プレスリリース北欧流の働き方と休み方

休むのが下手な日本人が参考にしたい北欧流の「働き方と休み方」

  • 更新日:2019/06/28

 2012年から国連が行っている「世界幸福度調査」。それに常に上位にランクインしているのが北欧諸国です。対して日本の順位はというと、2019年の調査では58位と先進国の中でもかなり低い順位※。この違いはいったいどこにあるのでしょうか?

 今回は、北欧流ワークライフデザイナーが考える北欧に学ぶ「働き方と休み方」をご紹介します。


※World Happiness Report 2019


休みが増えただけでは、幸せになれない

日本人の働き方と北欧諸国の働き方との比較

 昨今働き方改革がクローズアップされていますが、日本でよく聞く声として、「休みが多くなっても、どうやって過ごせばいいのかわからない」というものがあります。実際今年のゴールデンウィークの事前調査では、10連休を取れると回答した人のうちの約6割が、「10日間全てで予定がない」と答えたのだとか。(阪急交通社「ゴールデンウィークに関する調査」より)


 日本人は、「働き過ぎ」と言われる程、勤勉な国民として知られています。「過労死」という言葉がそのまま海外で使われている程で、実際に毎日遅くまで、または休日を返上して仕事をしているという人も少なくありません。だからこそ、休みが増えても、何をしていいかわからないという人が多いのでしょう。また、同じ期間にみんなが一斉に休みを取ることになるため、「どこに旅行に行くにも高い」という声も聞こえてきます。つまり、「休み方」については、まだまだ上手ではないと言えます。


 一方で北欧諸国では、残業や休日出勤はほとんどないと言っていい状況で、日頃からしっかり休みます。また夏には2週間程度の夏休みを、少しずつ時期をずらしながら、ほぼ全員が取ります。ただし、税金が高く、自由になるお金が限られている北欧では、どこかに旅行に行くという選択肢は主流ではありません。お金をかけなくても、豊かな自然の中でサイクリングやピクニックをしたり、屋外で太陽の光をたくさん浴びて気持ちの良い時間を満喫して楽しむ。そんな休み方をしているのだそう。


スウェーデンの文化である「fika(フィーカ)」とは?

スウェーデンの文化フィーカ

 スウェーデンにある「フィーカ」という文化も、休み方の一例です。

 「フィーカ」とは、スウェーデン語で「コーヒーブレイク(ティータイム)」を指します。

 コーヒーを飲みながら同僚や他部署の人とたわいもない話をして気分を切り替え、新たなモチベーションで仕事に臨むということを、ごく自然な習慣として日常的に行なっています。


 統計的なデータはありませんが、スウェーデン人は1日に平均5回のフィーカを取り、これによって生産性も上がると言われています。実際に、スウェーデンのGDPは右肩上がりで、スウェーデンの場合は『休みを取ること=仕事のパフォーマンスの向上』という考えがあります。


フィーカを日本で取り入れるにはどうすればいい?

 先日スウェーデン大使館で行われた日本人向けのフィーカについての講義では、「日本でもフィーカを試してみたが、うまくいかなかった」という意見が出たのだそう。

 やはり文化的な前提が違う国で、そのまま取り入れようとしても、それは難しいというのが北欧流ワークライフデザイナーの芳子ビューエルさんの意見です。また、医療費・教育費が基本無償である北欧と日本では、老後の生活の不安やストレスが全く違います。しかし、北欧社会の良さを取り入れることによって、生活の質を向上させることはできるはずです。


 では具体的には、どうすればいいのか。例えば、「定期的に休みを取ることを自分の中で決める」ことから始めてみては? そして、カレンダーがまだ白いうちに前もって休みを決めてしまい、カレンダーに書き入れて仕事が入るのをブロックしてしまうのです。

 最初から長期の休みを取ることは難しい場合でも、まずは1日だけ取ることを決めてしまう。そして周囲の人達に、フィーカの例のようにコーヒーを持って気軽に話しかけ、「この日は〇〇をしようと思っている」ということを、あらかじめ宣言しておく。「例えば資格試験の勉強であるとか、滅多に出来ないことへの挑戦であるとか、周りからも応援してもらえるような理由がはじめは良いのでは」と芳子ビューエルさんはコメントしています。



 日本人の働き方や休み方の問題は、個人だけの問題ではないため、なかなかすぐに変えるというのは難しいと思います。かといって、このままの状態では、日本の幸福度は低いまま。スウェーデンの人々のようにワークライフバランスの取れた生き方をするためにも、休みをしっかりと取り、仕事を効率的にこなすことができるようになると良いですよね。



【参考】

株式会社アルト



■芳子 ビューエル(よしこ・びゅーえる) 経歴

芳子ビョーエル

北欧流ワークライフデザイナー、北欧輸入の第一人者。

高校卒業後にカナダに留学し、カナダ人の男性と結婚。

帰国後輸入商社である株式会社アペックスを設立。

(2012年にM&Aで東証1部のティーライフと資本提携。現在も取締役社長)

1998年JETROより「ライフスタイルのスペシャリスト」として北欧に派遣されて以来、北欧にゆかりが深い。2006年に株式会社アルトを設立し、代表取締役に就任。高崎で「cafe hygge(ヒュッゲ)」「インテリアショップALTO」を経営し、北欧にまつわる商品や料理を日本に合わせた形で紹介している。

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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