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保育園と幼稚園、どっちがいい?保育料無償化の実態も含めて考えてみた(後編)【#57】

  • 更新日:2020/01/15

我が子を保育園と幼稚園のどちらに通わせるべきか迷っているパパママへ。幼稚園と保育園、どちらにも通わせている私が実感していること、後編です。


・保育園と幼稚園、どっちがいい?保育料無償化の実態も含めて考えてみた(前編)【#56】


保育園生は落ち着きがない?

保育園生

子どもが幼稚園から小学校に上がったママから、「保育園出身の子は小学校ですぐわかる。落ち着きがないし、他の子を叩いたりもするみたい。ママたちが忙しくて、しつけがちゃんとできていないからかな」と言っているのを聞きました。


確かに、昔は保育園生のほうが暴れん坊で落ち着きがない、といわれていた時代もあるようですが、今でもそういうことを言う人がいるんだなと驚くとともに、我が子が小学校に上がったときに何を言われるかと思うと、軽く恐怖を感じました。


保育園も「幼児教育施設」に

幼児教育施設

昔は幼稚園=お勉強、保育園=託児というイメージもあったようですが、2018年に施行された新「保育所保育指針」では、保育所も幼稚園と同じく「幼児教育施設」であることが明確にされましたし、保育園でも読み書きや英語に力を入れるところが増え、幼稚園と保育園の差はなくなってきているように感じます。


現代では、幼児教育では読み書きの勉強よりも、やりとげる力やコミュニケーション能力などの非認知能力が重視されており、そうした点は保育園でも日々の生活や遊びを通して指導されています。


ただ、保育園生のほうが早くから親離れして自立しているので、自己主張がはっきりできる子は多いかもしれません。また、保育園の方針によって、椅子に座って作業するような設定保育の時間が少ない場合は、小学校の授業で最初のうちは集中できないということもあるのかもしれませんが、子どもはすぐに慣れるので、2、3年生では保育園と幼稚園出身生の違いはなくなると聞いています。


長男の幼稚園では、年中から教材を使ったひらがなの練習などは取り入れているようです。保育園に通っているのはまだ年少と1歳児なので、年中・年長でどうなるかは不明ですが、今のところやっているとは聞いていません。


幼稚園と保育園にかかる費用

幼稚園と保育園にかかる費用

これまでは、幼稚園と保育園の料金の差でどちらを選ぶか決めるご家庭もあったかもしれません。しかし、幼児教育無償化がスタートし、年収に関わらず、幼稚園や保育園の年少からの費用が無料になりました。ただ、蓋を開けてみて、「あ、そうなるんだ」と思ったこともいくつかありました。たとえば以下。


・幼稚園の預かり保育は無償化の対象なので、月額の上限のみ決められているものかと思ったら、長男の幼稚園では「1日450円まで」が無料になった。おやつ代20円の実費を含めると1日70円は必要

・預かり保育代はいったん全額払い、その後、3ヶ月分をまとめて領収書とともに書類を提出すると返金されるシステム

・保育園は無償だが、給食代月額4500円は実費として必要


細かいですが、これらは実際に無償化がスタートするまで説明はなく、保育園はすべて無料になるものと思っていました(不平不満があるわけではありませんが)。


ただ、保育園ではこれ以上料金がかかることはありません。幼稚園ではこのほか、冷暖房費や教材費、遠足代、バス通園の場合はバス代(長男の幼稚園では月4000円)が必要です。制服代なども幼稚園のほうが揃えるものが多い分、高くなりますが、保育園は園服の下に私服を着る分、洋服代がかかってきます。着替えもたくさん用意しなければいけないので、我が家では幼稚園の長男より、保育園の下の子たちのほうがかなり多く洋服を購入しています。


そのため、現状では我が家の場合、幼稚園と保育園の費用の差は明確にはありません。


保育園のほうがベテラン先生が多い

ベテラン保育士

もう一点、違いといえば、幼稚園のほうが若い先生が多いこと。保育園は妊娠出産で休職しても復帰される方が多いのか、ベテランの先生がたくさんいます。幼稚園の若い先生たちはフレッシュで、子どもたちのお姉さんみたいでいいなと思うこともあれば、娘の保育園の担任の先生のように、男の子を3人育て上げたベテラン先生を頼もしく思うこともあります。


幼稚園は対応がていねい

対応がていねい

また、幼稚園では子どものことを話すとき、「今日、●●くんがお友だちと遊ばれていて、転んでしまったようなのです。ただ、●●くんはお友だちにもきちんと謝ってくださって……」と、ていねい(過ぎる)くらいの言葉遣いで説明してくれます。子どもがちょっとすりむいた、注意されて涙が出てしまった、というくらいでも電話がかかってきて詳しく説明されるなど、とても細やか。一方、保育園では、「今日、●●くんがお友だちを遊んでいて、転んじゃってちょっとすりむいちゃったんですけど、お互いきちんと謝っていましたよ」というくらいの自然な言い方をします。ケガは説明されますが、お迎えが遅くて担任の先生に会わなかったときなどは、たまに説明がないときもあります。


幼稚園ほど丁寧でなくてもいいのに、と思うこともあれば、まれに、保育園ではフランクすぎて「●●ちゃんの洋服、お下がりばっかりだね」と正直すぎることを言う保育士さんもいて、「そんなこと言わなくても」と思うこともあります。幼稚園でも、丁寧ではあるけれど「子どもと接するときに目が死んでいる」なんてママたちに言われている先生もいて、こればかりは運と相性の問題もあるのかな、と思います。


ご家庭にあった選択を

以上、幼稚園と保育園、両方に子どもを通わせてみて思うことをご紹介しました。どちらがいいと思うかは、パパママ次第。我が家では、通っている本人たちは、幼稚園も保育園もとっても楽しそうですよ。



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・【#53】「子どもが夜泣きしても夫は起きない」理由って?

・【#54】子どもが急に入院!そのとき、備えておきたいこと

・【#55】パパイヤ期はいつまで?ママがフォローしたほうがいい理由

・【#56】保育園と幼稚園、どっちがいい?保育料無償化の実態も含めて考えてみた(前編)

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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