子供の記憶

子どもはお腹の中にいたときのことを覚えているって本当?【#49】

  • 更新日:2019/11/04

小さい子どもは、ときどき大人の常識では考えられない、ちょっと不思議な言動をします。なかでもよく聞くのが、「お腹の中にいたときのことを覚えている」ということ。


実際にお子さんがお腹の中での経験を話してくれたというママ友の話や、我が家のケースをご紹介します。


お腹の中にいた頃を覚えているという子どもの話

胎児のときの記憶

ママ友の娘さんは、3歳の頃「ママのお腹の中は、静かでゆらゆらして、すごーく気持ちよかった」と話してくれたそうです。ママ友は「えっ、覚えてくれているの!?」とびっくりしたそうですが、なんせ3歳の子の話。どこまで本当かはわかりませんが、いずれにせよ、懐かしい思い出を娘さんと共有できた気がして、とてもうれしかったそうです。


これは小さい子どもにしばしば見られるという「胎内記憶」と呼ばれるもの。一般社団法人日本胎内記憶教育協会が実施したアンケートによれば、半数程度の子どもにあるという結果があるくらい一般的なもので、大人になった私たちが覚えていないのは、成長するにつれて忘れてしまうからだという説もあります。SNSなどでも、ときどきお子さんがお腹の中にいるときの記憶を話してくれた、という話題を見かけます。「お腹の中でザーザーっていう音が聞こえてたよ」「お腹の中でぐるんって回っちゃったの。びっくりした」「産まれるときは、すごくこわくてドキドキしたよ」など、その子によって、いろんな記憶を話してくれるようです。


妊娠中はママと赤ちゃんが一体となる唯一の時間

妊婦

ママとしては、子どもが胎内記憶を話してくれたらうれしいはず。初めての妊娠で、右も左もわからず、胎動とガスの区別もつかずに戸惑いながら過ごした妊娠生活の、一番のパートナーが我が子です。親子の長いつきあいの中でも、母子がまさに一体となれるのは妊娠中だけ。実際の妊娠中には体調不良や心配事が絶えなかったとしても、子どもが産まれたあとで振り返ってみれば、妊娠中ってなんて温かくて幸せな期間だったんだろうと思います。


そんなときのことを、まだ何もわからないと思っていた我が子が覚えていてくれたとしたら、感動してしまいますよね。


子どもは赤ちゃんの頃の話が大好き

3人の子供

我が家の3きょうだいはどうかというと、残念ながら胎内記憶を話してくれたことはありません。「覚えてる?」と聞いてみても、「わからん!」と言われます。


でも、「お兄ちゃんは、ママがお寿司を食べるといつも“おいしい、おいしい”ってお腹の中で動き回ってたよ」「妹ちゃんは、夜にママが寝ようとすると、“寂しいからもうちょっと起きてて”ってお腹をコツン、コツンってノックしたよ」なんていうと、子どもたちはとても喜びます。末っ子がお腹にいるときのことは上の2人も覚えているので、弟に「弟くんがお腹にいたとき、僕がいつも『おーい、弟くーん』って呼んでたの知ってる?」なんて、真似して聞いていたりもします。


娘は赤ちゃんの頃の話も好きで、「あかちゃんのとき、お母さんのおっぱい、いーーっぱい飲んだよねぇ」と繰り返し話してくれます。これは覚えているわけではなく、私に聞いて覚えたことです。「胎内記憶」を話してくれたお子さんたちの中にも、お腹の中や赤ちゃんの頃の話が大好きで、小さい頃にママやパパが話していたことを覚えてしまって、記憶しているように話している子もいるかもしれません。事実がどちらであっても、親としては愛おしく、神秘的な気持ちになります。


かわいい頃を思い出す会話の種に

母子の会話

かわいい我が子でも、片付けない・反抗的な態度を取るなど、どうしてもイライラしてしまうこともあります。そんなことがあった夜、娘が赤ちゃんの頃の話をしはじめたりすると、「ああ、そうだね、赤ちゃんの頃はかわいかったねえ」と温かい気持ちになります。そして最後は、「でも今のほうが、もーーっとかわいいよ」と付け加えるのも忘れません。


子どもに頼まれて、妊娠中のお腹を撮った写真を見せたこともありました。洗面所の鏡の前で立って、パシャっと撮っただけの写真でしたが、はちきれんばかりのお腹に「わー、すごい!」と子どもたちも大はしゃぎ。


実は妊娠中は、芸能人のマタニティフォトなどを見て「これ撮ってどうするんだろう、彼女たちはきれいだけど私はいらないかな」と思っていたタイプの私。子どもが喜ぶとわかっていたら、撮っておいてもよかったかもしれません。


妊娠中の貴重な時間を満喫しよう

妊婦

「胎内記憶」については話してくれなかった我が子たちですが、それでも感じるのは、「言葉が話せない小さい子どもでも、大人が思う以上にわかっている」ということ。生後数カ月の赤ちゃんでもそう感じるのですから、お腹の中にいるときのことも、親が思うよりずっと理解して、覚えているのかもしれません。


そう考えると、お腹の中の赤ちゃんに話しかけたり、一緒に音楽を聴いたりするのもずっと楽しくなりそうですね。今、妊娠中の方や、これから妊娠を考えている人は、産まれてきた我が子と妊娠中の話をすることを楽しみにしながら妊娠期間を過ごしてみてはいかがでしょうか。お腹の中のお子さんとの思い出を妊娠日記にして、将来、絵本のようにお子さんと一緒に眺めるのもいいですね。


赤ちゃんと一体でいられる貴重な妊娠期間を、ぜひ満喫してくださいね。


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・【#44】自然分娩、無痛分娩、帝王切開。ベストなのは?体験者の声

・【#45】いつか妊娠したいなら、独身時代からやっておきたいこと【#45】

・【#46】「妊娠した」っていつ伝える?職場や親族、友人それぞれにベストなタイミング

・【#47】「妊活中です」の正しい伝え方。職場や親族、友人間で気まずくならないために

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・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1

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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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