
休み明けの「仕事行きたくない」は自己肯定感の低さが原因かも!?
- 更新日:2019/09/24
- 公開日:2019/09/24
夏休みや連休が続いた後の最初の出社日は憂鬱な気分になる。そんな人も多いのではないでしょうか? 今回は、そんな会社に行くモチベーションが上がらない人や会社での人間関係に悩む人に向けて、『「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由(副題:人間関係のカギは、自己肯定感にあった)』(著者:加藤隆行)の内容を少しだけご紹介したいと思います。
人間関係は自己肯定感で100%決まる

長期休暇の後や季節の変わり目は、精神的に不安定になりやすいもの。本書は、平日の朝や日曜の夜に「会社行きたくない……」と気持ちが沈んでしまう人に向けた本です。
厚生労働省「過労死等の労災補償状況」によると、2018年度に仕事のストレスでうつ病などの「心の病」になり、労災請求をした人の数は、6年連続で過去最多を更新。そのストレスの原因の断トツ1位が「人間関係」(全体の37.7%)です。
本書の著者は、「人間関係は自己肯定感で100%決まる」と主張します。著者自身も、かつて職場の人間関係に悩み苦しみ、3度の休職を経験しています。休職と復職を繰り返すなかで心理学や脳科学、宗教などを学び、人間関係と自己肯定感には強い相関関係があることを発見。それ以降は、人間関係で苦しむことはなくなり、まさに「無敵」になったと言います。著者はこの発見を言語化・体系化し、だれもが無敵になれるメソッドを考え出しました。本書には、その内容が具体的に、かつ、わかりやすくまとめられています。
日本人の自己肯定感は国際比較で最低レベル

著者によると、自己肯定感とは「ダメな自分でも、ま、いっか」と思える感覚のこと。日本人の自己肯定感の低さは以前から指摘されていますが、今年6月に内閣府が公表した『子供・若者白書』では、日本の若者(13~29歳)のうち、「自分自身に満足している」と答えた人の割合は45.1%(※1)。これは、調査対象7か国のなかでも圧倒的に低い数値です(米87.0%、仏85.8%、独81.8%、英80.1%、スウェーデン74.1%、韓73.5%)。著者は、「統計の裏には、自分が自己肯定感が低いことに気づかず、なぜか人間関係がうまくいかずに苦しんでいる人も相当数いる」と指摘します。
この状況を憂慮し、自己肯定感の重要性やその育み方を世に広めようと企画されたのが、本書です。他者と同じであることをよしとする風土や、ガマンを美徳とする文化など、自己肯定感が育ちにくい日本的価値観を見直すきっかけにもなるかも?
※1 「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した割合の合計
かつて自己肯定感が最低だった著者からのコメントを紹介
「自己肯定感を育めば、かならず職場の人間関係はよくなっていきます。でもそう聞くと、『相手がいる話なのに、自分だけが変わっても意味がないでしょ?』と感じる人もいるでしょう。「オレ、自己肯定感低くないし」と思う人もいるかもしれません。過去のボクも、まさにそう思っていました。だから、そんな人にこそ伝えたいことがあります」(本文より抜粋)

ここまで本書の一部をかいつまんだだけではありますが、「自己肯定感の低さ」という指摘に心当たりのある人は少なくないのでは? 対人関係において自分だけが変わっても仕方ないと思っている人もいらっしゃるかもしれませんが、相手が変わることを期待するよりも、自分が生きていきやすいように柔軟に変えていくほうが楽に生きられそうですよね。少しでも興味を持った方は、本書を手に取ってみては?
参考
書籍紹介

「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由
加藤隆行・著
定価:本体1,400円+税
発行:小学館クリエイティブ
発売:小学館
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