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「言いたいことが言えない」「つい言いすぎてしまう」貴方へ

女性を幸せにする本

一般的に、女性は男性よりもおしゃべりだ、と思われています。

女子会、という言葉はよく聞くのに男子会という言葉は聞きませんし、長電話は女性の特権だと思われているふしもあります。


ですが、仕事やプライベートで友達と話をする機会が多い女性であっても、

「こういうとき、どういう風に伝えればいいんだろう」「言いたいけど、関係が悪くなりそうだから言えない」と悩んだり、「ああいう言い方はしなければ良かった」と反省するなど、コミュニケーションで悩むことも多いのではないでしょうか。


今回は、自分の言いたいことをきちんと伝え、相手のことも大切にするコミュニケーションをとるためにはどういった工夫が必要なのか、一冊の本をご紹介しながら説明していきます。


自己表現のタイプ3つ

『アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法』の著者、臨床心理士の平木典子さんは、コミュニケーションにおける自己表現の方法を「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーション」の3つに分類し、その中のひとつ「アサーション」こそが最善の自己表現の形だと定義しています。


⑴非主張的自己表現

非主張的自己表現とは、「言わない」「言いそこなう」「小さな声で言う」などの表現のことです。


この表現がやっかいなのは、本人は「配慮して言わなかった」ことであっても、相手にはその配慮が理解されていないという点です。


ですから、非主張的自己表現をした人たちの心の中には「せっかく私が引いてあげたのに」「○○さんは自分勝手だ」「やっぱり私の気持ちは伝わらない」といった被害者意識が湧き上がることがあります。


⑵攻撃的自己表現

攻撃的自己表現とは、「相手の気持ちを無視、または軽視して結果的に自分の考えを押し付ける表現」のことです。


「押し付ける」「言い負かす」「命令する」なども攻撃的自己表現の一種です。部下に大声で怒鳴る上司、などが典型的な例でしょう。


著者は、「こういった表現をとる人は一見堂々としているようでいて、どこが防御的であり、必要以上に威張ったり強がったりしがちである」と指摘しています。


なぜこういった表現をとる人は、防御的、つまり攻撃されることを恐れているのでしょうか。


それは一見、強者に見えるこの表現が、他者に依存することによって成り立っているものだからです。攻撃的自己表現は、自分の気持ちを相手に伝えることではなく、相手を打ち負かすこと、相手より優位にたつことを目的としているので、「打ち負かすことができなくなったら怖い、先に攻撃しなければ」という心理に陥ってしまいがちです。


攻撃的自己表現が習慣になると、他者の従属的態度や支えなしに自己を維持できなくなっていきます。あげくのはてに、周囲からは横暴で自分勝手な甘えをまき散らしている人とみなされていきます。その結果、先に述べたように、いつの間にか孤立を招いてしまうのです。(P.39)


攻撃的自己表現をする人は、「いつか相手の方が優位になってしまうのでは」という恐れを常に抱いている不安定な存在であるとも言えます。


⑶アサーション

相手の優位に立とうと攻撃するのではなく、自分の気持ちを押し殺すのでもなく、自分の言いたいことをきちんと伝え、相手のことも大切にするコミュニケーションのことを「アサーション」と言います。


その本質は、自分も相手も大切にしたコミュニケーションをすることです。

すなわち、

・自分の考えや気持ちをとらえ、それを正直に伝えてみようとする

・伝えたら、相手の反応を受け止めようとする

ことです。(P.41)


アサーションは誰でもできる?

自分に自信を持つ

アサーションがよりよい自己表現法であることはこれまで述べてきましたが、とはいえ、これまで非主張的、または攻撃的な表現を繰り返してきた人がいきなり変わることはできるのでしょうか?


著者は、アサーションを身に着ける第一歩は、人間としての自分、唯一無二の自分に自信を持つことだと考えています。


逆に言うと、非主張的、また攻撃的表現は自身の無さの裏返し表現であるとも言えるでしょう。


著者は、自分に自信を持つために、「人間として誰もがしてもいいこと」を認識しておく必要があると述べます。


それは、

・私たちは、誰もが自分らしくあってよい

・人は誰でも自分の気持ちや考えを表現してよい

・人間は過ちや間違いをし、それに責任をとってよい

などです。


「これをしたらダメなのでは」という恐れ、許されていないという感覚が、非主張的、または攻撃的自己表現につながっているため、まずは自分に「自分らしくあること」「間違えること」「感情を表現すること」を許す必要があるというわけです。


アサーションによるメリット。感情の手綱を握ることができる

アサーションによるメリット

これまで自分も相手も大切にする方法としてアサーションについて説明してきました。


ですが、ひとつ注意しておくべきことがあります。

それは、「アサーションを取り入れて、自分の言いたいこともきちんと表現できるようになった、これで相手も私の意見に同意してくれるはずだ」という思い込みです。


自分がいくら表現に気を配っても、他者は自分ではありませんから、理解が得られなかったり、意見に反対されたり、というケースはもちろんでてきます。


ですが、攻撃的になることなく、また、自分の意見を隠すことなく表明することで、相手も同様に非主張的や攻撃的にならず、素直に意見を伝えてくれる可能性は高くなるでしょう。


また、アサーションには、素晴らしいメリットがあります。

相手の反応を恐れておし黙ってしまったり、感情に任せて相手を打ち負かそうとするのではなく、冷静に自分の考えを伝えるということは、「自分で自分の気持ちをコントロールできる」ことにもつながります。


『アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法』は、

「他人の言葉に傷ついたり怒ったり悲しんだりしがちだという人」

「言いたいことがうまく言えない人」

「ついつい感情的になってしまう人」

にお勧めしたい一冊です。



今回ご紹介した本

アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法

著者:平木典子

出版社:講談社



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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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