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元夫人に訴えられた乙武氏。「モラハラ」加害者の心の闇とは?

女性を幸せにする本

タレントの乙武洋匡氏に5人の愛人の存在が発覚したのは2016年3月のこと。それから別居期間を経て、離婚に至ったことは、ワイドショーを通じてご覧になった方も多いでしょう。


乙武氏は活動自粛期間を経て、テレビ番組『ワイドナショー』に出演し、「不倫は妻公認だった。子供たちのために離婚した」旨を述べていました。


しかし実際は、「離婚は乙武氏の不倫後のモラハラが原因」だと『週刊新潮』は報じており、元夫人は乙武氏と愛人らに精神的損害の賠償を求める訴えを起こしているというのです。


もしそれが事実だとしたら、なぜ乙武氏は、献身的に支えてくれていた妻にモラハラを行ったのでしょうか?


不倫をした後に、というのが普通の感覚だと理解できませんよね。不倫がバレた後は妻に優しくなりそうなものですけど…。


実は、不倫がバレた後だからこそ、モラハラを行いやすい状態になっていたとも言えるんです。


今回は、モラハラとは何か、およびモラハラ加害者の心理について精神科医の片田珠美著『平気で他人を傷つける人』をテキストにご紹介していきます。


著者によると、モラハラというのは、加害者も被害者も「これはモラハラだ」という自覚が無いケースが非常に多いと言います。


モラハラとは何かをしっかりと認識し、被害者にも加害者にもならないように気を付けましょう。


モラハラとは?精神的な暴力

モラハラとは、モラルハラスメントの略語で、「人格を否定して精神的に弱らせる発言や態度をすること」です。


モラハラは、家庭内で行われるというイメージが強いかと思いますが、職場や友人間でもあり得ることです。


モラハラが表面化しにくい理由とは?

モラハラ

モラハラは、加害者・被害者とも自覚しにくいという特徴があり、そのため、表面化しにくい構造になっています。


また、被害者が専業主婦の場合、別れたら経済的に自立できないという問題があるため、なかなか声を挙げられないという事情もあるようです。


著者は、三船美佳さんと高橋ジョージさんの離婚騒動についても、結婚後15年経ってから「モラハラがあった」という事実が公表された裏には、三船さんが経済的に自立していたために思い切った行動に出られた例だと指摘しています。


また、モラハラ被害者は、繰り返し行われるモラハラによって、「自分はモラハラされても仕方がない人間なんだ」と自己肯定感が低くなる傾向があり、それにより、被害にあっていると主張することが困難になっているという可能性もあります。


オマエはダメな人間だ。

オマエは価値のない存在だ。

そんなメッセージを発することで「自分は価値のない人間だ」と相手に思わせたり、「自分が悪いんだ」と罪悪感を抱かせることが(意識的・無意識的かは別にして)モラハラ加害者の大きな目的です。そのため、モラハラ被害を訴える人の多くは「自分はダメな人間だ」「モラハラのような行為をされるのも、自分が悪いから…」という想いを抱いていることが多く、どんどん生きるエネルギーを失っていってしまうのです。(P.29)


なぜモラハラするの?加害者の5つのパターン

モラハラ

ところで、なぜ加害者はモラハラをするのでしょうか。

著者は、「加害者が相手を傷つけようとする理由」には5つのパターンがあると主張します。


①自分の弱みを否定したい「否認型」

簡単にいえば、自分の側にも問題や弱点を抱えていて、それを否認したいがために誰かを攻撃するというパターンです。(略)「いつ、自分が責められるか分からない」という不安を心の奥底に抱えているぶん、攻撃的になりやすいという困った特徴を持っています。(P.32-33)


②自分の利益を守ろうとする「利得型」

「自分に利があるから他人を攻撃する」というパターン。(P.33)

不機嫌にしていたり、偉そうに攻撃することで、相手が丁寧なことば使いで接してくれたりする、などの利益を得ている場合などがこのパターンに当てはまります。


③怒りの矛先を別の方向へと向けてくる「置き換え型」

自分の感情を「本来向けるべき対象」に向けることができないため、「別の対象」に向けて発散するというタイプです。(P.35)

たとえば上司に嫌な奴がいて、怒りが沸いてたとします。上司に怒りをぶつけられず、パートナーに怒りの矛先を向けてくるような人がこのタイプです。


④他人の幸福が我慢ならない「幸福型」

「他人を羨ましく思う感情」がいびつな形となって表れてしまうパターンです。(略)職場に高級なバッグを持っていこうものなら、「あの子、ちょっと非常識じゃない」(略)などの陰口を言われることがあるでしょう。この「羨望」というのも、モラハラ加害者によく見られる心情なので、ぜひとも覚えておいてください。(P.37-38)


⑤「自分のほうが価値がある」と主張せずにはいられない「自己愛型」

ひと言でいえば「自分のほうが価値がある」「自分が一番だ」と思わずにはいられないというタイプです。承認欲求が強いタイプと表現しもいいでしょう。(P.40)

家庭内のモラハラにおいて「どうせパートだろ」と、収入が低いパートナーを見下す発言をすることなどは、強すぎる自己愛が表出している状態だと言えます。


こうして加害者の心理を見ていくと、乙武氏が、不倫がバレたあとの自粛期間中にモラハラを行った理由も理解できそうです。自分の弱さの否定や、怒りの矛先をどこにもぶつけられない気持ちから、モラハラにつながったと考えてもなんら不思議はありません。


モラハラ被害者・加害者にならないために

モラハラ

①被害者にならないためには?

モラハラ被害者にならないためにはモラハラが行われた際に、モラハラだと気が付くことが第一歩です。


モラハラに気づいた際は、相手に「自分が傷ついている」ということを伝えましょう

コミュニケーションを避けることで、モラハラが悪化してしまうことにもなりかねませんので、感情を小出しにすることが大切です。


感情を出さずにいると、心や体に問題が出てきたり、怒りの矛先を別の人に向けようとし、自分が誰かにモラハラを行ってしまう可能性すらあります。


②加害者にならないためには?

著者は、モラハラ加害者にならないためには、以下のような問いかけをし、自分自身を見つめ直すことが重要だと主張しています。


「他人に認められたい」「自分は他人より優れているんだ!」「もっと自分を見てほしい・愛してほしい」という自己愛が大きくなりすぎていないか?

「自分は正しい」「こんなことを言う人はおかしい」「あの人は非常識だ」「これくらいは、人として当然でしょ」という具合に、自分の価値観だけで物事をとらえ、他人に強要していないだろうか?(P.219)


繰り返しになりますが、モラハラは表面化しにくい問題ですが、あらゆる関係性に潜んでいます。被害者・加害者にならないためにも、まずは自分で気が付くことが重要だと言えるでしょう。



今回ご紹介した本

『平気で他人を傷つける人』

著者:片田 珠美

出版社:KADOKAWA




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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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