
共働き夫婦が簡単にできる!具体的な「貯まる財布管理の方法」
- 更新日:2019/10/16
- 公開日:2019/10/16
「結婚して、二馬力になったはずなのに、なぜかお金が貯まらない」
「結婚してからも独身時代の感覚でお金を使っているから、子どものための十分な貯金ができず不安」
など、「共働きをしているけれど、お金があまり貯められていない」ことに不安を感じている方は多いのではないでしょうか?
貯金をするためには、収入を増やすことと支出を減らすことのふたつの方法しかない、と考えがちです。ですが、このふたつはとてもハードルが高いですよね。
そこで今回は、お金を貯める第三の道である、「貯まりやすい財布管理の方法に変える」方法を、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん著『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』を参考にご紹介していきます。
財布管理の方法を変えたら、無理せずに今よりもお金が貯まりやすくなり、将来への不安が軽減されるかもしれませんよ!
「共働き夫婦の財布管理」。代表的な4つの方法
共働き夫婦の財布管理の方法は、大きく4つに分けられます。
「共働き夫婦の財布管理」の方法1:収入が多い方の収入で生活する
共働きでも、ふたりの収入格差が大きい場合、収入の多い方が家計をすべて負担する、という方法もあります。
例えば、生活費はすべて夫の収入でまかない、財布の管理はどちらかひとりが行い、お小遣い金額を設定し、残りを貯金に回す、という形です。どちらかがフルタイムの仕事ではない場合、この形になることが多いようです。
「共働き夫婦の財布管理」の方法2:項目別に分担を決める
たとえば、家賃は夫、食費と通信費は妻、など、項目ごとに分担を決め、そのほかのお金は自由に使う、という方法もあります。
「お小遣い制なんてつらい。独身時代と変わらずに自由に使いたい」「自分で稼いだ収入は自分で管理したい」「夫婦といえども、いくら稼いでいるか明らかにしたくない」という方には適した方法ですが、反面、お互いがいくら貯めているか不透明なため、いざとなったときにお金が足りなかった、貯蓄ができていなかった、という事態にもなりかねない、というデメリットもあります。
「共働き夫婦の財布管理」の方法3:夫婦共有の口座に収入をすべて振り込む
それぞれの収入を夫婦共有の口座に振り込み、そこから、生活費やお小遣い、貯蓄をふたりで相談して決めていく、という方法もあります。
この場合、個人の支出に対していちいちパートナーに伺いをたてなければならなくなるため、煩わしさを感じる、というデメリットがあります。
「共働き夫婦の財布管理」の方法4:夫婦共有の口座に収入の一部を振り込む
夫婦共有の口座に、収入に応じて、または完全に半々で生活費と貯蓄分を振り込み、残りを個人で管理する、という方法もあります。
本書では、「この方法で財布管理をすると貯蓄しやすい」と推奨されているので、次の項目で具体的な方法についてご紹介していきます。
共働き夫婦の財布管理のコツ。確実に貯蓄するためには銀行口座の使い方がポイント!

ここからは、具体的な財布管理の方法について見ていきましょう(参考 P.64-72)。
飯村さんは、「お互いの収入や支出を共有し、共通の家計や貯蓄用の銀行口座を作って管理する方法」を推奨されています。
★共働き夫婦の実際の管理方法の例★
1.月々の生活費を把握し、2人がどのくらいの割合で出し合うのかを決める(例:生活費が月々30万の場合、それぞれが15万ずつ、または収入に応じ20万、10万ずつ)
2.それぞれの小遣いをいくらにするか決める(例:ひとり月々5万円ずつ)
3.2人でいくら貯蓄するのかを決め、それぞれの金額を決める(例:ひとり月々5万円ずつ)
4.自動で貯蓄される仕組みをつくる(例:給与天引きタイプの財形・車内貯金などを利用する・口座から自動引き落としされるタイプの積立型金融商品を利用する)
5.家計用の口座をつくり、銀行引き落としや、現金で使う生活費はこの口座にまとめる (口座名義は世帯主にするとよい)
6.給与が入ったら1で決めた金額を5に入金する(銀行に出向く必要のないネットバンキングを活用し、振り込み手数料が無料になる方法で振り込むか、定額自動振り込みサービスを利用するとよい)
上記の方法を採用すると、「家計用共通口座・妻の口座・夫の口座・貯蓄用共通口座」の4つの口座で家計を管理することになります。いっけん煩雑そうに見えますが、1〜4は、一度決めたら変更する必要はほとんどないので、実際に毎月行うのは6の作業だけです。
このように、銀行口座を目的別に分けるメリットは次の通りです。
・確実に毎月決まった額が貯蓄できる
・生活費が今月いくらだったのかが1冊の通帳を見ればわかる
・お互いに小遣いの分を口座に残しているので、自分の使えるお金が管理しやすい
そして、何よりお互いがお金と向き合い、これからの貯蓄を2人で考えるきっかけづくりになるのがポイントです。(P.68)
夫婦でライフプランを話し合おう!

夫婦でお金を効率的に貯めたいなら、「生活費の支出をふたりが把握できるようにしておく」のがベターです。そのためには、家計用共通口座を作っておくと便利です。
また、「夫婦でライフプランを話し合って、具体的な貯蓄の目標額を定めておくこと」で、貯蓄へのモチベーションも高まります。
「生活費にいくらかかっているか把握できていない」「貯蓄はそれぞれでしているから、夫婦合わせてどれくらい貯蓄があるのかは不透明」という方は、この機会に、財布管理の方法を再考してみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介した本
『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』
著者:飯村久美
出版社:KADOKAWA
【バックナンバー】女性を幸せにする本
・35歳からは「心の妊娠適齢期」。「妊娠を呼び込む暮らし方」とは?・なぜ体験する前から、出産や育児は「つらい・大変」と思い込んでしまうの?
・双子・三つ子の妊娠生活で気をつけるべき6つのこと
・「胎教にはモーツアルトがいい」は根拠なし?妊娠中の過ごし方のヒント
・安全に赤ちゃんを産むために「間違いだらけの産活」を知ろう!

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今来 今
(フリーライター)
神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。
twitter@imakitakon
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