育児

100倍泣いて100倍笑う。親になってよかったこと【#51】

  • 更新日:2019/11/18

若い人からときどき聞かれる、「育児が大変でも、子どもを産んでよかったと思う?」という言葉。育児のつらさが注目されがちな現代ですが、「産まなければよかった」と思ったことは一度もありません。親になってよかったこと、私のケースをご紹介します。


感情が豊かになった

笑顔の母親

最近、ようやく産後の体のしんどさから抜け出しました。出産は3度目でしたが、2度目の時と同じく、1年半かかりました。妊娠、出産、育児、授乳と、心身への多大なるストレスで産後の体はボロボロです。それでも、親になってよかったと思う理由。1つ目は、感情が豊かになったことです。


独身時代の私はどちらかというとクールに見られるタイプでした。感情表現も淡々としていて、大声を出すこともないし、人前で泣くこともない。ところが出産後は、毎日、「お風呂入るよ!」「ごはんだよ!」と、遊びで親の声が耳に入らない子どもたちのために何かと大声を出し、子どものかわいい言い間違いや冗談にお腹を抱えて笑っています。そして、子どもの運動会やら発表会やら、はては日々の「おかあさんだいすきだよ」のお手紙にまで、しょっちゅう涙する私。喜怒哀楽が独身時代の100倍強くなりました。


子どもを心配するときも何も手がつかなくなるくらいなので、怒と哀に関していえば、すごく疲れます。でも、それも含めていとおしいし、とてもおもしろいな、と思うのです。


心を動かされ続ける日々

はしゃぐ子供

自分のことでいっぱいいっぱいの20代を過ぎ、30代に入って落ち着いてくると、何かに深く悩まされたり、感動したりして心を激しく動かされることが減ってきたな、と感じていました。それはそれで、穏やかでとてもいいのですが、ずっとそのままでいると心が固まってしまって、何も感じられなくなりそうで少し怖かったのを覚えています。


子どもがいれば、自分以上に大切な子どもたちのことで日々、心を動かされまくります。おかげで、心のフットワークは常に軽い状態です。


1日1日が充実する

ピクニック

独身時代は、寝休日も大好きでした。でも今は、子どもを楽しませるために町内会の芋ほりやおみこしに参加するなど、お祭りやイベントごと、子連れで行けそうなお出かけスポットなどを日々チェックしています。子どもの「楽しかった!」という笑顔がご褒美。3人子連れで出かけると疲れますが、気がついたら親の私も楽しかったなと思うのです。


自分ひとりのときは「1日1日を大切に」といわれても、時間を無駄に浪費することも多かったように思います(今となっては、そんな浪費もすごく贅沢だな、と思いますが)。子どもと過ごす毎日は、間違いなくリア充です(笑)。


周りの人に感謝できる

妊娠祝い

妊娠中から、病院の看護師さんや先生、友人、ご近所さん、街で会った見知らぬおばさま、仕事仲間など、周りの人に助けられることが増えました。人に心から感謝することを知ったのは、私の場合、子どもができてからだと思います。そして、感謝した分、周りの人に何かしてあげようと思うことも増えました。


同じ世の中でも、他者を信頼し、助け合って感謝できる世界のほうが豊かですし、生きる甲斐があります。子どもにも、そういう世界を見せてあげたいな、と思います。


親の気持ちが理解できる

両親

周りの人の中でも、改めて深く感謝したのが親です。里帰り出産をして、自分が本当につらいときに支えてくれたこと。子どもに関する悩みを、時間を気にせず聞いてくれたこと。もう高齢なのに、ときには東京から広島まで家事育児を手伝いに来てくれること。こう書きながらも涙してしまうくらい、親には感謝しています。


そして、親も同じように大変な思いをしながら、私を育ててくれたはずです。「子どもの心配は棺桶まで続くんだよ」と冗談まじりに言った母の言葉が、自分の子どもへの思いを考えると痛いほどわかります。


やっと同じ視点に立って、親の気持ちがわかるようになれたこともうれしく思います。


将来が楽しみになる

しいたけの中華麺

独身時代は、40代、50代の自分についてあまり考えたくはありませんでした。恋人が変わったり、仕事が変わったりして、自分の周りの環境が変わることを考えるのは、若いときであれば楽しみでも、年を取って臆病になると、ちょっと負担に感じることもあります。


今は、子どもが成長していくのを見るのが怖くもありますが、心から楽しみです。そのとき、自分が50歳だろうが60歳だろうが、それはそれ。気は早いですが、孫の誕生に立ち合えたら、さぞうれしいだろうなと思います。


母として生まれ変わる人生もいい

しいたけの中華麺

よく言われることですが、母になる前と、なったあとでは人生はガラリと変わります。ちょっと大げさに言えば、母として生まれ変わった気分です。昔からの友人たちや親は引き続きいるのですが、自分の味方や感じ方が変わるので、より貴重に、大切に感じます。


母になる前の自分の人生も私は好きです。今はそれを、視点を変えて見つめつつ、これからの人生や子どものために役立つことがあればすぐにでも引き出せるように、温めている感覚です。


私は自分を親にしてくれたことを、夫にも、子どもにも、心から感謝しています。この記事が、将来、子どもを持つか迷っている女性や、子どもができて不安に感じている女性に届いたらうれしいです。


▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー

・【#46】「妊娠した」っていつ伝える?職場や親族、友人それぞれにベストなタイミング

・【#47】「妊活中です」の正しい伝え方。職場や親族、友人間で気まずくならないために

・【#48】妊活中・妊娠中の義実家との上手なつきあい方

・【#49】子どもはお腹の中にいたときのことを覚えているって本当?

・【#50】断捨離は妊娠中がおすすめ!巣作り本能(?)を活用しよう

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・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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