エンタメ

若さや美貌の資産価値がゼロになった後、女の子ができること

女性を幸せにする本

女と男、次生まれ変わるならどっちがいいですか?


私は、「やっぱり女かな」とずっと思ってきました。


2017年11月2日、世界経済フォーラム(WEF)は世界各国の男女平等の度合いを示した2017年版「ジェンダー・ギャップ指数」を発表しました。日本は調査対象144カ国のうち、114位。先進国では最下位の順位で、前年よりさらに3つ順位を落とし、過去最低を記録しました。(※1)


男性より、女性の方が、社会的地位が低いことが多く、賃金も少なく、要職につくこともできない。それが2017年の日本の現状です。


それでもなお、私は、生まれ変わるならまた女がいいな、って思っていたのでした。

それは、日本では、男女が平等ではないがゆえに、働くことに対しての社会的プレッシャーが男性の方がはるかに大きいからです。


「女性は仕事を必死にしなくても許されるから」

「いざとなったら自分を助けてくれる男性がいるだろう」

こういった甘い考えをもっていたわけです。


男性は、休職したり、仕事をころころ変えることを許されておらず、ひとたびレールから外れてしまったら、それでおしまい。そんな空気さえあります。


そんなしんどいのは嫌だから、やっぱり女がいい。そう思っていた私の考えを揺さぶったのが、西原理恵子さん著『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』でした。


貧困・父親の自殺・アル中の夫…逃げ出すために必要なこと

本書は、漫画家の西原理恵子さんが反抗期の娘に送るメッセージをつづったものです。


西原さんは、『毎日かあさん』『ぼくんち』などでヒット作を連発。近年では高須クリニックの高須院長との熟年交際をネタにした『ダーリンは70才』を執筆する自称「私生活切り売りお笑い漫画家」です。


そんな西原さんの人生はまさに波乱万丈で、幼少期は極貧生活を送り、大学を受験する日に父親が首つり自殺、イラストレーターを夢見て上京してからは働かない男との同棲生活……など漫画のネタには事欠かない生活を送ってきました。


また、漫画で成功を掴み、結婚し、一男一女をもうけましたが、愛した夫はアルコール中毒になり、西原さんに暴言を吐くようになりました。


アル中の夫と戦いながら、二人の子供を育てあげた西原さんは、「自分と同じようなみじめな想いを子供にだけはさせたくない」という想いで必死に働いてきたのでした。


西原さんは、自分が苦労したからこそ「女性が自立することの必要性」を身に染みて感じていました。


大事なのは、自分の幸せを人任せにしないこと。

そのためには、ちゃんと自分で稼げるようになること。

食いっぱぐれないためには、最低限の学歴は確保する。できれば、資格もとって、スキルアップしておくこと。(略)

少しでもちゃんと稼げるように、早いうちから自分に出来ることをさがして下さい。

(P.131)


西原さんは言います。「若さや美貌は、あっという間に資産価値がゼロになってしまう」と。だからこそ、自分で自分の身を守ることができるように、自分で稼げる術を身につけておく必要があるのです。


王子様を待たないで

王子様を待つ女性

本書を読んで、「女の方が楽だ」と思っていたなんて、現実認識が甘かったんだ、と気が付かされました。


女性が楽な仕事をしたり、男性に経済的に頼ったりって、一見楽なように見えるけれど、ほんとはとても不自由なんですよね。


稼ぎのいい男性と結婚したとしても、彼が病気になったり、DVをしたり、熟年離婚する、ということだってあり得るわけで。そう考えると、女性もしっかりと稼げるスキルを身につけるべきなのでしょう。


とはいえ、自分がどの道を選ぶべきか、キャリアに迷っている方も多いでしょう。そういった女性に向けて、西原さんは下記のようにアドバイスしています。


自分に何ができるのかなんて、やってみなければ、わからないし、どんな仕事も、自分なりに工夫するうちに、できること、できないことが見えてくる。(略)

うちのめされて、人は、初めて自分の立ち位置を知ることができる。

周りの人と自分がどう違うのかを、客観的に判断できるようになる。

そうして、やっと、スタート地点にたてるんだと思う。(P52-53)


自立することは、そんなに簡単なことではないですよね。

でも、簡単ではないことを乗り越えたその先に、自由や幸せってあるのかもしれません。


自立した女性

「王子様を待たないで。社長の奥さんになるより、社長になろう」

女磨きって、エステやネイルサロンに通うことじゃないからね。お寿司も指輪も自分で買おう。その方が絶対楽しいよ。(P.12)


女性が経済的に自立することの重要性を繰り返し訴える本書は、女の子が、「自分で自分を幸せにする」ためのヒントが詰まった一冊でもありました。


本書を読んだ後も、私は来世、女に生まれ変わりたいと思いました。

ただし、楽だから、ではありません。男女関係なく、誰かに幸せにしてもらうのを待つ必要なんてなくて、自分の人生の主導権を握れるならば、可愛い服が着られる女性の方が、ちょっとお得だと思えたからです。


本書は「女の子」と「かつて女の子だった女性」を励ますメッセージがたくさん詰まっています。子育て中の方や、進路に迷っている女性にとくにおススメできる一冊です。



※1 世界経済フォーラム The Global Gender Gap Report 2017





今回ご紹介した本

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

著者:西原理恵子

出版社:KADOKAWA



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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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