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【小説#17】彼親とのご飯が決定!その時心にいたのは憧れの先輩?それとも今彼?

恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~

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前回のあらすじ:幸太との再会以来、夏美の心は揺れ始めていた。弘との問題を脇におき、幸太との楽しいやり取りで隙間を埋める日々。もし付き合うチャンスがあったら…そんなドキドキの日々の中、ついに幸太からデートのお誘いが来る。行きますと返事をした夏美だったが、同時に弘からも「親が来るけど会う?」という連絡が…。夏美は思わず、弘の連絡にYESを言えないのだった。

恋愛パラドックス ~しんどい女子の癒し方~:第17話:彼親とのご飯が決定!その時心にいたのは憧れの先輩?それとも今彼?

年ごろのカップルが親と会うっていうのは、つまり“そういう事”でいいのだろうか。


弘からの両親との会食の誘いは、無意識にも「行く」という返答を一瞬ためらってしまった。あんなに結婚を望んでいた相手との関係に、進展をもたらすチャンスだというのに。立ち止まる要因が散らばりすぎている。


「ねえねえ、ご両親との食事は私がいても平気なの?」


帰宅後、思わず弘に質問する。


「別にいいんじゃない?親も会ってみたいって言ってたよ」


いつもどおりのテンションに、思わずソファから転げ落ちそうになる。


「それって、あの、その…」


夏美は“結婚”の2文字を、出すべきかためらっていた。


「嫌なら無理しなくて、いいよ?」


「え、嫌ってわけじゃないよ。行く行く!」


とりあえずそう答えた夏美の心の中は、結婚の意向について確認すべきか、弘に借金の事について聞くべきか。そして幸太と今度どうなっていくのか。いろんな想いが交錯し続ける。


第17話

弘との会話を切り上げ、夏美はなんとなくネットの中に答えを探しだす。いきつく先は、やっぱり季子のところだ。

夏美が投稿したスレッドを改めて読み返すと、『好きだから頑張るという行為は、純粋な愛に見えて愛ではありません』という前回のアドバイスが目に入る。


「そういえば、最近はあんまり頑張ってないな」


ふとあの時のしんどさが、今はほとんどないことに気づく。

理由は多分、幸太との日々が楽しいからだ。

夏美は不純だけど乙女な動機に、胃のあたりがキュンと縮む感覚を覚える。


(私、幸太先輩のことが好きなのかな…)


言葉にして心の中で反芻すると、途端に妄想が現実味を帯び始め、そして次の瞬間には冷や汗となってゾゾゾっとあがってくる。


(私、弘のこともう好きじゃないのかな……)


『あなたは“結婚”がしたいのですか?それとも、“彼と結婚”がしたいのですか?』


1番はじめに季子からもらったアドバイスが、画面から主張してくる。


「けっこん……」


口元で反芻しながら、とりあえずご両親との会食日を手帳に記入する。


1ヶ月後。

その猶予が、夏美を少しだけホッとさせた。

もしかしたら、その間にすべてキレイに片付くかもしれない。結婚も借金も恋愛も全部。この1ヶ月で片付くことを願いながらベッドに入った。



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■連載を1話から読む

第1話:とにかく結婚したい!家族の輪から取り残されるのは、私が独身だから?



■恋愛パラドックス|バックナンバー

第12話:彼の秘密が発覚!そのとき浮かぶ彼への疑い


第13話:棚の中からさらに秘密が!「真実が知りたい」は誰を幸せにするのか


第14話:言い出しにくいお金の話!


第15話:思い出の彼と今の彼!惹かれるのはどっち?


第16話:憧れの彼とのLINEは浮気?揺れ動く女心…



▼前作の小説はコチラ!

第1話:行きたくない合コン!そこで待っていた地獄の時間



  • おおしまりえ(恋愛ジャーナリスト/イラストレーター)

    水商売やプロ雀士、一部上場企業などを渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼を磨き、ゆりかごから墓場まで関わる男女問題を研究。本人も気づかない本音を見抜く力で、現在メディアや雑誌でコラムを執筆中。

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