恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~

【小説#67】ついに語られる真実!「シたけど違う!ってどういう意味?

  • 更新日:2019/04/02

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前回のあらすじ:幸太と対面し、直接神原えりかとの関係を問いただす夏美。戸惑う幸太に自白を促すも、なかなか上手くいかず、いらだちだけが募る。 「幸太さ、神原さんとも浮気してるでしょ?」ついに核心をついた言葉を投げると、「えりかちゃんとシタのは本当だよ」と、あっさり認める言葉が返ってくる。絶望と不安が立ち上り、夏美はその場に立ち尽くすのだった。

恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~:第67話:ついに語られる真実!「シたけど違う!ってどういう意味?

聞きたくないけど、聞かなきゃいけない。

そんな時大事なのは、真実を知ることよりも、自分がどうするかを決めることだ。


「えりかちゃんとシたのは本当だよ」

そう聞いた瞬間、夏美は動くことも答えることもできず、文字通りその場に立ち尽くすことしかできなかった。

ボーゼンと幸太を見つめていると、涙がジワリと湧くのだけはわかった。でもそれが、どうして流れるのかが、分からない。

第67話

「ちょっと待って!でも、違うんだよ」

幸太が夏美の肩に置いた手を揺さぶり、夏美の固まったカラダと意識が一瞬でほぐされる。

「…違うって、何が?」

なんとか絞り出すように答えると、幸太は眉間にシワを寄せ、言葉を探っているようだった。


「なんて説明したらいいんだろ。とにかく、勘違いだから。いや、勘違いではないんだけど。彼女とはそういう事はしても、そういう関係ではないの」

「…意味がわからないんだけど」

「だからね、神原さんとは、過去にシたことはある。それは事実だよ。でも夏美との関係みたいなのではなくて、酔った勢いだったりするし、回数も2,3回なの。今はもうお互いそういう事はしてないし、恋愛感情は一切無いから」

「…なにそれ?よく分かんないけど」

「つまり、アタリ事故みたいな関係なの!はは。事故ってことはないんだけどさ」

「じゃあ聞くけど、彼女のスマホについてたお守りは?」

「え?何のこと?」

「箱根神社のお守り付いてたよ!あれは二人で行ったんじゃないの?」

「はあ、違うよ!それは全く知らない。ていうか、箱根はキャンセルしたじゃん」

「信じられない。本当は別の人と行ったんじゃないの?」


(もはや言いがかりだな)

頭の中でそんな言葉が飛び交う。冷静な思考はある。あるけれど、判断ができる前に、感情で言葉が飛び出してしまう。

そもそも箱根の一件を確かめるすべはないし、今さら確認できたところで、何も状況は変わらない。


「…とにかく、ショックだった」

「だから、シたことは事実だけど、夏美と神原さんは、全然俺の中で存在が違うんだよ」

気づくと“神原さん”と呼ぶ彼のしたたかさにも腹が立つ。

このまま走り出して逃げ出したい。思わずカラダに力を入れてみるけれど、どうしても足が動かず、夏美は自分がどうしたいのか、どうするべきなのか、わからないまま、ただ夜の街に立ち尽くしていた。


NEXT ≫ 第68話:わかって!謝って!振り絞って伝えた気持ちに返ってきた答え



■連載を1話から読む

第1話:とにかく結婚したい!家族の輪から取り残されるのは、私が独身だから?



■恋愛パラドックス|バックナンバー

第62話:浮気相手の不可解な行動に混乱!このモヤモヤは一体なに?


第63話:始まる三次会!混沌としたまま対峙する男と女


第64話:「あれって彼女?」浮気相手への確認で知った真実とは


第65話:浮気相手の真実を知ったとき湧き上がる感情ととっさに取った行動


第66話:浮気相手の裏切り…!?問い詰めた先に返ってきた答えとは



▼前作の小説はコチラ!

第1話:行きたくない合コン!そこで待っていた地獄の時間



  • おおしまりえ (恋愛ジャーナリスト/イラストレーター)

    水商売やプロ雀士、一部上場企業などを渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼を磨き、ゆりかごから墓場まで関わる男女問題を研究。本人も気づかない本音を見抜く力で、現在メディアや雑誌でコラムを執筆中。

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