「保活」の実態をご紹介します。


働く主婦の半数が保活に取り組んだ経験「ある」

 まず、保活経験の有無について尋ねた結果がこちらです。


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 なんと約半数が保活に取り組んだ経験が「ある」と回答。地方に住んでいたことも関係しているかもしれませんが、筆者が子どもの頃はまだ子どもを保育園に入れることがここまで厳しい状態ではなかったので、本当にこの10~20年のうちで環境が変わってきていることを感じます。


保活を主に行っていたのはパートナーではなく、「自分」が9割以上

 続いて、保活をする対象となるのが両親やその他の保護者だと思いますが、主体的に行っていたのは……?


プレスリリース働く主婦の保活

 結果は、やはりというべきか「あなた」、つまり働く主婦層でした。この結果からも、育児に関してはまだまだ母親が主体となって動いていることがうかがえますね。


保活した結果、希望の施設に預けることができた人の割合は?

 働く主婦の半数が経験したという保活。では、最終的に希望していた施設に預けることができたという人はどのくらいいるのでしょうか?


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 結果、「希望の施設に預けることができた」という人は約半数でした。「希望の施設ではないが預けることはできたという人」も3割程度おり、保活をすることで場所はともかく預けることができたという人は8割以上という結果に。「想像していたよりも多い」というのがこの結果を見た筆者の第一印象ですが、でもきっとこの13.9%というのが実際に子育ての現場から見てみると大きいんでしょうね。


30代以下の世代が一番保活が「大変だった」と感じている

 最後に、保活経験者にその大変さを質問したところ、以下のような結果となりました。


プレスリリース働く主婦の保活 プレスリリース働く主婦の保活

「とても大変だった」が3人に1人程度、「少し大変だった」が5割弱、と程度の差こそあれ保活を「大変だった」を感じている女性は約8割存在することがあきらかになりました。

 年代別に見ると、50代から30代以下と世代が若くなるほど「とても大変だった」という割合が急増しています。今子育てをしている世代は待機児童問題に直面している世代だと思うので、余計大変さを感じていたのかもしれませんね。


働く主婦層の「保活」に対する意見を一部紹介

・保活と言う言葉自体に違和感を感じる。何故、希望する側が活動と言う名称で競争したり、競わねばならないのか?(40代:今は働いていない)

・どこも定員が少なく、いくつか回って、自宅より遠いところも希望してないのに書いておかないと入れないかもしれない、みたいな感じなのがとても嫌でした(40代:派遣社員)

・保育園が決まらないと不安しかないが、決まると日常に忙殺されて、保活の大変さを忘れてニュース等で問題になっても、他人事になってしまう(40代:パート/アルバイト)

・正社員ばかり優遇されている。パートや非正規が保育料が高いところしか預けられないのが不公平だと思う(40代:派遣社員)

・私の場合は妊娠中に保育園や市役所を回り、運よく認証保育園に入所できましたが、身重の体で働きながら保活もし、職場復帰できないのではと不安を抱えながら出産に挑むのは心身的に悪影響だと思いました(40代:パート/アルバイト)

・保活をしない立場だが、それなりに苦労を強いられる事がある。保活してる自分達だけ大変だと主張しないでほしい(40代:パート/アルバイト)

・地域の差が激しい。私の地域は待機児童ゼロだったので途中からでも希望の保育園にはいれました(40代:パート/アルバイト)

・正社員、フルタイム、両親は遠くに住むと、保育が必要な条件は最高に満たしていると思ったが、区役所の人から「生活保護やシングルマザーの人もいますから」と言われて、家の近くに3つも保育園があるのに、一つも入れず、やむを得ず認可外保育園に入れた(50代:派遣社員)

・早生まれが不利すぎる(30代:正社員)

・探してもどうせないと思ったので、働く事を諦めた(40代:今は働いていない)

・海外におりましたので、保活はしていません。ベビーシッターやナーサリーなどがたくさんあり、選択肢はたくさんありました(40代:パート/アルバイト)


しゅふJOB総研所長のコメント

プレスリリース働く主婦の保活

 子どもを保育施設に入れるための活動は、省略して保活と呼ばれます。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”に保活の経験の有無を聞いたところ、半数弱があると回答しました。

 また、保活経験がある人に、「保活を主に行っていたのはどなたですか?」と尋ねたところ自分と答えた人が95.8%でした。保活して保育施設に預けることができたかどうかについては、「希望の施設に預けることができた」と回答した人が約半数。「希望の施設ではないが預けることができた」と回答した人を合わせると8割を超えています。一方、預けることができなかったと回答した人も13.9%いました。


 保活が大変だったかどうかについては、「とても大変だった」「少し大変だった」をあわせて79.9%が大変だったと回答しました。最終的に保育施設に預けることができている人は8割いましたが、そこに至るまでに困難な道のりが立ちはだかっていることが伺えます。

 また、保育施設には預けられたものの希望の施設に預けられなかった人も多く、預けざるを得ない人が苦労して、なんとか預け先を見つけたケースも多いと推察されます。

 年代別に見てみると、保活が大変だったと感じている人の比率は年代が低くなるほど多くなっていることがわかります。しかしながら、50代以上の人たちで大変だったと回答している人の比率も7割を超えています。

 以前から多くの人が保活を大変な活動だと感じていて、大変だと感じている人の比率は近年さらに高まってきているのだと言えます。


 フリーコメントに「保活という言葉があること自体がおかしい」「保育園が決まらないと仕事を見づけづらいのに、仕事をしていないと保育園に入りづらいというシステムはおかしい」といった主旨の声が寄せられているように、保育施設が必要な人にとって利用しやすい仕組みが、十分に整っていない印象を受けます。一方で、地域によって保活難易度に差もあるようです。政府や自治体も改善策を進めているものの、残念ながらその恩恵はまだ十分に行き渡ってはいないように思います。



 コメントにもあったように、やはり地域差はあるようですね。都心部やその他主要都市部ではまだまだ大変な状況が続くことが予想されます。待機児童0に向けて政府も動いているようですが、いち早く改善されることを求めたいですね。



【参考】

株式会社ビースタイル

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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