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天海祐希っぽいカッコイイアラフォーを目指してはいけない理由

ドラマのイメージでいまや「かっこいいアラフォー」の代名詞となっている天海祐希(48)。

とくに働く女性は「天海祐希のようなかっこいい女上司なりたい」と願った事があるのではないだろうか?


しかしそれがどれだけ無謀な考えであるか、とくとご覧にいれよう……。


上司も部下も老若男女、天海祐希が大好き

いまやすっかり定着した「アラフォー」「アラサー」という言葉。

その語源となった、天海祐希主演のドラマ『Around40 ~注文の多いオンナたち~(TBS)』。

このドラマで、天海の演じた主人公・聡子は、友人や部下から慕われる姐御肌のキャリアウーマン(精神科医)という設定だった。


そのキャラクター像がこちら。

●友人や部下から慕われる姐御肌

●正義感が強い

●キレ者

●男勝り

●毅然とした態度

●妥協しない

●それでいて超美人

●なのに、ちょっとお茶目で人間味がある


実はこのキャラクター像、『Around40 ~注文の多いオンナたち~』に限らず、彼女が主演した『トップキャスター(フジ)』の椿木春香、『離婚弁護士(フジ)』の間宮貴子、『BOSS(フジ)』の大澤絵里子など、多くの主人公に共通するプロフである。


今、こういった役をやらせたら、天海祐希の右に出る女優はいない。

それは、彼女が役を“演じている”というより、これらが天海祐希本人のイメージとしてがっつり定着しているからではないか。


しかし、

「武田鉄矢ってさ、素でしゃべってても金八先生だよね」

「いかん、ぜんぶ古畑任三郎に見える」

「キムタク、なんとかせえ」

の事実が示すように、本人の定着イメージは“諸刃の剣”でもある。


なのに、天海祐希はその剣を存分に活かしきり、「天海祐希、かっこいい」がすべてを凌駕してしまっているのだ。


一般的な市場価値において、アラフォー女性は需要が落ち込んでいく存在。にも関わらず、芸能界において高い需要を生み出し続ける天海祐希は、アラフォー女性にとって憧れの存在である。

オリコンスタイルが発表している『女性が選ぶ“イイ女”ランキング』でも常に首位独走。

産業能率大学が発表した『理想の上司・女偏』でも2年連続の1位。


しかし、安易な気持ちで天海祐希像を追うのはおすすめしない。素人が手を出すのは危険すぎる。


なぜなら、天海祐希は人並みはずれた伝説を持つ、選ばれし女性であるからだ……。


タカラジェンヌとしての成功っぷりが凄い

天海祐希を語るのに、その宝塚時代の輝かしい栄光ははずせない。

彼女の持って生まれたスター性を物語る、重要な原点である。


●1985年、宝塚音楽学校に“首席”で入学

宝塚歌劇団の大物演出家・植田紳爾が、「お母さん、よくぞ産んでくださった」と感嘆したという、未曾有の逸材だった。


●1987年、73期生として宝塚歌劇団に入団

本名・中野 祐里(なかの ゆり)、愛称・ゆりちゃん。

ゆりちゃんはその後数々の伝説を生み、超大物トップスターへの階段を駆け上がっていく。


●1993年、月組男役トップスターに就任

おおむね入団12~15年でトップに選ばれるケースがほとんどである中、ゆりちゃんは初舞台からわずか6年半で頂点を極める。

史上最速だった。


そう、宝塚において天海祐希が残した功績は、なんと言っても「超スピード出世」だった。

各組のトップに君臨してきた、あまたの華麗なる歴代スターたち。

その中で、問答無用のスター性で「記録」と「記憶」を残した伝説のトップスター。

トップ・オブ・ザ・トップ――それが、天海祐希の前身だったのである。


女優としての成功っぷりも凄い

天海祐希が真価を発揮するのは、むしろこの後からだ。


彼女はわずか2年で宝塚トップスターの座をサクッと捨て去り、女優へ転身。ドラマや映画に活躍の場を移す。


退団後のタカラジェンヌは、ミュージカルや舞台の世界に転地を求める人が多い。

特にミュージカルの世界にどっぷり浸かっている役者は、独特の香りを持つ。

それが、テレビ画面の中では“臭み”となり、視聴者に違和感をもたらすことがしばしばあるからだ。


まして、顔の作りが派手・長身・低音ハスキーボイスがデフォな宝塚男役トップスターにおいては、この“臭み”は顕著。

ぶっちゃけると……なんだか重く、暑苦しいのである。

宝塚以外でも、木の実ナナとか前田美波里なんかもこの部類である。


それゆえ、宝塚男役出身の女優は、お茶の間進出へのタイヤ交換がうまくいかず、失速してしまう事が多々ある。


だが……さあ、もうおわかりだろう。

天海祐希はこの両方で大成功をおさめた、非常にレアな存在なのである。


●彼女のスッとした印象の美貌は気品を携え、清涼感・清潔感に富んでいる。

●色白のうりざね顔に、知的な印象をにじます切れ長の目。

●舞台でも引き立つインパクトと品性を兼備した面持ち。ありそうでない。実は奇跡。

●長身は、信頼感や凛々しさを乗せるのに最高の器として効果を発揮し、低めで滑舌のよい発声は、胸のすく決めセリフをスパーンと繰り出して会心の着地を導く。

●なんと言っても大きな魅力は、彼女のかもしだす「親近感」。非の打ち所のないキャリアウーマンでありながら、ちょっぴりドジだったり、ミーハーだったりという設定。クーデレorギャップ萌え。


現代人の萌えポイントをうまく突いてくる彼女の魅力は、研究や努力を重ねて作り上げる「養殖」ではない。

持って生まれた資質――「天然モノ」である。

それゆえに、人は天海祐希に憧れ、彼女を求めるのだと思う。

そう、まるで天然マグロ……いや、深い意味はない。(※注 彼女は色っぽい役を演じることもできます)


一般人は“生きる伝説・天海祐希”になれないのか?

このように、恵まれた才能と、生まれ持ったスター性、磨き上げられたカリスマ性を合わせ持ってこそ「天海祐希っぽさ」が生まれる。

これが、一般女性が「天海祐希っぽく」なれない原因である。


それに気づかず姐御肌のキャリアウーマンを目指すと、

「男に見向きもせず仕事に性欲ぶつけてるな」

「いい上司だけど、暑苦しすぎて友達いなそう」

「この人、天海祐希のドラマ観てるんだろうな」

と、部下から思われる危険性が高い。


ただ、ひとつだけ一般女性でも獲得できる「天海祐希っぽさ」がある。

それが“キャリアウーマンだけどミーハーだったり”という点。


すなわち、バリバリと仕事に精を出し、後輩の面倒をよくみて、そのうえ「私、天海祐希のドラマは欠かさず観ちゃうのよ」というミーハー要素を公言すればよい。


「天海祐希のファンとか言っちゃってアラフォーにありがちwww

だけど、本当に好きで目指しちゃってるから、性格とか天海祐希っぽいし、仕事でも頼りになるし、いい上司なんだよなぁ」

という展開が期待できる。


自分で「天海祐希っぽくなりたい」と宣言し続けると、不思議と周囲の目にフィルターがかかり、うっすらとカリスマ性が帯びてくる……ような気がする。

「凄すぎる伝説を背負った天海祐希を目指している」という言葉が、自らへのプレッシャーにもなり、仕事への意欲も増すだろう。


まずは有言実行。キャリアウーマンな皆さま、ぜひお試しあれ。


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