キャリアの基礎知識

20代のうちに知っておきたいキャリアの基礎知識とは?

  • 更新日:2019/08/01

「キャリア」って言葉は聞いたことありますよね。キャリアアップ、キャリアチェンジ、キャリアプラン、キャリア形成……など。仕事をしていると何かと耳にするワードです。

「20代のキャリアって大切だよ」、こんなことを言われた人もいるかもしれません。でも、「キャリアって何?」と聞かれると、ちゃんと答えられる人って少ないですよね。


そこで今回は、20代のうちに知っておきたいキャリアについての基礎知識をお教えします。


キャリアとは?

「キャリア」って聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?多くの人が「キャリア=仕事」を思い浮かべると思います。でも、実はキャリアというのはもっと広い概念なんです。

キャリアの概念

キャリアというのは、人生そのもの(ライフ・キャリア)を表す概念なんです。そして、その一部が仕事(ワーク・キャリア)です。

なので、キャリアを考えるということは仕事を含めた生き方そのものを考えることなのです。


人は生涯において、いくつもの役割を同時に果たしながら、またその割合を年齢によって変えながら生きていきます。これは、キャリアカウンセリング理論の父と言われるスーパー(Super,D.E.)の理論です。


例えば、こんな役割です。

・子供(子供時代の役割、親の介護の役割)

・学生(学生時代に学ぶこと、社会人になってから学ぶこと)

・余暇人(遊ぶこと)

・市民(地域の活動への参加など)

・労働者(仕事をする役割)

・家庭人(家で自分や家族のために家事をする役割、子育てなど)

・その他


なので、仕事だけでなく、それ以外の役割のことも考えて、自分らしく生きることを考えていくことが大切なんです。そして、その土台を作るのが20代です。

20代の時に、10年後にどうなっていたいのかというキャリアプランを考えながら過ごすのと、そうでないのでは、その後の人生に大きな差が生まれてきます。

20代だと目の前のことに精一杯になりがちですが、ちょっと立ち止まって、自分らしい人生について考えてみてはいかがでしょうか?


仕事は重要

楽しい仕事

ここまでは、キャリアというのは、仕事も含めて人生全体のことを指すという話をしてきました。とはいえ、人生において仕事はとても重要です。

ある調査によると仕事の満足感は人の幸福度に大きな影響を与えることもわかっています。仕事の満足感が高い人は、幸福感が高い傾向にあるということです。

また、現代は共働き世帯が増え、専業主婦世帯の1.7倍を超える数になってきています。

共働き世帯

資料:平成29年版労働経済の分析(厚生労働省)


これは「子供ができても、 ずっと職業を続ける方がよい」と考える女性が5割を超え、女性の仕事に対する意識が変わってきたことが影響しています。

意識の推移

資料:平成29年版労働経済の分析(厚生労働省)


これからの時代は、人生においてますます仕事が重要になってきます。


自分の仕事の軸を作る

自分の仕事の軸

では、20代の人がその重要な仕事において、今からやらなければならないこととは何でしょうか?それは自分の仕事の軸を作ることです。

35歳までに積み上げた経験や知識・スキルが、40歳以降の仕事を決めると言われることもあります。

20代にしかっりと自分の仕事の軸を作って、そこで経験を積み上げることが重要なのです。


では、自分の仕事の軸はどうやって作っていけばいいのでしょうか?それには、次の3つを行うことです。


(1)目の前の仕事に全力で取り組む

(2)変化をチャンスだと捉える

(3)自分を知る


それぞれを見ていきます。


(1)目の前の仕事に全力で取り組む

どんな仕事であれ、目のまえの仕事に全力で取り組みましょう。どんな仕事でも学ぶことがあり、得られるものがあります。全力で仕事に打ち込んだ経験が自分の仕事の土台を作っていくのです。

手を抜いて仕事をしていると、この得られるはずのものが得られないことになります。もったいないですよね。過ぎた時間は取り戻せません。


(2)変化をチャンスだと考える

ワーク・キャリアの80%は偶然の出来事によってできている。これは「計画的偶発性」という理論です。

予期しない出来事(異動、転勤、失敗など)をポジティブに捉えて、「これは私が成長するチャンスなんだ!」と考えていくことが重要なのです。そうすると、自分でも想像していなかったような成長をすることもあります。

変化を避けるのではなく、2つの選択肢があるのであれば、あえて苦労する道を選ぶことも必要になってきます。

その経験が自分の仕事の軸を作る経験になります。


(3)自分を知る

最後は自分を知ることです。(1)と(2)を通して、下記3つについて自分を知っていきましょう。

①自分はどんな仕事に興味や関心があるのか?(自分が楽しいと感じること)

②自分はどんな仕事が得意なのか?(自分の強み)

③自分は仕事において何を大切に感じるのか?(自分の価値観)


この3つが自分の仕事の軸を作っていく土台となります。

では、この3つを知るにはどうすればいいのでしょうか?

それは、仕事をしているときに自分の感情に耳を澄ませることです。仕事をしながら、「今、私はどんな感情になっているだろう?何を感じているだろう?」と自問自答してみてください。


例えば、

・仕事をしながら、ワクワクしたり、楽しさを感じたのであれば、それが①の答えです。

・他の人よりもうまくできることや、人から褒められたり必要とされることがあれば、それが②の答えです。

・これはどうしても譲れないな、これは捨てられないなと感じることが仕事であれば、それが③の答えです。


これを、いろいろな仕事の経験を通して繰り返していくと、だんだんと「自分」が明確になっていきます。これを20代で行えるといいですね。

そして、自分が興味があって楽しくできる仕事において、得意なことを磨き続け、大切にしていることを実現できる力をつけていく。これがあなたの個性となり、自分の仕事の軸になっていきます。


まずは、(1)目の前の仕事に全力で取り組む、からはじめてみましょう。そして、それと同時に仕事も含めた人生の役割について、10年後の自分のありたい姿を想像するところから始めてみましょう。


年齢を重ねるごとに、社会的な制約などはどうしても増えていきます。そういう意味では、20代は自由です。20代は人生において、とても大切な時間ですよ。


参考文献

「新版キャリアの心理学」 渡辺三枝子 編著 ナカニシヤ出版

参考資料

「平成29年版労働経済の分析」 厚生労働省



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今は楽しいけど、長く続けられない仕事は辞めるべき?
  • 浦田大暁 (キャリアコンサルタント/中小企業診断士)

    1977年生まれ、静岡県出身。「このまま今の仕事を続けていていいのかな?でも本当にやりたいことがわからない…」 こんな悩みで苦しんでいる30代を支援する、やりたい仕事探し専門のキャリアコンサルタント。

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