一人っ子

「子どもは1人」がうらやましいと思う瞬間【#30】

  • 更新日:2019/08/06

子どもを持つ夫婦が悩まされる、周囲からの「2人目は?」の声。でも、世の中には2人目がほしいと願う人や、ほしくても持てない人だけでなく、むしろ意志を持って「子どもは1人がいい」という選択をしている夫婦もいます。

それはそれで、もちろん“アリ”だと思うのです。2人以上の子どもを持つ選択をした私が、素直に「なるほど、一人っ子もいいな」と感じる瞬間をご紹介します。


昔からの友人と家族ぐるみで遊びやすい

家族ぐるみ

子どもができても昔からの友人関係を大切にしていて、「子どもとその夫婦+独身の友人」や、「子連れファミリー同士」でレジャーなどに出かけられるのって理想ですよね。我が家も、長男だけの頃はときどきそんなお出かけをしていました。子連れの外出は子どものペースに合わせてあげないといけないので大変ですが、子ども1人であれば調整しやすいですし、大人のほうが人数的にも優勢なので動きやすいのです。ただ、子どもが2人、3人と増えてくると、長男がトイレ、長女が抱っこ、末っ子が授乳など、合わせて動かなくてはいけない子どもの数が増えます。レジャーに行ってもかなりゆとりのあるプランでしか動けないので、友人を巻き込むのが申し訳なく、あまり誘わないようになりました。


昔は夫と共通の独身の友人を誘って、家族で一緒に出かけていたな……と思い返すと、ちょっと寂しいところです。


フットワークがとにかく軽い

お出かけ

女の子のお子さん1人を育てているママ友は、幼稚園児の娘さんと2人でランチをしたり、遠くのお祭りに出かけたり、とにかくフットワークが軽い印象です。私はというと、平日に幼い子ども3人を連れ、近所の百均に行くのすら躊躇するくらい腰が重くなっています。外食も、夫がいるときであればまだしも、私だけで子連れで行っても大変なだけ。家にある食材が乏しくても「おいしいものを食べたい」という欲求より、「子連れで大変な思いをしたくない」という消極的な欲求のほうが圧倒的に勝ってしまいます。


花畑を見に行く、海に遊びに行くなどのレジャーも、そのママ友のお宅に比べるとあまりできていません。「行きたい」と思ったときにすぐに動ける、フットワークの軽さはうらやましいなと心から思います。


経済的に余裕がある

貯金

何かにつけて腰が重くなるのは、子どもたちの世話が大変というだけではなく、経済的な理由もあります。子どもを1人持つのと、2人以上持つのとではかかる費用が変わってくるのは当然のこと。子ども3人、これから教育費などに膨大なお金がかかることを考えると、自然とレジャー費などの出費を抑えようという気持ちになります。


夫はといえば、休日は投資関係のチェックにそれなりの時間を割いていて、もはや「お金の計算が趣味」みたいになっています。子どもを持つことの幸福に比べれば、たかがお金……ですが、されどお金……。経済的な余裕が人生を楽しむ余裕につながるのは皆さんご存知の通りですよね。


人間関係が比較的シンプル

子供

長男が5歳になり、最近、ちょっと悩んでいるのは近所の人たちとの人間関係。子どもが成長してくると、親が見ていないところでの子ども同士の友人関係も増えてきます。それはとても楽しそうですが、関わる人が増えると、中にはもめごとになるケースもあります。


子どもが赤ちゃんのうちは、育児の大変さは食事やおむつなどお世話の苦労が中心で、いってみれば家庭内の話ですが、大きくなってくるとより社会的で外に向いた問題になってきます。そしてもともと人付き合いが得意ではない私のような親には、大きくなってからの社会的なストレスのほうが大変かもしれない……と思い始めています。


子ども1人につき、広がっていく人間関係や社会的責任。これが、子どもが増えると、2倍、3倍と増えていくのです。その点、お子さんが1人だとまだそういったストレスが少ないのかな、と思うとうらやましいです。


子ども1人1人にじっくりと向き合える

勉強

長男が1人っ子のお友だちを家に招いて遊んだとき、その子がちょっと難しいすごろくを大人と一緒に最後まで楽しんでいたことにびっくりしました。うちの子をはじめ、他の子たちがすぐに飽きて他のことを始めても、その子だけはじっくり遊びに取り組んでいたのです。その子はひらがなを書くのも上手で、他のお友だちに共感したり、お別れを惜しんだりといった感情面でも豊かな子でした。


その子の個性によるところも大きいとは思うのですが、見ていて感じたのは、お母さんがすごくその子に向き合って、一緒に遊んだり文字を教えてあげたりしていること。子どもが多いと常にわさわさしていて、あまり1人1人にじっくり向き合えていないのかな、それが集中力に影響したりもするのかな、と思うところがありました。


今後、できるだけ子ども1人1人と向き合う努力をしないとな、と思ってはいるのですが、子どもが1人だと、やはり物理的に向き合う時間が取りやすそうです。


家族にとってベストな選択を

もちろん、私たち夫婦は子どもを3人持つという選択をしたことに後悔はありません。1人1人がかけがえのない存在ですし、そのためのどんな苦労も承知の上です(想像以上なところはありましたが)。それでも、周りの家族を見ていて、あーなるほど、子ども1人という選択もありだな、と思います。


子どもが2人以上いると、それぞれかわいいですし、幸せです。ただ、子どもが1人であっても、十分にかわいいですし、幸せです。その幸せの度合いが、単純に子どもの人数によって倍増したりするわけではないのかな、という気はします。どちらを選ぶかは、ご家庭の選択次第。夫婦や家族で、ベストな形を検討してみてくださいね。



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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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