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心理学者が勧める「ダイエットせずに痩せる方法」が納得感しかない

女性を幸せにする本

早いもので、もう今年も2か月が過ぎてしまいました。


新年に、「運動する」「今年こそダイエットを成功させる」と誓いをたてた人も多いと思います。そして、同じくらい、すでに挫折した、という人も多いのではないでしょうか。


「ダイエットする!」と豪語しながらも、いっこうに痩せる気配が無い人を見ては、「意志が弱いな」と思ったりしていたのですが、『WILLPOWER 意志力の科学 』によると、ダイエットを成功させるかどうかは、意志力の強さとは関係ないと言います。さらに、「スイーツはもう食べない」といった固い決意は、むしろダイエットの邪魔になる、とも述べています。


今回は、『WILLPOWER 意志力の科学』をテキストに、ダイエットせずに痩せる方法について解説していきます。


ダイエットせずに減量するために守るべき3つのこと

もしあなたが真剣にウェイトコントロールを考えているなら、次の三つのルールを守らなくてはならない。


①ダイエットをしない。

②チョコレートを絶つという誓いは立てない。他の食品についても同様。

③自分を評価するときも、人を評価するときも、肥満と意志力の弱さを一緒にしない。(P.271-272)


本書の特徴として、心理学の実験結果や実例が多数紹介されていることが挙げられます。


③の肥満と意志力は関係ない、というのは「太っている人はだらしない人だ」と短絡的に考える一部の人にとっては信じがたいことかもしれません。ですが、本書では他の意志力が必要な分野で多大な成功を収めているにも関わらず、ダイエットでは失敗続きだという人物の例をとりあげて、肥満と意志力の相関関係の薄さを証明しています。


むしろ、「これを食べない!」などと自分で意志を強くもとうとするほど逆に太りやすくなってしまう場合もあるのです。


甘いものは絶対食べない!→太る理由

甘いものを我慢

食べるものを制限することで、逆に太りやすくなってしまう、とはどういうことでしょうか。


本書では、「○○食べるの禁止」と自分に制限をかけることで、自己コントロール能力を使い、血中のグルコースが消耗してしまう、と述べています。そして、グルコースが消耗してしまうことで、甘いものがよりほしくなってしまうというのです。


皮肉なことに、「甘いものを我慢する」という意志が、逆に「甘いものを求める」状況を作ってしまっているのです。


ダイエットをしたとき、チョコレートやアイスクリームがどうしても食べたいという気持ちを振り切れなかった経験はないだろうか。抑圧された欲求がよみがえって苦しむだけではすまない。ここには心理学的な根拠があるのだ。自己コントロール能力を発揮したために血中のグルコースが消耗していることを、体は知っている。そしてエネルギー豊富なグルコースを手っ取り早く摂取するには、甘いものを食べるのが一番だということも知っているらしい。(P.286)


いくら強い意志で、甘いものを絶とうとしても、体が甘いものを欲する状況を作ってしまっては本末転倒です。体の欲っするものを拒むのはストレスフルですし、誘惑に勝てずに一粒でもチョコを食べてしまったら…「もう一個食べちゃったし、いくつ食べても同じか!」と歯止めがきかなくなってドカ食いしてしまうことも多いのです。


それゆえ、「甘いものは一切食べない」「炭水化物は絶対に禁止」など、自己コントロールが能力を消耗する決まり事は作らない方が賢明だと言えるでしょう。


ダイエットをすると太りやすくなる理由

ぽっちゃり女子

ダイエットせずに減量するためには、「ダイエットをしない」ことが必要だと前述しました。


なぜダイエットをしないことが大切かというと、ダイエットを繰り返すと痩せにくくなるという実験結果があるからです。


実験用ラットにコントロール食でダイエットをさせると、最初のダイエットでは体重が減る。しかしダイエットをやめて自由に食べさせると、徐々に太りはじめ、も一度ダイエットをすると、同じ体重まで減らすのに前回より時間がかかる。そしてまたやめると、前より早く体重が増える。この減っては増えてのサイクルが3回か4回繰り返されると、ダイエットがうまくいかなくなる。たとえ摂取カロリーを少なくしても、増えた体重が減らないのだ。(P.276)


結局、どうすればダイエットせずに痩せられる?

痩せたい女性

これまで、無理な制限やダイエットの繰り返しは、痩せるどころかむしろ太りやすくなり、痩せにくくなることを述べてきました。それでは結局、どのような行動をとればダイエットせずに痩せることができるのでしょうか?


著者は、

・短期間で体重を減らす厳しいダイエットをしないと決める

・自己コントロール力を使わずに食べすぎを防ぐ(食べ物を手の届きにくい場所に置く、器を小さくするなど)

・痩せている人と一緒に過ごす(人はお互いの行動や規範を強化している傾向があるため、痩せている人と同じ行動をとれば痩せられる可能性が高まる)

・こまめに体重計にのる

といったことを推奨しています。


「体重計に毎日のると体重のことを気にしすぎちゃうのでは」「厳しいダイエットをしないと体重は減らないのでは」といった疑問もあるかと思いますが、本書では、心理学の実験を根拠に、こういった行動によって痩せられることを鮮やかに証明しています。


多くの根拠を示してもらえるので、著者の提唱する理論に納得感が得られます。今回ご紹介した減量のヒント以外にも、ダイエットをスムーズに行うための様々なデータ・知識が詰まった一冊です。「これまで様々なダイエットに挑戦してきたけど続かなかった」「リバウンドしてしまった」という方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。



今回ご紹介した本

『WILLPOWER 意志力の科学』

著者:ロイ・バウマイスター ,‎ ジョン・ティアニー

翻訳者:渡会圭子

出版社:インターシフト




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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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