心理テスト

ママが思う「子なし・独身女性」との壁<後編>【#37】

  • 更新日:2019/08/12

前編では、ママは常に俺様系の男性に振り回されているかのような状態で、友だちとの約束もファッションも、すべてを「子ども」というフィルターを通して見ているというお話をしました。この“すべて”というのが、改めて思い返してみると本当に丸ごとすべて、なのです……。

後編でも引き続き、ママにも、ママ以外の方にも知ってほしい「壁」についてご紹介します。


仕事のモチベーションが違う

働く女性

会社員の友人Aさんが出産し、保育園の入園希望を出したものの、落ちてしまったときのこと。友人同士で集まった私たちに、Aさんは「しかたないから育休を延ばしつつ、また入れなかったら転職も考えるかな……」と話してくれました。「そっかー、残念だったね」と相づちを打つ私たちの中で、「転職なんて本当にいいの!?せっかく今の会社でキャリアを積んできたのに、もったいない」と人一倍、声を上げていたのが独身のBちゃんでした。


Bちゃんの意見に頷きつつ、ハッと、最初に「もったいない」という気持ちが浮かばなかった自分に気づいた私。「もったいない」とは、Aさん自身の仕事=やりたいことをあきらめることに対する気持ちですよね。でも、当時すでに育児中で、絶賛「子育てフィルター」のど真ん中にいた私は、仕事といえば自分のやりたいこと云々よりも、「育児と両立できるかどうか」が第一。Aさんの会社は残業も多く、女子会に来られなくなることもしばしばだったので、「まあ、もっと育児しながら働きやすい会社は他にあるかも……」くらいに思っていたのです。


私は結婚前からフリーランスなので、会社員の人とはもともと感じ方が違うかもしれません。でも、育児を始めるまでは、仕事第一の仕事人間で、何よりも自分のやりたいことを優先していました。確かに、独身の頃なら第一に「もったいない」という気持ちが浮かんでいたかもな……と思ったのでした。


コントロールできないことに慣れている

赤ちゃん夜泣き

ちなみにこの日はAさんのお宅でのランチ会。のちに、久しぶりにAさんと夜の食事会で会ったとき「子どもが産まれてから夜に外出できなくなって、こうして夜に1人で出てくるの、5年ぶりだわ」と話していました。


育児中でも、夫や家族に子どもを預けて夜に出かけることはできなくありません。ただ、夫に預けられたとしても、赤ちゃんが急にパパを嫌がる“パパイヤ期”の場合は、寝かしつけはママじゃないと嫌だと泣く子も多く、そうすると子どもが気になって外出しても落ち着かないのです。子どもが病気に罹ったりするとさらに泣いてかわいそうですが、ドタキャンするのも気が引けたりで、約束すること自体が億劫になります。


Aさんの5年ぶり発言にも、育児中のメンバーは「わかる~、でも5年も我慢してえらいね」と苦笑いの反応だったのですが、「えっ、5年なんて信じられない!旦那さんは何してたの」と憤慨したのが、既婚・子なしのCさん。


確かに今の時代、家事や育児は夫婦でシェアするのが当然。Cさんの気持ちはわかるのですが、子どもがいると、どうにもならないことも多いのです。子どもが小さいうちは、夜の外出だけでなく、海外旅行やおしゃれなど、たくさんのことをあきらめます。それはもちろん、パパたちだって同じこと。思い通りにならないことに慣れているのが育児中の親なのです。


息抜きに全力で取り組む

パフェ

その分、いざ「息抜きするぞ!」と決めたときのママは全力です。私はときどき、仕事で関わった遠方の展覧会などに子どもを置いて行くのですが、このときばかりは用意周到に準備します。


先日、京都の美術展に行ったときも、朝からラーメン屋の行列に並び、午前中に美術展を観て、ランチに大好きなニシン蕎麦を、午後は大阪に住む姉と人気店に並んで抹茶パフェを食べ、おみやげに高級鯖鮨と千枚漬けを買い……と、日帰りでかなり満喫しました(食べてばっかりですが)。


実母には「そこまでする?」と笑われましたが、当然です。子連れだと、狭いラーメン店で行列に並ぶのも、アレルギー持ちの子どもは食べない蕎麦を食べるのも、大人の味の抹茶パフェを食べることもできないのですから。


東京に行ったときは、友人と入ったフランス料理店で、ランチなのに最高級のコースを注文して独身の友人に驚かれました。息抜きのタイプは人によると思いますが、多くのママたちは貴重な息抜きのチャンスが到来すれば、常に全力です。


他人の子もかわいい

赤ちゃん

美人の友人Dちゃんが出産したときのこと。先にDちゃんとお子さんに会った独身のEちゃんに、「赤ちゃんかわいかった?」と聞いたら、「かわいかったけど、Dちゃんが一番かわいかった」と冗談半分で言っていました。


これも人によるところは多いと思いますが、育児中のママにとって、これはあり得ないかなと思います。なぜなら、自分の子どもが産まれると、なぜか他人の子までものすごくかわいく思えるようになるからです。


私も実際、独身の頃は、友人にお子さんの写真を見せられたりしても、失礼ながらそれほど何とも思わないほうでした。それが出産後の今では、他人の子でもしびれるくらいかわいい。赤ちゃんの一挙手一投足にときめきが止まりません。


気にせずなんでも話してほしい

女友達

「壁」があることを実感してから、独身や子なしの友人には極力、子どもの話題は控えようとしたりしてきました。ただ、育児も5年目になって思うのは、お互いに「壁」があることはわかっていても、気にせず何でも話してほしいということ。こちらも子どもの話をしたいし、独身や子なしの友人の仕事や恋愛の話も聞きたいのです。「壁」を意識しすぎてよそよそしくなるよりも、一定のマナーは守りつつ、お互いの境遇の違いを理解し、認め合ってこそ友人といえるのかな、と思います。



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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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