エンタメ

芸妓見習いが「14万じゃ生活できない」から退職ってアリ?

 

 

芸妓の見習いさんが「月給が14万円じゃ生活できないので辞めます」。

 

これは果たして“現代っこの甘えた価値観”の問題なのでしょうか。それとも別の社会問題なのでしょうか。

 

現代の「お給料の価値観」について考えてみたいと思います。

 

 

■せっかく採用した芸妓見習いが全員退職!

 

福井県あわら市が伝統芸能継承者育成事業の一環として、芦原花柳界の再興と伝統芸能の継承を目的とした『芸妓見習い』募集をしました。

 

芸妓(げいぎ)とは、舞踊や音曲・鳴物で宴席でお客様をもてなす女性のことです。

 

この募集で、昨年の7月、11月、12月に3人の芸妓見習いが採用されたのですが、今年の5月31日までに全員辞めてしまったと言うのです。
もっとも最短の人だとわずか半年で見切りをつけてしまったと言うことになりますね。

 

あわら市は福井県の最北端に位置する市で、人口は3万人ほど。『芦原温泉(あわらおんせん)』は重要な観光資源であり、その温泉街を盛り上げ、なおかつ伝統芸能を連綿と引き継ぐ役目の芸妓さんは大切な存在。

 

最盛期には250人いた芸妓さんが、現在は15人程度と深刻な後継者不足に悩まされており、このような公募を実施しているんだそうです。

 

日本の伝統を踏襲、と言うことでは大相撲も日本人の部屋弟子がなかなか集まらないようですが、芸妓さんの世界も同じように後継者不足で苦労しているようですね。

 

 

■職業見習いが「お給料が安いから」というのってアリ?

 

彼女達が辞めてしまった理由が「月給14万では生活していけない」というもの。
でも、この月給14万と言うのは募集要項にちゃんと明記してあるんですけどね? まさか見落としたんじゃないですよね?

 

他にも年2回の期末手当、通勤手当、住居手当てがあり、週休2日の有給10日だそうです。

 

これだけもらえて芸事を教えてもらえるのであれば逆にラッキーなのでは? と思う人もいるのではないでしょうか。

 

しかも福島県の初任給平均は15.02万円(平成20年厚生労働省調べ)だそうなので、「生活できない」ほどのお給料とは思えません。

 

先ほどもチラッと話に出しました相撲の場合、給料は十両にならなければ貰えません。幕下でも場所に出ればお金はもらえますが、年間にして約40万~90万だと言われています。仮に60万貰ったとしても月給5万円です。

 

そんな超薄給な中でも明日の幕内、いや夢はデッカク、横綱を目指して文字通り血の滲むような稽古に早朝から励む人たちがいるのです。確かによく夜逃げなどの話も聞きますが。

 

一時期と違い、現在外国人力士は各相撲部屋で1人と制限がされていますが、それでも未来の大金ゲットを目指し大相撲の門を叩きたいと願う外国人の若者は後を絶たないのです。

 

それは力士が彼らにとって憧れの職業だからに他ならないでしょう。

 

 

■辞めた本当の理由はお給料じゃなくてやっぱり……

 

では芸妓の世界はどうなのでしょうか?
京都観光に行くと舞妓体験をしている人を見かけます。舞妓=キレイな着物を着て、ニコニコと笑っていられる、と言うイメージがあるのかもしれませんね。

 

でも実際にその世界に足を踏み入れれば日本舞踊・三味線・唄・太鼓・その他独特のしきたりや礼儀作法をミッチリと教え込まれ、それを習得しなければ一人前にはなれないのです。

 

「北陸一の芸達者」と称される芦原芸妓。最初のイメージが華やかな分、「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」と言うギャップが大きく感じられるのでしょう。あまりに地道な稽古に芸妓になる魅力を感じなくなってしまったのかもしれません。

 

もしくは、「お酒の入ったお客さんのセクハラがひどい」「芸妓さん同士のイジメが壮絶」「置屋の女将がとんでもなく意地悪」とか、ドラマのようなドロドロがあったのかも……。想像していたらちょっと胸が高鳴りました。

 

というのは冗談として、それ以上に「芸妓さんの人数が250人から15人に激減」しているという点が気になります。明らかに業界全体が廃れて来ている、という現実です。

 

「観光温泉で芸妓さんを呼んで華やかに宴会する」という風習自体が、活気がなくなってきている現代日本。不況ですし、お客さん側の懐もそう華やかではないのです。

 

「伝統芸能を守りたい」という姿勢は大事ですが、情熱だけでお客さんを呼べるわけでもありませんし、若い女性ならばもっと将来のある職業に就きたいと思うのも当然。

 

「廃れ行く業界に自らの人生を懸けたいと思う若者がいない」というのが、この問題の本質のような気がいたします。

 

 

■ガッツある女性に伝統芸能を盛り上げていただきたい!

 

この芸妓見習い募集に、近く30代の女性が面接を受けるんだそうです。

 

応募は16歳からできるので、ちょっと高齢の新人さんでしょう。ですが今までの経験値から現実を見据える力も持っていて、芸妓という職業に対する肝も覚悟も座っているのではないでしょうか。

 

デーモン小暮閣下の素顔が全く想像できないように、芸妓さんも白塗りにしてしまえば多少のシミやシワはカバーできてしまいますし、なんと言っても積み重ねた年齢による大人の色気は大きな武器。

 

この30代女性が将来芦原温泉で活躍する芸妓さんになるといいなあ、と心から思います。

 

これらのことを考えると、現代の若者にとって「仕事」というものがあくまでも、お給料の対価として捉えられているのではないかと思います。

 

もちろん、お金も働くための大きな要因になることは間違いないですが、廃れていく業界の中で、自分が再度後継者としてその業界を盛り上げていくぐらいの意気込みをもって伝統芸能に携わっていってほしいですね!

 

私も、懐が華やかになったら芸妓さんを呼んで華やかに宴会でもしたいものです。

 

 

■関連コラム
麻木久仁子(48)が赤裸々に語る恋愛に大切なこと。女子必読!
ノーブラ状態で過ごすと「おっぱいが大きくなる」事実
台風パニックの中で生まれた『泣ける・惚れる名言集』
『美人は本当に得なのか?』を実験で検証してみた
セックスはオーラの交換?セックス断捨離で運気をデトックス

 

 

Gow!Magazine TOPへ

 

 

女子力アップ

編集部ピックアップ

女子カレとは?

今週のお悩みQ&A

広告掲載について

Facebook

Twitter

ページTOPへ