育児中のイライラ

大好きなママに叱られたら悲しい!育児中にイライラしたら思い出してほしいこと【#58】

  • 更新日:2020/01/13

大切な我が子でも、育児中についイライラしてしまうことがあるのは仕方のないこと。ただ、感情を爆発させる前にできれば思い出してほしいのが、「我が子が悲しんでいる」ということです。


ママだって人間。育児でイライラすることはある

育児中の母親

子どもが小さい兄妹やお友だちに手を挙げて、相手を危険な目にあわせてしまったとき。いたずらをして、本人に危険が及びそうなとき。あるいは、忙しいときにワガママを連発して困らされたとき……。


「こらっ」と必死の形相で我が子を叱りたくなるときが、育児中にはしょっちゅうあります。そして、実際に叱っては、後から「厳しく叱りすぎてしまった」と反省して落ち込むこともしばしば。「これからはもっとやさしいママになろう」と何度も思っていますが、少しずつでも実現できているのかどうか、正直なところ、あまり自信がありません。


ただ、長男が5歳になり、「もっと小さい頃から自覚しておけばよかったな」と思うことがあります。


母親の顔色を伺う長男

5歳男児

先日、家族で出かける前に、私がまだリビングでバタバタと仕度をしていて、子どもだけが先に玄関で待っていたときのこと。長男が取れかかっているキーホルダーを直そうとするも、1歳の次男が手を出して邪魔をするためうまくいかず、次男を少し押してしまったようです。次男はバランスを崩して後ろに倒れ、頭を打ってしまいました。座っていたのでそれほど高さがなかったのと、玄関マットがあったのでケガには至りませんでしたが、私は「ごちん」という音と、次男が泣く声に驚いて、慌てて様子を見に駆けつけました。


次男が激しく泣く姿と、4歳の長女の「長男くんが押したから倒れたの」という報告から、つい大きな声で「なんでそんなことするの!」と長男を叱ってしまった私。長男は何も言わず、先に駆けつけて次男を介抱していた夫の後ろから顔を出して、じっと私の顔を見つめていました。


長男の固まった表情を見て私も我に返り、長男の腕に触れながら「どうしたの?」と優しく声をかけました。すると安心したのか、長男は目にいっぱい涙をためて、声を震わせながら「わざとじゃない」と言ったのです。


子どもだって「小さな人間」

子供たち

改めて長男の前に座って事情を聞きながら「次男くんはまだ小さいから、ちょっと押すだけでも倒れちゃって危ないよ。気をつけようね」と伝えました。長男はコクンとうなずいた後、泣きながら私をパンチしてきました。悪いことをしたのは長男もよくわかっているのです。それなのに、母親の私に頭ごなしに叱られて、悲しい思いをしたようです。


大人だって、大好きな人に怒鳴られたらショックですし、悲しいですよね。同じように、子どもは大好きなママに強い口調で叱られると、反省するよりもまず悲しみます。そして子どもだからこそ、直前にやってしまったことなど吹き飛んで、「ママに叱られた」ということで頭の中がいっぱいになって、涙が出ます。


5歳になった長男の場合は、そうした感情を後から言葉で説明できるので、こちらも理解できます。ただ、悲しんでいるのは、もっと小さな子どもの場合も同じこと。イヤイヤ期の2歳児でも、まだ発語前の赤ちゃんでも、ママに叱られたら悲しんでいると思います。子どもは、親が思う以上にさまざまなことを感じて理解しています。


大人相手なら、頭ごなしにいきなり叱りつけたりしませんよね。相手にもいろんな事情や思いがあることを想像できるからです。それと同じように、「まだ何もわからないだろう」と思うような赤ちゃんでも、「小さな人間」の一人として扱うべきだと思います。しかも、世界中の誰よりもママが大好きで、ママの感情に敏感な「小さな人間」です。


感情に任せて子どもを叱る前に

親子

「悲しい」と泣いている子にいけない理由を諭しても、当然ですが耳に入りません。子どもを悲しませる前に、ママが感情を抑えて諭したほうが効果的なのは言うまでもないですよね。


まあ、そうはいっても、ママも人間ですから、延々と夜泣きをする我が子に「なんで泣くのよ」と声を出したくなる瞬間もあれば、危ないことをしたときなど、子どもが悲しもうがなんだろうが、厳しく叱らなければいけない状況はあります。


それはそれとして、感情を爆発させる前に、「子どもの心が傷つくかもしれない」ということは常に忘れずにいたいな、と思うのです。


ママの笑顔が子どもを笑顔に

笑顔の親子

しかたない状況があったとしても、「つい思った以上に厳しく叱ってしまう」ときの多くは「自分自身に余裕がないとき」。


常にタイムスケジュールに余裕を持って動く、夫婦がよりスムーズに連携する方法を考えるなど、余裕がない状況を作らないための努力を怠らないことは、育児中には不可欠だと思います。それが感情的になることだけでなく、子どものケガや危険を防ぐことにもつながるからです。


ママの気持ちに敏感な子どもは、感情的に叱られたときだけでなく、ママが楽しそうに笑っていることにも敏感に反応します。少し成長した子どもに笑いかけると、笑い返してくれますが、まだうまく笑顔ができない赤ちゃんも、きっとママやパパの笑顔の意味は感じていると思います。


子どもの笑顔は、育児中の疲れも癒してくれるもの。少しでもその笑顔が増えるように、まずはママから、できるだけ無理しすぎない育児生活を目指しましょうね。



▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー

・【#53】「子どもが夜泣きしても夫は起きない」理由って?

・【#54】子どもが急に入院!そのとき、備えておきたいこと

・【#55】パパイヤ期はいつまで?ママがフォローしたほうがいい理由

・【#56】保育園と幼稚園、どっちがいい?保育料無償化の実態も含めて考えてみた(前編)

・【#57】保育園と幼稚園、どっちがいい?保育料無償化の実態も含めて考えてみた(後編)

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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