松井玲奈さんインタビュー

女性のやさしさ、強さ、冷酷さを熱演! 映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』出演・松井玲奈さんインタビュー【前編】

  • 更新日:2018/12/14

 アイドル活動を経験し、現在は女優として活躍中の松井玲奈さん。最近ではドラマ『ブラックスキャンダル』での凶(狂?)演が評判の松井さんの最新出演映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』。幕末の京都・花街を舞台に新選組に関わった3人の女性たちの過酷な運命を絢爛豪華な世界観の中で描いています。本作で松井さんは新選組の一人・平山五郎(佐藤隆太)の恋人で芸妓の吉栄(きちえい)を熱演。本格時代劇はこれが二本目だという松井さんに本作に掛けた意気込みとプライベートに迫ります!


この時代を生き抜く女性の選択と決断が描かれた物語

輪違屋糸里

──浅田次郎さんの原作(文春文庫刊)は読まれたと思いますが、いかがでしたか?

松井: はい。時代小説を読んだのは今回が初めてだったんです。浅田さんが描く京の街の描写がすごく綺麗でしたね。それと、吉栄の感情の機微が深く描き込まれていたので、役に入り込む上ではとてもプラスになりました。


──タイトルにもあります輪違屋というお茶屋(芸妓や舞妓を呼んで客に飲食を提供する店)は実在するそうですね?

松井: そうなんです! 京都に行ったときに輪違屋の前に行ってみました。それと揚屋(花魁などの高級遊女を呼んで遊んだ店)の角屋の店内が公開されている時期だったので、実際に入ってみました。二階に上がって新選組の人達が刀で付けた傷や、糸里たちが働いていた厨房といった裏側を見られて、とても勉強になりました。その後、撮影現場に入ったときにホントにそっくりなセットが組まれていて、そのリアルな再現ぶりにとても驚かされました。


──今回演じた吉栄はどんな女性ですか?

松井: 主人公の糸里(藤野涼子)、新選組の筆頭局長である芹沢鴨(塚本高史)の恋人・お梅(田畑智子)、吉栄と、この時代を生き抜く女性の選択と決断が描かれた物語ですが、中でも吉栄は、糸里ともお梅とも違う、ある意味自分の気持ちに素直に生きようとした女性像なんじゃないかなと思いました。


リハーサルはボーイズ・ラブ!?

輪違屋糸里

──演じる上で心掛けた点は?

松井: 糸里とは仲が良くて、お互いが本当に気を許せる間柄だったんですね。だから糸里といるときは無邪気というか、一緒にキャッキャッしている楽しい感じの女の子を表現したいなって思っていました。一方、平山といるときは糸里といる時とは違い、ひとりの大人の女としていられる部分に重点を置いて演っていました。そのあたりは加島幹也監督がすごく熱心に演出を付けて下さったんですよ。


──具体的には?

松井: 平山へのしなだれ方とか(笑)。実際に加島監督が佐藤さん相手に実演して下さったんですけど、なんだかボーイズ・ラブみたいでしたね(笑)。


──時代劇ですと、所作も現代とは違いますよね。まして、京都・花街ともなると、そのあたりは一層かと……。

松井: 所作ってその動きのひとつひとつに理由があるんですよね。女性はこうした方が美しく見えるとか。今回はそういうのを学んでいくのも楽しかったです。私的には胡弓を弾くシーンがあって、お稽古でもすごく苦戦したんですけど、こういう機会じゃないと触れることがなかなかないので、貴重でもあり楽しかったです。セリフも京都弁でしたが、方言を使うお芝居は初めてで、そのあたりも難しかったですね。


幸せは……美味しいものを食べているとき

輪違屋糸里

──糸里との友情や絆が原作よりも濃く描かれているように受け取れましたが。

松井: そうですね。物語自体が女性の話でもあり、恋心とどう向き合っていくか……という話でもあったと思うんです。でも、私は女の友情の話だと思っているんです。そこはラストのオチに繋がってくるので詳しくはお話しできませんが……(笑)。


──劇中の吉栄のセリフで「鬼にならないと夢は叶えられない」というのがとても印象的でした。松井さんから見て女の幸せとか夢って何だと思いますか?

松井 う~ん、難しいですね。例えば、家庭を持つことが幸せとか夢だと思う人もいれば、仕事に生きることが幸せだと思う人もいるので、幸せとか夢ってホントに人それぞれですよね。私にはまだ見つかっていない気がします。でも、いまは強いて言えば、気を許した人たちと美味しいものを食べているときが幸せかな。その瞬間に “いま生きているーー” って実感してます(笑)。


>>後編へ続く



輪違屋糸里

松井玲奈

1991年7月27日、愛知県生まれ。T162㎝。O型。2008年、SKE48一期生としてデビュー。2015年、グループ卒業。以降は女優業をメインに活動中。今年(2018年)は『海月姫』で「月9」ドラマに、『まんぷく』でNHK連続テレビ小説にそれぞれ初出演を果たした。公開待機作に『21世紀の女の子』、『今日も嫌がらせ弁当』がある。


映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』

>>公式サイト

12月15日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次公開

配給:アークエンタテインメント

配給協力:エクセレントフィルムズ

Ⓒ2018銀幕維新の会/「輪違屋糸里」製作委員会

輪違屋糸里

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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