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【小説#62】浮気相手の不可解な行動に混乱!このモヤモヤは一体なに?

恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~

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前回のあらすじ:トゲのある返しをしてしまう自分に、夏美は心底嫌悪感を抱いていた。でも、疑うことがやめられないし、幸太を責めたい気持ちも止まらない。そもそも真相がわからない。 気になりすぎる心を抑え、やっと冷静さを取り戻して会場へと戻ると、夏美の耳に微かに神原えりかと幸太の会話が聞こえてくる。 「ねーねー、今リストに載ってない人が来たけど、通していいの?」 夏美は背筋がサーッと冷たくなるのを感じるも、振り返って会話を確かめることができなかった。

恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~:第62話:浮気相手の不可解な行動に混乱!このモヤモヤは一体なに?

消えたいとかもう無理って思う時ほど、どうあがいても消える事はできないものだ。


幸太と神原えりかの会話を聞いてから、夏美は混乱と不安で、いてもたってもいられずにいた。

色んな人に話しかけられ、話しかけたはずなのに、何を喋ったのかほとんど記憶が残っていない。ただ、終始笑顔を保ち、自分の状況を気づかれないよう静かに静かに、そつなく振る舞い続けた。

途中トイレに走り込もうと何度も思ったけど、一人になった瞬間逃げ出すのではないかと思ったら、不安で行くに行けなかった。


そうこうしているうちに二次会もお開きとなり、ワラワラと三次会へ移動する人と帰宅する人、各々準備を始める空気になっていった。


「三次会行く?」


二次会の幹事である夏美は、三次会への参加は必然で、それを打ち消せるような行かない理由がみつけられない。


「うん、行く行く!ありがとう」


こんなときでも空気を読む自分の性格が恨めしい。

夏美は会場の片付けを手伝いながら、幸太と神原えりかの動向を探ってみる。

普通に考えて、幸太は行くはずだが、彼女はどうするのかわからない。


(来てほしくない)

(お願いだから来ないで)

(ていうか、とりあえず目の前からいなくなって)

届かない願いを神原えりかに無言で送る。すると彼女はコートを着込み、帰宅組と一緒に動き始めるではないか。


「よ、よかった…」


小さく安堵の声を漏らすけれど、状況は何も解決していないのは知っている。でも今は“元凶”を1つでも少なくしておきたい。


「夏美、行こう!!!」


声をかけてくれたのは、着替えてこざっぱりとした新婦だった。

「お疲れ様!」と夏美も声をかけ、幸せと疲労がまじった彼女を歓迎する。正直声をかけてくれたのは凄く助かる。今は幸太と話したくない。話せば絶対、嫌な態度を取ってしまうし、彼女について問いただしてしまいそうだ。


「あ、もう移動する?俺も行くわ」

第62話

夏美の心配を他所に、後ろから幸太が陽気な声をかけてくる。

一瞬肩がビクッと上がった気がしたけど、幸太と目を合わせたくない。


「あ、幸太さん、行きます?」


「ごめん私忘れ物したっぽい。ちょっとトイレにも寄りたいから、みんな先に行ってて」


とっさに嘘が口をついて出る。

トイレに行きたいのは本当だもん。そう自分に言い聞かせながら、夏美は幸太と目を合わせぬよう、脇を通って会場へと一旦戻っていく。


NEXT ≫ 第63話:始まる三次会!混沌としたまま対峙する男と女



■連載を1話から読む

第1話:とにかく結婚したい!家族の輪から取り残されるのは、私が独身だから?



■恋愛パラドックス|バックナンバー

第57話:彼は本当に優しい人?口だけ男はどこで見抜けるのか


第58話:急なトラブルにイラッ!怒りはミスよりも浮気相手の態度から


第59話:その女は誰?苛立ちは恋愛感情?それともただの怒り?


第60話:もしかしてこの娘が彼女?広がる疑念、確かめる方法は…


第61話:トゲのある自分に自己嫌悪!気持ちを切り替えたとき聞こえてきたこと



▼前作の小説はコチラ!

第1話:行きたくない合コン!そこで待っていた地獄の時間



  • おおしまりえ (恋愛ジャーナリスト/イラストレーター)

    水商売やプロ雀士、一部上場企業などを渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼を磨き、ゆりかごから墓場まで関わる男女問題を研究。本人も気づかない本音を見抜く力で、現在メディアや雑誌でコラムを執筆中。

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