稲垣吾郎さんインタビュー

俳優としての“新しい深み”を見出す!稲垣吾郎さん主演映画『半世界』インタビュー【前編】

  • 更新日:2019/02/11

 新たなスタートを切って初の単独主演映画となる『半世界』がいよいよ公開されます。とある地方都市を舞台に、稲垣さん扮する人生の折り返し地点を迎えた炭焼き職人・高村紘と同級生で元自衛隊員・瑛介(長谷川博己さん)、中古車販売店店長・光彦(渋川清彦さん)の三人の友情を軸に、それぞれが仕事や家族との向き合い方を見つめ直していくヒューマンドラマです。今回のインタビュー【前編】では、本作に掛ける意気込みを中心にお話を伺いました。

役者として新しい深みがまた一つ出る

稲垣吾郎さんインタビュー

──本作では髭を生やされたり、言葉遣いが荒々しかったり……といつもの稲垣さんのイメージとは違うキャラで、正直驚かされました。この映画に出演される決め手のようなものはありましたか?

稲垣吾郎(以下、稲垣): 今回の役は誰が驚いたって僕が一番驚きましたね(笑)。でも、その驚きは絶対に後々、良いカタチに変わるだろうなっていう確信みたいなものがありました。というのも、僕が三十代のときに三池崇史監督の時代劇『十三人の刺客』で非道な殿様を演じたんですけど、このときも最初はビックリしたんです。オファーをいただいたときは十三人の誰かを演じるんだろうと思っていたくらいで (笑)。そのときの驚きにも良いイメージがあって、今回も同じ様な感覚がありました。

稲垣吾郎さんインタビュー

──演者さんにとって意外性というサプライズはプラスに繋がることが多いみたいですね

稲垣: “役を演じる”ということは、いつもそういうところがあると思うんです。やっぱり、「また、それなんだ」だと、見て下さる方もそうですが、演じる僕自身がつまらないと思うんです。だから、そういう意味ではこの映画に参加するということは、自分の俳優としての新しい深みがまた一つ出るんじゃいかなって思いました。

この監督に付いていけば間違いない

稲垣吾郎さんインタビュー

──タッグを組まれた阪本順治監督はデビュー作『どついたるねん』(89)で多くの賞を受賞された日本を代表する監督の一人ですが、いかがでしたか?

稲垣: 阪本監督はホントにベテランの方で、これまでも色んな俳優さんを見出されてこられているので、もうこの方に付いていけば間違いないなっていう安心感がありました。やっぱり、安心感とカリスマ性って監督にとってはすごく大切なものですよね。だから、阪本監督の指示通りにやれば、今回のような演じたことのない未知の世界でも、臆すること無く挑めるだろうなと思えたんです。タイミング的にも環境が変ったところで、そういう意味では新しい自分に出会える作品であって、同時に新しい自分を観て下さる方にも届けられる──“稲垣吾郎は変わったんだ”ということを判ってもらうにはすごいチャンスだな……というのが大きな決め手になりましたね。

自分を削ぎ取っていく作業とその土地に同化することの大切さ

稲垣吾郎さんインタビュー

──作品を拝見したところ、“頑固で不器用な親父”という感じでしたが、演じられているあいだはどんな感じでしたか。

稲垣: 不器用とか自意識があまりにも無いとか自分に興味が無いとか……そんなイメージで演じていましたね。そこは阪本監督もすごく仰って下さっていました。自分に興味が無い役ってあんまり演じたことが無く、むしろ自意識の塊みたいな役が多かったので、すごく面白く演じられました。


──役作りの部分ではいかがでしたか?

稲垣: 役を作る……何かを付けていく、というよりも逆に自分を排除する、削ぎ取っていく作業の方が今回は多かったと思いますね。削ぎ取ったその先に、この役は僕だったら出来る……って阪本監督が思ってくださった何かがあるのかなって。


稲垣吾郎さんインタビュー

──それこそ裸になる……という感じだったんですね

稲垣: 感覚的なことで言うとそうかもしれないですよね。それとロケ先の土地そのものが持っている大きな力にすごく助けられました。


──今回のロケは三重県伊勢志摩でしたが、そこでの空気感ということでしょうか?

稲垣: 阪本組自体がロケ地にず~っといるので、段々とそこの自然、木や土といったものに同化していって、そこの土地の人みたいになってくるんです。撮影クルーというより、そこに根付いている職人さんみたいな(笑)。そんな組に自然と僕もいざなわれた感じですね。

稲垣吾郎さんインタビュー

──斬新なアプローチですね

稲垣: そうですね。撮影前に阪本監督も「現場に来れば段々馴染んでくるから」って仰っていましたし。そういえば、以前、舞台でベートーヴェンを演じたときも「19世紀のウィーンだから、ここは」って意識してやっていました。やはり、その土地に同化するということは役をイメージする上ではとても大切だと思いますね。


>>後編へ続く


映画『半世界』は2019年2月15日(金)より、TOHOシネマズ日比谷 ほか全国公開


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稲垣吾郎プロフィール

1973年12月8日、東京都生まれ。O型。1989年、『青春家族』でドラマデビュー、1990年『さらば愛しのやくざ』で映画デビューを果たす。主な出演映画に『催眠』(99)、『笑の大学』(04)、『十三人の刺客』(10)、『少女』(16)などがあり、主な出演ドラマには『金田一耕助シリーズ』(04~09)、『流れ星』(10)、『不機嫌な家族』(16)などがある。草彅剛、香取慎吾の3人で「新しい地図」をたちあげ活動中。


作品情報


映画『半世界』公式サイト

製作・配給:キノフィルムズ

©2018「半世界」FILM PARTNERS

ヘアメイク:金田順子
スタイリスト:細見佳代(ZEN creative)
衣装:LAD MUSICIAN(ラッド ミュージシャン)


Writing:鈴木一俊 / Photo:川しまゆうこ

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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