お金

買いたいものがたくさんある。お金があればもっと幸せ?

  • 更新日:2019/06/12

「もっとお金があればな」と思ったことが一度もない、という人は少ないでしょう。今現在、「給料日前はカツカツで辛い」「お金さえあれば、もっと幸せに生きられるのに」とお金に悩まされている人も多いのではないでしょうか。


お金は、私たちが一生付き合っていく必要のある道具です。できれば、お金に惑わされすぎず、適度な距離感で付き合っていきたいですよね。


今回は、『テルマエ・ロマエ』などで知られる漫画家のヤマザキマリさん著『仕事にしばられない生き方』を参考に、ヤマザキさん流のお金との付き合い方をご紹介していきます。


それ、買う必要ある? 「欲しい」と思うのは本当に自分の欲望?

お金がない状態を作り出す要因はふたつあります。ひとつは収入が少ないこと、もうひとつは支出が多いことです。


女性としてふつうに生活するには何かとお金がかかります。毎シーズン同じ服を着るわけにはいかないし、毎月新作のコスメは出る、肌にやさしいオーガニック化粧水を使った方がいいかも、すぐ髪がプリンになっちゃうから染め直さないと、時短のためにマツエクはかかせない…などなど、必要だと「感じる」出費がたくさんあります。


それに、仕事をがんばった自分へのご褒美にたまにはブランドもののバッグも買いたいし、年に一回くらいは海外旅行に…などと考えると、キリがありません。


ヤマザキさんは、そんなとめどない消費への欲求に対し、「何かを欲しいと思う、その欲望はどこから来るのか、疑っても疑いすぎることはない」と警告しています。


何かを欲しいと思う時、そう思っているのは自分自身だと疑いもしないけれど、本当にそうでしょうか。本当は、そう思わされているだけじゃないか。(序章)


周りに同調しているだけじゃないか。流行りに乗っかってるだけじゃないか。世間体を考えて、見栄を張ってるだけじゃないのか。それでも本当に必要だと思うなら、自分でよく考えて、選びとった結果に責任を持つこと。(序章)


10万を超えるブランドバッグに、本当にそれだけの価値があるのか、コマーシャルに踊らされているだけじゃないのか、などについては検討する必要があるでしょう。またヤマザキさんは、「欲望は、言ってみれば、その人の孤独がかたちを表した姿」であるとも指摘しています。


自分の寂しさを埋めるための消費・虚栄のための消費には自覚的になるべきでしょう。


お金さえあれば、もっと幸せになれる?

買い物

また、ヤマザキさんは「お金さえあれば幸せ」という価値観に対しても、周囲に流されているだけ、視野が狭くなっているだけではないか、とも指摘しています。


「お金さえあれば、幸せ」と思い、「お金がないから、不幸だ」と考える。わかりやすくて、即効性があるから、もうそれで結論は出たみたいな気持ちにさせられますよね。でも、本当にそうでしょうか。私達は、言ってみれば、高度資本主義経済という大きな、抗いがたい価値観に、一人残らず、巻き込まれながら生きている。「お金がすべて」というパワフルな価値観から、自分を引き剥がし、振り回されないで生きるには、それがすべてではないはずだと、無数の選択肢、ありとあらゆる可能性について、考えて、考え続けるしかない。(三章)


ヤマザキさんは決してお金持ちとは言えない家庭で育ち、イタリアでの修行時代は極貧生活を送り、シングルマザーとして生活苦にさらされていた期間も長い、という経歴の持ち主です。そうした実体験と、世界中を旅し、経済的に恵まれていないけれど幸せを感じている人を目の当たりにしてきた経験があるからこそ、「お金さえあれば幸せ」という価値観について、深く考えることができたのでしょう。


そんなヤマザキさんが考える「贅沢」とは、「お金至上主義」を超えたものでした。

お金で買える贅沢なんてたいしたものじゃない(略)私が思う真の贅沢は、ひと言で言うとしたら、人間環境こそにある。人と人とが出会い、違いを尊重し、それぞれが育んできた知性や教養を持ち寄った時に、生まれるもの。与えられた命と知性を使って、この世界をより深く掘り下げ、知っていく喜び、これ以上の贅沢があるでしょうか。(一章)


お金がないことでストレスを感じたり、選択肢に制限が出てしまったりすることは、現実的にはよくあることです。そのため、「お金さえあれば」「お金がすべて」と、お金を最優先に考えてしまいがちです。ですが、常にお金を行動の指針にしてしまっていては、「自分にとって大切だと思えること」を見逃してしまう可能性もあります。「お金と幸せとは関係ない」と言い切ることはできませんが、「お金とは関係ないところで得られる幸せ」や「お金以外で豊かさを感じられるもの」は必ずあるはずですから、何が自分にとっての「贅沢」になり得るのかは、個々人で追求していく必要がありそうです。


さいごに。お金と賢く付き合うために、「欲望の正体」に自覚的でいよう

ネットショッピング

今回は、ヤマザキさん流のお金に関する考え方をご紹介しました。

私たちは、常に欲望を刺激される環境に生きています。テレビやネット、電車の中などに散りばめられた広告に、いつの間にか無意識のうちに踊らされている、というケースは多々あります。


お金と賢く付き合っていきたいなら、「欲しい! 買いたい!」という欲望が湧いたときに、「これは本当に自分が欲したものか」を疑うべきでしょう。

また、「お金を使わない贅沢」にも目を向けてみましょう。「お金を使わない贅沢」を自分で見つけることができたなら、お金とは関係なく、豊かな気持ちを味わうことが可能になります。そのためには、「常識」とされていることを鵜呑みにするのではなく、様々なことにチャレンジし、視野を広げていく必要があるでしょう。



今回ご紹介した本

『仕事にしばられない生き方』

著者:ヤマザキマリ

出版社:小学館




【バックナンバー】女性を幸せにする本

デートDVを予防する「シングル単位思考」とは?
「時間がない!」は錯覚?「時間不安」を消すための3ステップとは?
今さら聞けないお金の超基本!貯金できる人になる4つの方法とは?
量産型女子になってない?ゴミのようなモテテクは捨てよう!
結婚相談所で恋愛はできる?仲人に聞いた「現代日本の婚活事情」とは
女性を幸せにする本
  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag