二階堂家物語

家族と結婚について改めて考える映画『二階堂家物語』 出演・石橋静河さんインタビュー【後編】

  • 更新日:2019/01/19

 後編では本作のテーマである家族と結婚、そして石橋さん御自身のプライベートに迫ります!

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監督が演出する独特な“父と娘の距離感”

二階堂家物語

──本作では“家族“が大きなテーマですが、演じながら改めてご自身の“家族”について考えられたりはしましたか?

石橋: この映画ではホントに父と何度も衝突して向き合うシーンがあって、そういうシーンは私にとって初めての経験だったんですね。だから、私も自分にとって父とはなんだろう、どんな存在か、普段どんなふうに思っているのか……ということを、演じる上で自分に置き換えて考えました。そこはすごく新鮮でしたね。


──父親に「親に対する口の利き方を考えろ」と言われるシーンがありました。石橋さん御自身はお父様とその手の言い合いなった経験はあったりしますか?

石橋:(キッパリと)ありません!(笑)。


──ちゃんとされているんですね(笑)。

石橋: いや~私もあんまり口答えしたことはないですし……あ、あるかな、ちょっと判らないです(笑)。


石橋静河さんインタビュー

──なるほど(笑) 本作では父と娘の関係性も監督の独特な視点というか解釈が感じられましたね。

石橋: そうですね。例えば、カラオケボックスのロビーに二人でいるシーンでも、父が娘のすぐ隣に座って後ろから手を回して肩を抱く……なんて普通はしないじゃないですか。


──年頃の娘だったら「気持ち悪い」って思わず拒否しちゃうかもしれませんね。

石橋: 私も演じていて「こんなに近いんだ」って。もちろん監督の演出だったんですけど。


──日本人の父と娘の距離感が、監督にはそんな風に映っていたんですかね。

石橋: 監督の「こうであって欲しい」という願望なのかもしれませんが、私も正直、わからないですね。父が洗濯物を干すシーンで娘の下着を思わず隠す……ってシーンもありましたが、思わずクスっと笑ってしまったんですね。そこも含め監督の独特なユーモアじゃないかなって私は解釈しています。


結婚は自分だけの問題じゃない

石橋静河

──確かに、あのシーンもちょっとクスッときますよね(笑) さて、“結婚” もこの映画での大きなテーマですが、石橋さん御自身の”結婚観“をお聞かせ下さい。


石橋: 年齢的なことで言えば、何歳でとか、いつまでに~みたいなことは考えたことはないです。でも、結婚したい人が現れたら、直ぐにでも結婚はしたいですね。両親からも、「早く結婚しなさい」とか「早く子供作りなさい」と言われたことは無いですが、『二階堂家』に出演したことで、結婚はただ自分だけの問題ではなくて、その家族が続いていくという、とても大きな問題であると同時に自分に及ぼす影響の大きさがどれだけのものなのか……ということを初めてちゃんと考える機会になりましたね。


──家族の繋がりっていまの日本の都市部では縁遠い感じがしますが、今回の二階堂家みたいな地方だとやっぱり根強い感じはしますよね。


精神的に落ち過ぎないように日々を過ごす

──さてここからは、石橋さんご自身の内面について伺います。

石橋さんが仕事やプライベートで落ち込んだときってどんな風に自分を立て直しますか?

石橋: 女優の仕事を始めたばかりの頃はもう色んな事が判らないし、いろんなことを言われたりして、すごくガ~ンって落ち込んでたんです。それで落ちきれたら良いですが、落ちきれずに中途半端に下の方でフワフワしていると、もう心身共にホントに良くないなって思ったことがあったんですね。


──あー、落ち切れないってわかります! 落ち切らないとなかなか浮上できないですよね。

石橋: そうなんです!なので、最近はなるべく落ち過ぎないように日々過ごすことを心掛けています(笑)。まぁ、とことん考えるということはもちろん大事だなって思うんですけど、“悩む”ということをなるべく避けるようにしています。悩むと色んな事が曇ってきて、体調は悪くなるし、心はどんどん荒んでくるし。だから、なるべくそういう時間を作らない様に気持ちを切り替えるようにしていますね。

二階堂家物語

──あまり考え過ぎない、悩み過ぎない、ということが大事なんですね。

石橋: 「どうしたらこの問題がクリアになるのか」って具体的に考えていくのはすごく良いことだと思うんですけど、「私はなんでこんなにダメなんだろう」とか「なんでこんなことが出来ないんだろう」といった感じで考えていくと、ただただ落ちていくだけじゃないですか。それってどんどん自分をいじめるだけで良い方向に繋がっていかない気がするので、まぁ、悲しいときは泣いたりするけど、なるべくそこから離れるようにします(笑)。


──落ち込み過ぎない、じつは一番シンプルで効果的な対処法かもしれませんね!

ステキなお話しをありがとう御座いました。



石橋静河プロフィール

1994年、東京都生まれ。4歳からクラシックバレエを始め、09年よりアメリカ・ボストン、カナダ・カルガリーへバレエ留学を経験。13年に帰国し、コンテンポラリーダンサーとして活動を始める。15年に舞台『銀河鉄道の夜』で女優デビュー。17年には初主演を果たした『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などで、第91回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞をはじめとする多くの新人賞を受賞。


作品情報


映画『二階堂家物語』は1月25日(金)より全国ロードショー!

映画『二階堂家物語』公式サイト

配給:HIGH BROW CINEMA

©2018“二階堂家物語”LDH JAPAN,Emperor Film Production Company Limited,Nara International Film Festival



<writing:鈴木一俊>



  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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