女性差別

「不平等・差別・蔑視にうんざりしている女子」が声をあげる方法とは?

  • 更新日:2019/06/26

2018年12月、週刊誌『週間SPA!』は、「ヤレる女子大学RANKING」という記事を掲載しました。記事は、実際の大学名を5つとりあげ、ヤレる(セックスできる)確率が高い順にランキング形式で紹介する、という内容のものでした。こういった下世話な記事は、男性向け週刊誌では珍しいものではありませんでしたが、その後の展開は、時代の変化を感じさせるものでした。


記事が話題になるや否や、撤回や謝罪を求めるネット署名活動が始まったのです。ネット署名活動を始めたのは、国際基督教大(ICU)4年の山本和奈さん。結果、5万件を超える署名が集まり、記事掲載の翌月には、編集長から「女性の尊厳に対する配慮を欠いた稚拙な記事を掲載し、多くの女性を傷つけてしまったことを深くお詫びいたします。(略)今回頂戴いたしました多種多様なご意見については、改めて真摯に受け止めるとともに、女性の尊厳に対する配慮を含めて今後の編集方針や誌面づくりに反映させてまいりたいと思っております」といった謝罪文が出されることになりました。


現代は、ネットで比較的手軽に声を挙げたり、署名を集めたりすることができる時代ですから、誰にでも「社会にちょっとした変化を起こせる」可能性があるのです。


今回は、ニューヨーク自由人権協会アシスタント・アドヴォカシー・ディレクターでフリーライターのケイリン・リッチ著『世界の半分、女子アクティビストになる』から、「声をあげ、世界をよりよく変えていくアクティビストになる」ためのヒントをご紹介していきます。


アクティビスト(活動家)とは?

アクティビストと聞くと、ちょっと過激な活動をしている人、というイメージがあるかもしれません。実際には、「アクティビスト」は、「ある理念について支持したり反対したりして、変化をもたらすために行動する人」全般を指す言葉であり、過激な手段をとらない人が大半です。前述の署名活動に参加した人たちも、自覚があるかは別として、アクティビストだと言うことができるのです。


署名活動は、比較的難易度が低い&メリットが多い

署名活動

本書では、路上でのデモや電話での協力呼びかけなど、さまざまな活動が紹介されていますが、ここでは、比較的難易度が低い「署名活動」について紹介していきます。


「署名活動なんて、なんの役にも立たない」と考えるむきもあるかと思いますが、ひとりの署名ではなく、大人数の署名であれば、社会を変えていくことは十分可能です。実際、『週間SPA!』に対する抗議の署名が大量に集まったことから、今後週刊誌が「ヤレる女子大生」的な企画を考案する可能性は限りなく低くなったことは明らかです。


署名活動のいいところは、「費用がほとんどかからず、文章を書ける人であれば誰でも始めることができる」という点です。

また、著者は、署名活動には以下のような利点があると述べています。


・草の根パワーが目に見える形になる

・ターゲットに影響を与えて、特定の立場をとったり、行動を起こしたり、投票したりしてもらうきっかけになる

・ある人物、問題、法律、理念への賛成または反対を、多くの人が支持していると示せる

・あなたの理念についての世間の認識を急速に高められる

(P.83)


署名活動の4つの方法。ネット経由なら労力は少なめ

ネット署名

署名活動には、さまざまな方法があります。(P.84-85参考)自分がやりやすい方法を選びましょう。


1、Eメール・オンライン署名

ネット上にある署名フォームを使えば、簡単に署名を集めることができます。近年、よく利用されるのは、「Change.org」です。前述の『週間SPA!』に対する抗議の署名も「Change.org」上で行われました。


★署名フォーム「Change.org」


2、SNS上でムーブメントを起こす

TwitterストームやTwitterラリーなどとも呼ばれる、Twitterのユーザーが特定のタグをつける方法も有効です。


3、昔ながらの署名用紙を使う

路上で訴え、署名用紙に署名してもらう、という方法もあります。


4、葉書キャンペーン

葉書一枚にひとりずつ署名してもらい、その葉書の束を訴えたい人に届ける、という方法もあります。昔ながらの署名用紙を使ったものやネット上での署名と違い、目に見える形(葉書の分厚さ)で賛同者の多さをアピールできる、というメリットがあります。


さいごに。声をあげることで、世界がよりよく変わることもある!

世界を変える

今回は、不平等・差別・蔑視に声をあげ、世界をよりよく変えていくための方法として、署名活動を紹介しました。差別や蔑視に直面した際、「仕方ない」「世の中こういうものだから」と諦めてしまっては、何も変わりません。許せない、と思うことがあるなら、勇気を出して声をあげましょう。


本書では、オンライン署名活動の始め方から、理念を貫くための募金の方法、プレス対応の方法、心が折れそうになったときのセルフケアの方法など、アクティビストとして活動するために知っておきたいことが網羅されています。気になった方は、ぜひチェックしてみてください。



今回ご紹介した本

『世界の半分、女子アクティビストになる』

著:ケイリン・リッチ

訳:寺西のぶ子

出版社:晶文社




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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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