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これぞ幕末エンタテインメント!映画『サムライマラソン』出演・竹中直人さんインタビュー【前編】

竹中直人さんインタビュー

 俳優としてだけではなく、監督、音楽、文筆、絵画……など多岐に渡るステージで活躍中の竹中直人さん。そんな竹中さんの最新出演映画『サムライマラソン』。幕末、安中藩藩主が立案した“遠足(とおあし)”=マラソンに挑む侍たちを描いたヒューマンドラマです。本作で竹中さんは守衛番をリストラされ、亡くなった親友の子供・伊助と遠足に参加する栗田又衛門を熱演。【前編】では撮影エピソードを中心に伺いました。

“ナンバ走り”に挑戦!

竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー ──今回、メガホンを取られたのは『キャンディマン』(92)や『不滅の恋/ベートーヴェン』(94)などで日本でも知られるイギリス人のバーナード・ローズ監督でしたが、御一緒されていかがでしたか。

竹中直人(以降、竹中): 最高に楽しかったです。撮影はテスト無しのいきなり本番だったんです。それで“台本通りには演らないでくれ”っていう演出だったので、それが楽しかったですね。カットも全然掛けないし。僕が抑えた芝居をやると、もっともっと激しいのをやってくれって。 ──日本の監督と演出面で違いはあるんでしょうか?

竹中: これまでも外国人の監督やスタッフとは何度か組んだことはありますが、国を分けて考えたことは無いですね。僕らの芝居を見て満足そうな、うれしそうな監督の顔を見たときに「あ、OKなんだな」って思うのは日本でも常に同じですからね。

──今作のタイトルは“サムライマラソン”ですが、一見サムライがマラソン?!と、不思議なタイトルに感じます。オファーを受けたときはどんな印象を持たれましたか?

竹中: 想像力が無いんで、そこまで何も思わなかったですね(笑)。ただ、どんな人たちがこの映画に参加するのだろうっていう興味は湧いてきましたね。

竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー

──劇中での、竹中さんの走り方ってちょっと独特でした。

竹中: あれは実際にある“ナンバ走り”という走法なんです。

──“ナンバ走り”って、右手と右足、左手と左足を同時に動かして走る……という日本古来の走法ですね。走るときの『ホッ、ホッ、ホッ』っていう掛け声は竹中さんのアドリブだったんですか?

竹中: 実際の“ナンバ走り”ってそういうものみたいで、練習のときからそのやり方で走っていましたね。でも、真剣に走っていたら、「ホッホッ」なんて言っている場合じゃないだろうって(笑)。
竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー
──確かに(笑)

竹中 だから、ある種の呼吸法だと思うんですけどね。撮影は山道で足場がとても悪いので、かなり足元に気を付けて走らないといけない。エキストラの方とか随分転んでいましたね。僕もそこはね、十分気を付けていました。やっぱり、この歳になって痛い思いはしたくなかったですから(笑)。

子役とはずっと“あっち向いてホイ”を

──伊助とのシーンは、とてもほっこりさせられました

竹中: 伊助(子役)とはホントに仲良くなっちゃって、よく一緒に夕御飯を食べに行きましたよ。なんかね、自分の息子みたいに思えてきて、休憩時間はずっとふたりで“あっち向いてホイ”をやっていたくらいの関係でしたね(笑)。
竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー
──子役の方と御一緒されることも多いと思いますが、いつもそんな風に馴染んでしまわれるんですか?

竹中: いや~、僕、精神年齢が低いので、ちょうどリラックスできるんですよね(笑)。

笑顔が多い現場でした

──撮影中、大変だったことはありましたか?

竹中: 僕らの仕事は大変ということが楽しいということに繋がっているので、大変というのは無かったですね。ローズ監督は集中力が持っても夜の8時まで、と言っていたんでね。 竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー ──撮影って夜通しで朝まで……という訳ではないんですね

竹中: いまはそういうのは無くなりましたね。まぁ、昔はそういうのが当たり前で、映画に掛ける“思い”だけでがむしゃらにやっていて、気が付いたら朝だった……みたいな現場もありましたけどね。でも、今回の現場では監督がそう決めていたので夜遅い撮影は一切無かったですね。逆に昼間のシーンが多く、日が暮れたら終了だったので、スタッフたちの笑顔が他の現場よりも多かった気がします。全体的に緩やかな現場でしたね。怒鳴り声も一切なかったしね。

──今回の撮影で一番の思い出を教えて下さい

竹中: 今回はロケが山形。山形は食べものが美味しいですからね!特にお寿司。醤油じゃなくてオリーブオイルを付けて食べるんだけど、これがすごく美味しかった~……って撮影とは直接関係ないけど(笑)。

竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー

>>後編へ続く


映画『サムライマラソン』は2月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー




竹中直人:プロフィール

1956年3月20日、神奈川県生まれ。劇団青年座に入団後、1983年に『ザ・テレビ演芸』でコメディアンとしてデビュー。以降、俳優として多くのドラマ、映画に出演。1991年には映画『無能の人』で監督デビュー。映画『シコふんじゃった。』、『死んでもいい』での日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ、受賞歴も多数。最新出演作に『アウト&アウト』、『翔んで埼玉』、公開待機作に『麻雀放浪記2020』(2019年4月)などがある。


作品情報

竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー

サムライマラソン:公式サイト
出演:佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太
青木崇高 木幡竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海/竹中直人
筒井真理子 門脇麦 阿部純子 奈緒 中川大志 and ダニー・ヒューストン
豊川悦司 長谷川博己

監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
企画・プロデュース:ジェレミー・トーマス 中沢敏明
音楽:フィリップ・グラス
衣装デザイン:ワダエミ
配給:ギャガ

©”SAMURAI MARATHON 1855” FILM Partners GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON

竹中直人さん『サムライマラソン』スペシャルインタビュー

「サムライマラソン」は東京2020参画プログラムです。東京2020参画プログラムとは、様々な組織団体がオリンピック・パラリンピックとつながりをもちながら2020年の大会に向けた参画・機運醸成・レガシー創出のアクションを実施するプログラムです。日本マラソンの発祥といわれる史実「安政遠足」と東京2020大会との親和性や2020年以降のレガシー創出につながるプロジェクトとして「サムライマラソン」は、東京2020公認プログラムに認証をされました。


<writing:鈴木一俊/Photo:川しまゆうこ>

  • 女子カレ編集部

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