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アメリカ人のオーガニック狂いが異常!

 

 

国際結婚をし、アメリカ・オレゴン州のポートランドに住み始めて4年になろうとしている。ポートランドに移り始めて間もない頃はカルチャーショックに見舞われたものだ。

 

理由は食生活! ここポートランドは“オーガニックフード”に異常なまでにご熱心だからだ。

 

 

■コメディーになるほどオーガニックに熱心

 

ポートランドの人々のオーガニック崇拝を皮肉ってコメディーにした『ポートランディアン』というTV番組があるほどだ。

 

番組内容は、オーガニックな人々の生活を皮肉ってコメディーにしたもの。

 

ちなみに、1回目のエピソード。
レストランに来たカップルが鶏料理を注文する際、ウェイトレスにあれやこれやとオーガニックな質問をする。
するとウェイトレスは、鶏の写真付きプロフィールを持って来るのだ。そこには、鶏の名前、年齢、ダイエット経歴、生活環境、などが記載されている。
それを読み終えたカップルはそのまま店を飛び出て、情報確認のために鶏の住む農家へと赴くのであった……。

 

ご近所様たちのオーガニック狂を感じていた私達夫婦は、喜びとおかしさで涙の大爆笑!

 

 

■厳しい難関を突破したエリート、それがオーガニック様

 

そんなポートランドは、春から秋まで、あちこちでファーマーズマーケット(農産物の直売所)が賑わいを見せている。言うまでも無し、オーガニックな農産物だ。

 

スーパーマーケットもオーガニック商品に溢れている。

 

いかにも健康そうなフルーツのラベルが貼られているドリンク、何種類ものナッツやドライフルーツ入りのグラノラバー、自然塩とスパイスのみ使用のポテトチップス、無着色・無添加・グルテン無しのチョコレートバー、自然塩・砂糖・無農薬果物のジャム類などなどエンドレス。その数の多さに目が眩む。

 

アメリカでの“オーガニック”の基準は非常に厳格で、“オーガニック”の勲章を勝ち得るには以下が必須だ。

 

●無農薬で3年以上栽培された土壌から収穫された食物であること
●遺伝子組み換え無し
●土、水も厳格な基準をクリアしていること
●家畜は有機食品を食べていること
●納屋の外へ自然環境へのアクセスがあること
●成長ホルモンや抗生物質不使用であること
●薬品を使う農家とは定められた距離を置くこと

 

これら全ての条件を満たせば、“100%オーガニック”と認定される。
95%以上オーガニックのものを使用し製造された食品は“オーガニック”のラベル使用が許可され、70%以上であれば、“オーガニック使用製品”のラベルと区別される。

 

さらに、USDA(United States Department of Agriculture)支配下のNOP(National Organic Program)によってオーガニックの家畜、農作物、収穫とその工程の標準規定を満たせばUSDAのありがた~いオーガニックのラベルが表示される。

 

 

■私が出会ったオーガニック狂あるある

 

さすがオーガニック狂いの街、ポートランド。
私たち夫婦もよく、オーガニックあるあるに遭遇する。

 

●初心者を寄せ付けない、オーガニック通のプレッシャー
スーパーマーケットで大量のオーガニック商品を目の前に、正直どれを選んでいいか解らないし、何がどう健康なのかも分からず頭は大混乱。

 

そんな私の目の前で、優雅にオーガニック商品を手に取るおばさん。
おばさんは、パニックって立ち往生している私を見て、
「あんた、オーガニックの常連じゃないでしょ~」
と言わんばかりの馬鹿にした目付き。

 

負けてなるものかと、とにかく何でもいいから商品を手に取り、オーガニック通ぶってカートに入れる。
と、すかさず最上段に手を伸ばすおばさん。
やられた! 背の低い私には届かない……ついでに値段の高さにもダブルで手が届かない……。
オーガニック商品は往々にして値段も高いのだ。

 

戦いに惨敗した私は「オーガニックのどこが偉いんじゃ~!」と、この日は買い物を放棄してスーパーマーケットを後にした。

 

●オーガニックなハンバーガーの実力とは
ポートランド周辺で展開しているハンバーガーショップがある。
地元のオーガニック食材を使用したハンバーガーが売りで、ドライブスルーに長蛇の列をよく見かける。

 

よそ者の私達夫婦は行列に刺激され、「どうやら有名らしい」ということで、そのハンバーガーを食すことに。
期待をよそに食べてがっくり、普通のバーガーより脂っこくって正直まずかった。
1年後、ひょっとして店舗が違えば、と再度トライ。だがまたしても同じくしてやられた! どうして人気があるのか未だに謎。

 

オーガニックなハンバーガーが食べれるなら、たとえまずくてもいいってこと?

 

●オーガニックであれば何でもあり?
とあるオーガニックなカフェでオーダーしたベーグル。
敷き紙のデザイン・インクがベーグルに付着してしまって、ベーグルの一部が青色に!
否オーガニックの夫でも、さすがにインクは食べられないと取替えを要求。

 

ところがウェイトレスは、
「大した事ないわよ~これくらい食べなさいよ~」

 

ちょっと、食材は神経質なくらいにこだわるくせにインクは平気なわけ?

 

 

■無理してオーガニックを食べても本末転倒じゃない?

 

健康にいいことは分かっているけど、どうしてもオーガニックフードにハマれない理由がある。

 

それは、オーガニックを重視するあまりに、美味しくないものも多々あるから。

 

魅力的で健康的なオーガニック感バリバリのラベルに「してやられた!」と悔しい思いが連発。

 

ついでに高値のオーガニック!

 

この結果、我が家では美味しくないオーガニックフードに出会ったときは、「Too Organic!」と、オーガニック様に遠慮した隠語まで出来る始末。
胃も心も財布の中も空っぽになった果てに、もうオーガニックには騙されないぞと自分を鍛える日々である。

 

神経質に産地を気にしたり、味より素材を重視したりなんてせず、ただ「おいしいね~っ」って食べるのが一番健康的だとつくづく思う。

 

 

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