考える女性

出世?安定?やりがい? 今後のキャリアで迷ったときに確認したい3つのこと

  • 更新日:2019/09/04

あなたは、今後のキャリアについて考えることはありますか?


キャリアの理論によると、人は30歳前後と40歳前後にキャリアの悩みを抱えやすくなります。また、年齢に関係なくライフイベント(結婚、出産など)をきっかけに、キャリアの悩みを抱えることも多いです。


キャリアの悩みと言っても、その内容はさまざまです。仕事を続けようか辞めようか、という悩みもあると思いますが、今回は仕事を続ける前提での悩みのお話をします。


仕事は続けたいけど、どうすればいいの?

こんな悩みを抱えている人は、ぜひ続きを読んでみてください。


今後のキャリアで迷ったときに確認したいこと

キャリアで迷ったときに確認したいこと

仕事は続けたいけど、迷っている。例えば、こんな感じでしょうか?

・このまま管理職を目指してバリバリ働く道を選ぶの?

・でも、将来を考えたらワークライフバランスを重視した働き方がいいの?

・安定していて給料も高い大手がいいの?

・それとも、ベンチャーでもいいから自分のやりがいを追求した方がいいの?

・独立して自由に働くことにも憧れる?


今後のキャリアの悩みは、不確定な未来の話のため、なかなか答えが見えません。そんなときに「何を基準に決めればいいの?」と思うこともあると思います。


そこで、今後のキャリアで迷ったときに基準となる確認したいことを3つご紹介します。

(1)自分のキャリア・アンカー

(2)周囲の期待

(3)ありたい自分


それぞれを見ていきます。


(1)自分のキャリア・アンカー

キャリア・アンカー

キャリア・アンカーとは、キャリアの選択に迫られたときに絶対に譲れない価値観、欲求、能力などで、キャリアの拠り所となるものです。これは組織心理学の父と言われるシャイン(Schein,E.H.)が提唱した理論です。


キャリア・アンカーは全部で8つあります。自分がどのキャリア・アンカーが強いのかがわかると、今後のキャリアを決めるときの指針になります。それぞれの特長と、あなたが当てはまるかチェックするための質問をまとめました。

ぜひ、チェックしてみてください!


