ママと子ども

ママが思う「子なし・独身女性」との壁<前編>【#36】

  • 更新日:2019/08/06

育児をしていると日々感じる、お子さんがいない、あるいは独身の女性との壁。自分が出産する前に感じていたことも思い出しながら、特に小さいお子さんを育児中のママと、それ以外の女性たちの間に立ちはだかる壁についてご紹介します。


常に「俺様男に振り回されている」状態

息子

子どもの体調不良で女子会をドタキャン、参加できても「子どもが寂しがっているから」と早めに帰り、待ち合わせにも子どもの世話に追われて遅刻。子どものお世話が忙しくて、連絡が来ても既読スルーの常習犯だし、お誘いが来ても「行けたら行くね!」と曖昧な返事。


そんなママの行動は、言ってみれば常に俺様男に振り回されているような状態です。俺様男にどうしてそんなに従わないといけないのか、他の人から見るとさっぱり理解できないように、ママたちの「全力で子どもファースト」の精神状態は、育児中のママ以外にはちょっと理解しにくいと思います。


ママたちは子どもが産まれた瞬間から「この小さな命を守らなければいけない」という重圧に苛まれ、24時間、頭の中のほぼ100%、子どものことを考えています。それはもう、ほとんど脅迫観念に近く、冷静に周りが見えなくなってしまうことも多いのです(人にもよるとは思います)。


子どものためにドタキャンをして、「本当にごめん、今度埋め合わせするから」と謝りつつ、相手の女ともだちのちょっときょとんとした表情を見ると、越えられない高い壁を感じます。


自分のことに興味がない

習い事

子どものことばかり考えているママたちは、自分のことに興味がありません。そのため、子どものいない女性たちから「最近、フランス語習い始めてさ」とか「バドミントンの社会人大会に向けて練習を頑張ってるの」といった自分の趣味の話を聞くと、「へー、いいね」と言いつつ、正直なところそこまで共感はできません。ただ、「そうか、私も以前は自分のやりたいことがあったな」と懐かしく思い出し、ほんのりうらやましく感じながら聞いています。


自分の趣味の話と違い、子どもの話になると、つい前のめりになってしまいがちなのがママ。友だちは自分の趣味の英会話の話をしているのに、それを聞いた私は「子どもに英会話を習わせるべきかどうか」という話を延々としてしまって、「しまった!」と反省したこともあります。


危険物にとにかく敏感

女性用アクセサリー

趣味だけでなく、何の話をしていても、ママの話はすぐに子どものことに移ってしまいます。たとえば、流行中のタピオカミルクティーを見ても、まず思い浮かべるのは「タピオカって子どもが喉に詰まらせそうで危ないな」ということ。おしゃれなアクセサリーでも「子どもを抱っこしたとき危ないな」、素敵なガラスのオブジェも「子どもが落したら危ないな」と、見るものすべてを「子どもにとって危ないかどうか」というフィルターを通して判断しています。それがおいしいか、おしゃれであるかというのはその次の話。子どもにとって危険物であれば、すべて却下の対象なのです。


問題は子どもがその場にいなくても、そのフィルターを通して見てしまうこと。子どものいない女友だちと一緒に街を歩いていて、彼女は買うというわけでもなくただ目に入ったアクセサリーを「かわいいね」といっただけなのに、私はつい「でも子どもが触ったら危ないね」と一刀両断してしまって、申し訳なく思ったことがあります。友だちからしたら、シンプルな共感も得られず「いやまあ、そうだけどさ……」という気持ちになりますよね。


服装の基準は「走れるかどうか」

ママファッション

アクセサリーもそうですが、ママになるとファッション全体が「ママ仕様」になります。子どもと離れて、子どものいない友だちと会ったり、仕事に出たりするときも、家を出る前や帰ってから短時間でもその服装で子どもに触れることを考えると、やっぱり危険を排除したママ仕様にしておきたいと思います。


基準となるのは、いざというときに子どもを追いかけて走れるかどうか。スカートでも長すぎたりタイトすぎたりするものはダメですし、ヒールはNGです(ヒールに慣れていて、ヒールでも走れるママもいると思います)。胸元は抱っこしたときに子どもに引っ張られるので伸びにくいものや、広く開いていないもの。汚れが目立つ白い服や、洗濯しにくいニットなど繊細な生地も避けています。


3人目の育児となるといつの間にかその基準に慣れ過ぎていて、ほとんど無意識にママ仕様の服を選んでいます。そのため、子どものいない女友だちが繊細で女性らしい服装をしているのを見て、「あ~、違うな、いいな」と思わず見つめてしまうことがあります。


時事問題に疎い(芸能ネタは除く)

育児スマホ

全身全霊で育児に取り組んでいるうちは、自分のことだけでなく社会のことにも興味がなくなります。子どもが病気のときなど、ニュースもまともにチェックしないことがあるので、大人として知っていて当然と思われる重要な時事問題をスルーしていることも。私も某大企業に関する時事的な話題について、「えっ、知らないの!?」と友だちに驚かれたことがあります。自宅に引きこもって育児に明け暮れているうちに、気づけば自分がガラパゴス化していた、という経験があるママも多いと思います。


ただ、子どもを寝かしつけた後のひとときなど、息抜きにネットニュースで見る芸能ネタは別です。育児中の芸能ネタは、くだらなくて、育児とは無関係過ぎるところにほっとします。日々、強迫観念のように子どものことばかり考え、心配したり、不安になったりしていると、芸能ネタがすごく癒しになるのです。私も独身時代に比べて、育児中の今はグッと芸能ネタに詳しくなりました。育児中のママが芸能ネタに食いついても、「そんなことに興味あるなんてしょうもない」とは、どうか思わないでもらえるとうれしいです。


次回に続きます!



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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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