恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~

【小説#65】浮気相手の真実を知ったとき湧き上がる感情ととっさに取った行動

  • 更新日:2019/03/27

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前回のあらすじ:意を決して幸太に真実を確認する夏美。しかし思惑に反して、幸太は「違う!ただの飲み友達だ」と否定する。「もし彼女だったら、夏美ちゃんと一緒に受付させるの酷すぎるっしょ」という一言で、確かにと思い、一瞬胸を撫で下ろす。 しかし、酔いが回った新婦が、意外な“告げ口”をしてくる。「あの受付をやってた子、実はセフレらしいよ」 夏美は思わず大声で反応し、震えながらビールをひと口飲むのだった。

恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~:第65話:浮気相手の真実を知ったとき湧き上がる感情ととっさに取った行動

知らなくていい真実が、何気なくもたらされることがある。

神様がもしいるのなら、それは善意なのか。それとも悪意なのか。

確認するすべは、いつだって存在しない。


「受付をやってた子って、あの髪の長い子だよね?」

「え、わかんな〜い。けどそうじゃない?てか夏美、動揺してる?」

顔にも声にも力が入りすぎる。かなり酔いが回った新婦を前に、夏美は鬼気迫る顔で確認を取る。

「その話、誰から聞いたの?」

「え〜なんか、さっき、ノブくんが言ってた」

ノブくんとは新郎のことだ。新郎は幸太とサークルの同期だから、女性関係もよく知るということか。

「そうなんだ。なんか、あれだねー幸太先輩って、けっこー遊んでるなあ」

情報の信憑性がある程度図れたところで、とりあえず自分の焦りを打ち消すことにする。

今幸太と夏美の関係を他の人に知れたら、面倒しか起きそうにない。

「幸太先輩はモテそうだもんね!だから結婚できないし、しないんじゃない?なーんてね」

新婦が夏美の肩にしなだれて来る。お酒と香水の臭いに、夏美は心底不快感を抱く。

今すぐ確認したい。

そう思った瞬間、席を立ち、驚いた新婦は数歩後ろにのけぞる。

「ごめん。私そろそろ帰らなきゃ…もう終電も近いし。今日は朝まではいられないや」

「えーそうなの?でも、わかった。今日はありがとう〜また今度ゆっくりね」

そう言うと、新婦はふわっと夏美を抱きしめた。

柔らかな女性のカラダに包み込まれ、先程の不快感が少し緩む。


(とにかく、幸太を探そう)

荷物を持ち、とりあえず喫煙所まで彼を探しにいく。するとタイミングよく、足元がややおぼつかない幸太が向かってくる。

第65話

「ちょっと、幸太!話があるんだけど」

思わず陽気な彼に苛立ち、第一声から強めな言葉をかけてしまう。

「え?なに?どうした?」

「ここじゃあれだから。場所変えよ。ていうか、やっぱり嘘ついてたんじゃん!」

「ちょっと、どうしたの?わかったから、ちょっと待ってて」


幸太は夏美を静止させ、とりあえず荷物を取ってくるから待つように指示する。

夏美は背中を見ながら、自分の怒りの勢いが、お酒のせいか、それとも怒りのせいなのか考えながら、多少の後悔と、これから話さなくてはいけない“修羅場”を想像し、足が震えるような感覚を覚える。


NEXT ≫ 第66話:浮気相手の裏切り…!?問い詰めた先に返ってきた答えとは



■連載を1話から読む

第1話:とにかく結婚したい!家族の輪から取り残されるのは、私が独身だから?



■恋愛パラドックス|バックナンバー

第60話:もしかしてこの娘が彼女?広がる疑念、確かめる方法は…


第61話:トゲのある自分に自己嫌悪!気持ちを切り替えたとき聞こえてきたこと


第62話:浮気相手の不可解な行動に混乱!このモヤモヤは一体なに?


第63話:始まる三次会!混沌としたまま対峙する男と女


第64話:「あれって彼女?」浮気相手への確認で知った真実とは



▼前作の小説はコチラ!

第1話:行きたくない合コン!そこで待っていた地獄の時間



  • おおしまりえ (恋愛ジャーナリスト/イラストレーター)

    水商売やプロ雀士、一部上場企業などを渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼を磨き、ゆりかごから墓場まで関わる男女問題を研究。本人も気づかない本音を見抜く力で、現在メディアや雑誌でコラムを執筆中。

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