①専門・職能別能力

・自分が得意な専門分野や職能分野(営業、人事など)で、自分の能力を発揮することにやりがいを感じるタイプ

・管理職として昇進するよりも、その道のプロフェッショナルとして能力を伸ばすことに意欲をもっている


<チェック項目>

□会社で高い地位についている人よりも、特定の分野においてその専門性の高さで評価されている人に憧れる

□知識やスキルを高めて磨き上げたいと強く思う専門分野がある

□自分の専門領域から外れる人事異動が出たらその会社を辞める


②経営管理能力

・管理職として成功して、組織の責任ある地位につくことを目指すタイプ

・問題を分析したり、組織をまとめたり、困難な意思決定を行うことにやりがいを感じる


<チェック項目>

□出世のためなら多少プライベートを犠牲にしても構わない

□自分がチームをまとめて大きな成果を生み出すことに喜びを感じる

□会社で高い役職について権限が増えることが成功だと感じる


③自律・独立

・規則や規範に束縛されることが嫌いで、自分のやり方・ペースで仕事を進めたいタイプ

・自由に仕事のできる働き方を望む人が多く、それを求めて起業する人もいる


<チェック項目>

□人から指示されたり、自分のやり方に口出しされるとやる気がなくなる

□他人が経営する会社で高い役職につくよりも、自分で事業を起こしたい

□自由に働けない職場は窮屈で辞めたくなる


④保障・安定

・安定した環境で安心して働きたいタイプ

・将来を予測できる環境、雇用や収入の不安のない環境を好み、リスクを避ける


<チェック項目>

□自由より安定した環境の方がいい

□将来が安定していて安心感のある大企業で働きたい

□やることが明確な仕事だと安心する


⑤起業家的創造性

・アイデアを考えるのが好きで、自分の生み出したものが採用されて、それによって成功することにやりがいを感じるタイプ

・新しい製品やサービスを生み出したいと常に考えていて、それを形にするために起業する人もいる


<チェック項目>

□今までどおりのやり方で進めるのは面白くないから、何か工夫や改善をしたいと思う

□自分のアイデアが採用されたときは大きな喜びを感じる

□起業できるアイデアはないかよく考える


⑥奉仕・社会貢献

・自分の利益よりも、世の中のため、人のために仕事をしたいと考えるタイプ

・誰かの役に立つことにやりがいを感じる


<チェック項目>

□人から感謝されることが大きな喜びになる

□自分のことよりも他人のことや会社のことを先に考えてしまう

□人類や社会のためになる仕事がしたいと思う


⑦純粋な挑戦

・超えなければいけない壁が高ければ高いほど燃えるタイプ

・不可能だと言われるような障害を克服することや、手ごわい相手に打ち勝つことにやりがいと感じる


<チェック項目>

□大きなことにチャレンジして、それをクリアできたときに喜びを感じる

□ピンチになると燃えてくる

□リスクがあっても自分の能力を試せる機会を求める


⑧生活様式

・ワークライフバランスを大切にするタイプ

・仕事もがんばりたいが、プライベートや家族との時間も確保できる柔軟な働き方を望む


<チェック項目>

□プライベートや家族との時間が犠牲になるような仕事に異動になったら会社を辞める

□仕事とプライベートの両立ができる方法を常に考えている

□プライベートや家族との時間があるからこそ仕事をがんばれる


(2)周囲の期待

周囲の期待

いかがでしょうか?あなたのキャリア・アンカーはわかりましたか?

キャリア・アンカーは、あなたがキャリアの選択に迷ったときに役に立ちます。ただ、キャリア・アンカーだけでなく、それと一緒に考えてほしいことがあります。それが「周囲の期待」です。

人は一人で生きている訳ではありません。もちろん、仕事もです。ただ、人はそれを忘れやすいという困った側面もあります。特に悩んでいると周りが見えなくなりやすいです。

そんなときに確認したいのが、「あなたの周りの人は、あなたにどんな役割を期待しているのか?」です。


キャリア・アンカーは、自分が大切にしたいことです。当然、人はこれを実現しようとするのですが、キャリア・アンカーばかりを追求してしまうと会社や家族の中で浮いてしまうことがよく起こります。

なので、あなたの周りの人は、あなたに何を期待しているのかを確認することは大切です。それを踏まえた上で、キャリア・アンカーを実現する方法を考える、この順番を忘れないでください。


(3)ありたい自分

ありたい自分

最後はありたい自分の確認です。これは、中長期的な視点で自分のキャリアを考えるということです。

キャリアの選択を迫られたときにやってしまいがちな間違いが、短期的な視点で衝動的に決定してしまうことです。

そうならないために、キャリアについて迷ったら焦らずに時間をとって考えましょう。そして、次のステップで考えます。


①キャリア・アンカーを確認する

②現時点で周囲からの期待されていることを、仕事とプライベートの両面から整理する

③今後のライフイベントを現時点の予測や理想でいいので年表で書き出す

④書き出したライフイベントで、変化することが予想される周囲からの期待や自分の価値観を考える

⑤上記を踏まえて、仕事において「ありたい自分」「ありたい働き方」を考える


このようにキャリアプランを思い描いてみてください。そうすれば、あなたが進みたい今後のキャリアが見えてくるはずです!


参考文献

「キャリア・アンカー」 エドガー・H・シャイン 著 金井壽宏 訳 白桃書房



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  • 浦田大暁 (キャリアコンサルタント/中小企業診断士)

    1977年生まれ、静岡県出身。「このまま今の仕事を続けていていいのかな?でも本当にやりたいことがわからない…」 こんな悩みで苦しんでいる30代を支援する、やりたい仕事探し専門のキャリアコンサルタント。

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