妊婦

35歳からは「心の妊娠適齢期」。「妊娠を呼び込む暮らし方」とは?

  • 更新日:2019/10/09

「35歳以上は、高齢出産」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。


近年、女性の出産時の年齢は高齢化しており、平成26年以降は、常に平均第一子出産年齢は30歳を上回っています。(※1)35歳以上で第一子を出産する状況は、もはや珍しいものではなくなっているわけですが、「もう高齢出産の年齢だから妊娠できないのではないか」「妊娠・出産におけるリスクが増加しているのでは」と不安を感じる方は少なくありません。


実際、年齢とともに卵子は老化していくため、年齢が上がるほど不妊になりやすい、という現実はあります。ですが、「妊娠・出産において、年齢が高いということはネガティブな側面だけではない」と医師の放生 勲(ほうじょう いさお)先生は指摘しています。


放生先生は、「30代後半以降は、社会経験を多く積み、知識も豊富になり、人生の経験値が高いはず。そうしたノウハウを妊娠や育児に生かせるのだから、 ‘35歳からは心の妊娠適齢期’だと考えましょう」とも提唱しています。


今回は、放生先生の著書『35歳からの妊娠スタイル』を参考に、「35歳からの妊娠を呼び込む暮らし方のヒント」をご紹介していきます。


35歳からの妊娠を呼び込む暮らし方のヒント1:不妊治療をがんばりすぎない

放生先生は、妊娠したいなら、むしろ不妊のことばかり考えないほうがいい、と述べています。


不妊のことばかりに気を留めると、ストレスが高じて不妊症を悪化させるという、悪循環にならないとも限りません。(略)女性の体は脳の視床下部→下垂体→卵巣→子宮という流れでホルモンバランスが調整され、月経周期もコントロールされています。ストレスは、このバランスを乱す大敵だからです。よく不妊の方に向けたアドバイスで、「あきらめないで」「がんばって」というコメントが頻発します。しかし、私はあまり賛成できません。不妊治療という強いストレスを感じる環境下で「あきらめずにがんばって」も、気持ちが前のめりになるばかりで、かえって妊娠が逃げていくのではないかと思います。(P.149)


「子どもがほしい」と強く思っている人にとっては少し難しいことかもしれませんが、「あきらめずストイックにがんばる」よりも、「あせらずリラックスする」方が、妊娠への近道になる可能性は高いのです。


35歳からの妊娠を呼び込む暮らし方のヒント2:不妊治療について必要最小限のリテラシーを持つ

不妊治療

みなさんのまわりにも、不妊治療をして子どもを授かった、という方はいらっしゃるでしょう。不妊治療をすることは、今や、「よくあること」です。ですが、一般化しているために、「気軽な気持ちで近所のクリニックで不妊治療を始めてしまい、その後、うまくいかずストレスを抱えてしまう」カップルも少なくない、と放生先生は指摘しています。


リテラシーを持つとは、たとえばこういうことです。不妊治療にもっとも大切な検査のひとつに、「子宮卵管造影検査」というのがありますが、この検査の設備は、小さな婦人科のクリニックには、ほとんどないのです。そうしたレディースクリニックで不妊治療を受けると、もっとも大切な検査が行われないで、そのまま治療がすすんでしまうといったケースを、私はたくさんみてきました。(P.156)


信頼できる医師を頼ることは問題ありませんが、リテラシーが全くない状態で不妊治療を開始してしまったがために治療が長引いてしまう、というケースもあるため、「必要最小限のリテラシー」は身につけておく必要があるでしょう。


35歳からの妊娠を呼び込む暮らし方のヒント3:医療機関のペースに流されない

病院

妊活を開始すると、「年齢をとると、いかに妊娠が難しくなっていくか」という情報に頻繁に接するようになります。そういった情報ばかりに接していると、「時間との勝負なのかも」という焦りが出てきてしまうこともあります。しかし、性急に不妊治療をステップアップさせたからといって、妊娠確率が高まるか、というとそうとも言い切れません。


医療機関によっては、テンポの速いステップアップで治療を行うところが少なくないようです。たとえば、しばらくタイミング法でやっていこうと医療機関を訪ねたところ、あっという間に人工授精、体外受精に進んでいくことがあります。患者さん自身が望んでそうするならよいのですが、患者さんが治療のテンポについていけなかったり、ステップアップに躊躇しているのに、医師がそれに気付いてくれないケースがあります。実際は、急いだからといって、必ずしもよい結果が出るとは限りません。もっとじっくり、ときには回り道をすることが案外早道だったりするのが妊娠です。(P.166)


「医師の勧めで急ぎすぎてしまったけれど、もう少し段階を踏んで治療を進めていきたい」と思ったときは、一度立ち止まってみましょう。


ストレスは妊娠の敵。のんびり、ゆっくり、焦らないことが大切

しいたけの中華麺

本書では、「不妊治療だけが妊娠に至る道ではない。不要な不妊治療やテンポの早すぎる不妊治療は受ける必要はない」ことや、「妊娠したいなら、ストレスは大敵。のんびり、ゆっくり、焦らない、ことが大切」であることが繰り返し主張されていました。


『35歳からの妊娠スタイル』は、「30代後半からの妊活の進め方や、病院との付き合い方についてヒントが欲しい」という方におすすめの一冊です。


※1 厚生労働省 平成29年 人口動態統計月報年計(概数)の概況


今回ご紹介した本

『35歳からの妊娠スタイル』

著者:放生 勲

出版社:主婦と生活社



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    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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