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【ワンオペ家事・育児の実態】共働きでも妻6時間・夫1時間

女性を幸せにする本

「結婚したら幸せになれる」「子供ができたら幸せになれる」そう思って結婚し、子供を設けたのに、夫は「仕事が忙しい」を口実に家事・育児をまったくせず、「なんで私だけ家事をしないといけないの?こんなはずじゃなかった」と失望する女性は多いでしょう。


そうしたワンオペ家事・育児を避けるためには、どのような対策がとれるでしょうか。


今回は、藤田結子さん著『ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常』をテキストに、日本の家事・育児の実態について解説していきたいと思います。


出産したら、キャリアが終わった。「支えてくれた妻に感謝」の裏側

著者の藤田さんは、気鋭の社会学者。研究に意欲を燃やしていましたが、息子を出産したときに、「あと10年は子育てに追われる。研究者としてのキャリアはもうダメだ」と、女性が子育てとキャリアを両立させることの難しさに気が付き愕然としたと言います。


そういった経験をしたことで、素晴らしい研究書に記された、「この本は3人の子供たちを育て、私の研究をいつも支えてくれた妻〇〇に捧げます」という謝辞が、別の意味にとれるようになっていったといいます。


ノーベル賞の授賞式もそうです。これまで何人の男性が「妻が支えてくれたおかげで仕事に没頭できた」発言をしてきたでしょうか。


2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士は、「私は家庭のことはまったく見ないで、研究に没頭する。そういう姿を見て、彼女は一生懸命支えようとしていた」と妻への感謝をしめしました。


2016年には、同じくノーベル生理学・医学賞が、大隅良典教授に授与されました。大隅教授は、「いい家庭人だったといえないかもしれない」と研究だけに打ち込んできたことをスピーチで述べました。ちなみに妻の萬里子さんも研究者です。彼女は息子二人を育てながら家庭を支えてきたといいます。


女性の育児

明らかに、女性は結婚・出産することで、自分のキャリアを諦め、家事・育児の負担が増えることに比べて、男性は結婚したとしても家事・育児に参加せずに、自分の仕事に没頭できる可能性が高いのです。女性が男性の仕事を全力でサポートすることは美談のように語られることも多々ありました。


しかし、結婚すること=専業主婦になることだった昭和の時代では問題がなかったこの家庭の在り方は、夫婦共働きが常識化しつつある現代において、「二人とも働いているのに、家事・育児分担が極端に女性の方が多い」というゆがみをもたらしています。


イクメンはむしろ減っている。家事時間の差は、女性が男性の6倍

イクメン

日本では、6歳未満の子供を持つ親が家事・育児に費やす時間は、共働きの場合、母親が一日約6時間なのに比べて、父親はわずか1時間程度(P.61)だということが、総務省の平成23年社会生活基本調査によって明らかにされていると本書は述べています。


共働きの場合でも、家事時間に平均で6倍の差があることは驚くべきことです。


「イクメン」という言葉が最近声高に叫ばれるようになり、育児に積極的な男性は増えているというイメージですが、実際にはそうとも言えないと著者は指摘しています。


実際、家事・育児を多く分担する父親も出てきています。「男性は仕事が第一」ちう価値観が根強い社会で、男性も積極的に育児を、という意識を広めた「イクメン」の活動は、とても重要です。しかし、ある調査では、30代男性の平日の家事時間(「子供の世話含む」)は2010年が45分、2015年が44分とむしろ減っています。男性の育児休業取得率は、2010年1.4%、2016年3.2%と、わずかに増えただけです。(略)30代女性の家事時間は2010年が5時間23分、2015年が5時間29分と、女性の分担割合が圧倒的に多いままです。(P.66)


ワンオペ家事・育児を解消する方法とは?

育児疲れ

ワンオペ家事・育児が長期化すると、ストレスから家庭内で争いが勃発したり、家庭を維持することが難しくなってしまう可能性もあります。


そこで、著者はワンオペ状態を解消するいくつかの方法を提唱しています。


ワンオペを解消する方法①長期の里帰り出産を避ける

楽だからといって体調に問題がないのに、長期間実家に里帰り出産をしていると、父親が赤ちゃんと関わる機会が少なくなり、育児分担に積極的になりにくいというデメリットがあります。


ワンオペを解消する方法②一緒に育児休業を取得する

積極的に育児参加する意識と習慣をつくるには、一緒に育児休業を取得することが望ましいでしょう。長期が難しい場合は短期の取得を検討してみましょう。


ワンオペを解消する方法③父親がワンオペをしてみる

育児の大変さを知るために、半日から一日の間、父親ひとりで育児をする時間を設けましょう。


ワンオペを解消する方法④家事・育児分担を見える化する

誰がどの家事を担当しているかを一覧表や図を使って視覚化しましょう。


ワンオペを解消する方法⑤保活も一緒にやってみる

当事者意識を持つためには、保育園探しも一緒にするのが望ましいでしょう。


ワンオペを解消する方法⑥ダメ出ししない、高いレベルを求めない

フルタイムで働きながら、家事・育児・保活を高いレベルですることは難しいものです。ダメ出しをしすぎず、お互い褒め合うようにしましょう。


ワンオペを解消する方法⑦父親が上司に相談してみる

帰宅時間が毎晩遅い場合は、父親が上司に相談して早く帰れる日を確保できるように交渉してみましょう。


さいごに

子育て

今回は、日本のワンオペになりがちな家事・育児の実態と、ワンオペを解消する方法について解説してきました。


ワンオペ家事・育児から脱却するために、夫と協力することに加えて、実家や親せきに頼ったり、「一時預かり」などの地域のサポートを利用することも一案です。


家事や子育てを一人で抱え込まないためには、家事・育児分担について夫ときちんと話し合える関係を築いておく必要がありそうです。


今回ご紹介した本

『ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常』

著者:藤田 結子

出版社: 毎日新聞出版



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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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