エンタメ

私の人生に子どもはいない。でも不幸ではない

女性を幸せにする本

子どものいない女性には、

「不妊治療をしていたけれど子どもを授からなかった」

「いつか子どもが欲しいと思っていたけど、いつの間にか産みどきを逃していた」

「そもそも子どもが欲しいという気持ちはなかった」

など様々な理由があります。


現代の日本は、女優の山口智子さんが、女性誌で「子どものいない人生を選んだ」と語るなど、「女性は出産するのが当たり前」という時代では徐々になくなってきてはいます。ですが、未だに、「女性は子どもを産んで育てて一人前」「女性なら子どもを欲しいと思って当然」と考える男女は少なくありません。

夫婦後ろ姿

そのため、未産の女性は「まだ子ども産まないの?」「子どもがいないなんてかわいそう」など、心ない子なしハラスメントを受けてしまいがちです。また、「子どものいない女性のロールモデル」も少ないため、手探りで生き方を模索していく必要があります。


今回は、「私の人生に子どもはいない。でも不幸ではない」と語る、くどうみやこさん著『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』を参照しながら、子どものいない人生を幸せに生きるヒントを探っていきたいと思います。


「子どもがいる女友達と話が合わなくなった」を解決する方法

とても仲良しの友達だったのに、子どもができた途端話すのは子どものことばかりになり、つまらなくなった、というのは「あるある」ですよね。


本書では、脳科学者の黒川伊保子さんによって、「子育て中の女友達と話が合わなくなる理由」が解説されています。


未産女性の脳は、ものを突き詰めて考えられますが、途中でトラブルが起きたりじゃまが入って、そのとおりに進まないと、いら立ちは大きくなります。一方、子どもを産むと短い文脈で考えるようになります。子育てをしていると、おむつをかえて家を出ようと思った途端に吐かれるなどのくり返し。長くて詳細な文脈がとれないので、何かあってもそこでリセットでき、比較的腹が立たない。子どもを産んだ女性の脳は、突き詰める能力がなくなるかわりに、臨機応変力、タフさが上がります。また、子どもを産んだ女性は、一時期、出産話と子どもの話ばかりしています。頭脳がクリアな産んでいない女性にとっては、子どもを産んだ女性はその間、遊び相手としてすごくつまらない相手になってしまいます。ママ同士であれば同じ脳なので話が合いますが、授乳期中はプロラクチンが出ているので、その中に子どもを産んでいない女性がいても気をつかってあげられない。そのときの脳は半分ボケた状態なので、たとえるならば、一人で老人施設に入ってしまったような状態。話が合わなくて当然です。(P.153-154)


つまり、子どもができた途端、話が合わなくなったり、気遣いがなくなったように見えたりするという現象は、ホルモンの分泌と脳の変化による一時的なものだというのです。


話が合わなくなったと感じたら、「子どもを産んでなんだか変わってしまった」とショックを受けるのではなく、子育て中の一時期のこと割り切って考え、「またいつか元どおり楽しく話ができる日がくる」と長い目でみて考えるのがよいでしょう。


子どものいない人生のリスクを知り、備えよう

貯金

子どものいる人生と子どものいない人生では、それぞれ異なったリスクがあります。


子どものいない人生を幸せに生きるために、子どもがいないことで生じるリスクを知り、備えておく必要があるでしょう。


子どもを持たないことの大きなメリットのひとつに、時間もお金も自分のために投資できる、ということが挙げられます。ただし、「子どもの学費のため」といった名目で貯金する必要がないので、消費活動が活発になり、貯蓄がおろそかになってしまう、という人もいます。


子どもがいないと、老後の面倒を子どもに任せることはできませんから、老後にかかる費用については貯蓄しておく必要があるでしょう。


また、体調管理にも気を配っておく必要があります。


月経回数が増加すると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンにさらされる時間が長くなり、未産女性は子どもを産んだ女性に比べて、女性疾病の発症リスクが上がるといわれています。子どもを産んでいない女性は、そのことを意識して小まめに検診でチェックし、自分の体を守ってあげてください。(P.203-204)


さいごに。子育てを免除された人生を楽しむ

夫婦

不妊治療に取り組んできたなど、出産を強く希望していた場合、子どもを持てなかったことは大きな心の傷になりがちです。ですが、そうなったときに、「どうして私だけ」と答えのない問いを繰り返しても、行き詰まるだけです。著者は、「どうして」と悩む代わりに、「これからどうするか」を決めて前に進むことを提唱しています。


「育児業務を免除するから、自分の好きなことを追求しなさい」私は、子どもを持てなかったのではなく、子どもを持つことを免除されたととらえるようにしました。免除とは、義務や役目を果たさなくてもよいと許すこと。できなかったことは敗北感につながり、自分が否定されているような気持ちになってしまいます。子どもを持てなかったのではなく、免除されたと前向きフレーズに変えてみる。子どもがいない事実を変えようがないのなら、子どものいないライフスタイルの特権を楽しみ、やりたいことを追求していこう。(P.214)


子どもを産まなかった・産めなかったことを後悔することがあったり、子どもが欲しいと思っていないのに憐れみの目でみられてイライラしたりしたとしても、その先の人生は続きます。子どものいない人生の満足度を上げるには、自分自身の考え方・行動を変えていくしかありません。


本書では、様々な事情で子どもを持たなかった・持てなかった人たちの実体験が多数紹介されています。子どもがいない人生を生きることに不安がある方は、事例を読むだけでも、「私だけじゃないんだ」と励まされると思います。子どものいない人生を考え始めた方におすすめの一冊です。



今回ご紹介した本

『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』

著者:主婦の友社

出版社:くどうみやこ




【バックナンバー】女性を幸せにする本

お金・仕事・育児環境など不安が多い「二人目の壁」を超えるヒント

「自然なお産がしたい」。自然派ママの病院選びは本当にリスクが高い?

40歳で出産した働くママが語る、仕事を続けるための「妊娠・育休中の心得」

いつごろ伝える?ワーキング妊婦が知っておくと安心できる3つのこと

セックスレスの一番の原因は同居?同棲・結婚後も愛し合う方法

  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

編集部ピックアップ

女子カレとは?

今週のお悩みQ&A

広告掲載について

Facebook

Twitter

ページTOPへ