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実話・出会い系サイトで出会ったミニマリストと荷物無しの旅に出た話

女性を幸せにする本

悩み多き女性のみなさんこんにちは。

ライターの今来です。


突然ですが、「ブリジット・ジョーンズの日記」好きですか?

「ブリジット・ジョーンズの日記」は、冴えない平凡な女性が奮闘しながらも真実の愛を見つける小説です。美女でもナイスバディでもないブリジットが等身大の悩みを叫ぶことで、世の妙齢の女性たちを虜にし、映画化もされました。


先日、「第二のブリジット・ジョーンズの日記」と呼び声高い、一冊の本の翻訳本が日本で発売されました。タイトルは、『NO BAGGAGE 心の「荷物」を捨てる 』。


タイトルだけみると、お堅い自己啓発本かスピリチュアル本のように見えますが、内容は女子の悩みをつづったリアリティあふれる物語です。


それもそのはず、本書は、著者クララ・ベンセンのブログを書籍化したものであり、内容はすべて事実に基づいているのです。


精神疾患から立ち直った女性が、出会い系サイトで「大人な」関係を始める

物語は、一組の男女がヨーロッパ旅行に旅立つところから始まります。

一見、普通のカップルに見える彼女たちですが、普通とは少し違っているところがありました。


それは、「彼女たちは出会い系サイトで知り合ったばかりであり、3回しか会ったことが無い関係」だということ、それにもう一つは、「3週間程度旅をする予定なのに、荷物を全く持っていないこと」です。


著者、クララは非常に真面目な性格で一番の成績で大学を卒業しました。社会に出るには順風満帆なスタートに思われましたが、繊細で傷つきやすい性格がわざわいして、すぐに精神に不調をきたしてしまいます。


2年間、セラピストに通うなどして体調をゆっくりと戻し、新しい仕事を見つけたあと、彼女が最初にしたことは「OKキューピッド」という出会い系サイトに登録することでした。


「OKキューピッド」は日本でも導入されている出会い系サイトです。

著者いわく「Tinderよりは真面目だけど、match.comよりは気軽な出会い系サイト」。


アメリカではかなりメジャーな出会い系サイトらしく、そこでクララがメッセージを送ったのが、大学教授のジェフでした。


ジェフはかなりの変わり者で、日本でも最近はやりの「ミニマリスト」。ものを所有したりコレクションしたりすることにはまったく頓着せず、自由を愛する男でした。


「OKキューピッド」で出会い、初日に強く惹かれあい、一夜を共にしたものの、ジェフが自由を手ばなしたくないということは明らかでした。


ジェフには、その時その時を自由に生きたい、というこだわりがものすごく強い。その気持ちは、フットボールのオールスターチームに憧れるファンや、オーガニックのケール・ジュースばかり飲む健康食品マニアの女性に近いように思う。私達が最初に会った週、彼はこう言った。「僕たちの関係がどんなものか、どれくらい続くのかわからないけれど、少なくとも、型にはめるようなことはしたくないんだ。」(P81-82)


「付き合う」という口約束もなかったし、お互いが他の人とデートをしてもいい、とも言っていて、完全にオープンな関係だったのです。


型にはめずに、二人の関係がどうなっていくのかは、ある種の実験のように感じられ、クララはこの実験を興味深く感じ、二人の関係を続けていこうとするのでした。


心の荷物を捨てる「何も持たない」旅

気ままな旅

そんな「定義できない曖昧な関係の出会い系サイトで出会った人との旅行」という無謀極まりない響きの旅は、病み上がりのクララの人生を変える旅になっていったのです。


日本でも「断捨離」や「ミニマリスト」などの「持たない暮らし」がブームになったことがありました。ブームの背景には、「不必要なものを持ちすぎている」「本当に必要なもの、大切なものが分からなくなっている」という気持ちが少なからずあったのでしょう。


クララも、これまでは考えられなかった「荷物無しでの旅行」をすることで、本当に欲しいものが旅の終わりに見えてきたようです。


自宅のクローゼットにはたくさんの服がある。だが家に戻ったらすぐにでも、「好き」か「実用的」のカテゴリーに入らないものはすぐさま処分してしまおうという思いがつのっている。快適な生活が最低限保証できるなら、余計なものはなくても問題ない。(P.344-345)


「旅を通して、本当に大切なものが見えてきた」と書くと、よくある自分探しのサクセスストーリーのように聞こえますが、内実は「本当の自分が見つかった」など一言ですっきり言い表せるものではなく、ドロドロとした感情が渦巻く旅でもありました。


最初は気軽な関係を求めていたクララですが、ジェフに対する愛情が深まっていくにつれて、関係をきちんと定義してくれないジェフに対し苛立ちや嫉妬を感じるようになったり、行き当たりばったりすぎる旅に不安を感じたり…。


クララの奮闘ぶりは決してかっこいいものではありませんが、現実に立ち向かい、他者と誠実な関係を築いていこうとする姿は、殻に閉じこもったり、他者と関わることを恐れている女性を勇気づけるはずです。


「人と関わることを恐れている女性」「一歩踏み出す勇気が欲しい女性」の応援歌になり得る、等身大の女性の奮闘をつづった一冊です。



今回ご紹介した本

『NO BAGGAGE 心の「荷物」を捨てる』

著者:クララ・ベンセン

翻訳者:青木高夫

出版社:秀和システム





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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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