池田エライザ『FOLLOWERS』インタビュー

池田エライザ “えぐられる”リアルな女性を熱演  蜷川実花監督ドラマ『FOLLOWERS』スペシャルインタビュー【前編】

  • 更新日:2020/02/27

 独特な極彩色に彩られた世界観で多くの人を魅了する写真家&映画監督・蜷川実花さん。昨年も映画『Diner ダイナー』、『人間失格 太宰治と3人の女たち』といった話題作を発表した蜷川監督が初めて挑戦したドラマ『FOLLOWERS』。現在のTOKYO(東京)を舞台にSNSを軸に成長・変化していく女性たちを赤裸々に描いた話題作です。今回は本作で女優の卵・百田なつめを演じた池田エライザさんにお話しを伺いました。


気付いたら“実花ちゃん”と呼ぶようになっていました

池田エライザ『FOLLOWERS』インタビュー

──今回、蜷川監督とタッグを組まれたのが話題ですね。

池田エライザ(以下、池田): 実花ちゃんとは2016年のTGC公式ラブ・ソングコレクション『LOVE ME MUSIC』のジャケット写真の撮影のお仕事が最初でしたね。


──お二人は“監督と女優”という関係ですが、蜷川監督を“実花ちゃん”と呼ぶほど仲が良いんですね。

池田:  私、ひとつ不思議に思っていたことがあって、実花ちゃんっていわゆる “ミューズ”となる女性を撮っているのかなってイメージがあったんです。でも、私はそのミューズではないなってどこかで感じていたので、実花ちゃんにそれを伝えたんです。そうしたら「相棒とかパートナーに近いかな」って言ってくださって。話し合いながら一緒に作っていくというイメージですね。だから、私を仲間として認めて下さっている感じがして。で、気付いたら、“実花ちゃん”って呼ぶようになっていたんです。


──素敵な関係ですね。

池田:  実花ちゃんも話すときに私と同じ目線まで降りてきて下さるんです。大人として話すのではなく、20代の池田エライザと話すために、自分の20代の時に抱えていた怒りやその感情、喜びというのを思い出しながら、同じところまで降りてきて対等に話して下さるというか。


現実を生きている、ということを意識

池田エライザ『FOLLOWERS』インタビュー

──蜷川監督とのお仕事はかなりスムーズだった印象を受けました。

池田:  演出も、すごく言葉を選んで説明して下さるので、私も迷子にならないで済むというか。実花ちゃんはどの感情も捨ててこなかった大人だなっていうのを圧倒的に感じさせられますね。自分の経験を話して下さって、どの感情の引き出しを開ければいいのかというのをすごく的確に教えて下さるんです。


──その蜷川監督は池田さんのことを、別のところで“姉のような包容力がある人”と仰っていましたが。

池田:  ずっと言って下さっているんですけど、“姉のような包容がある”って自分ではよくわからなくて(笑)。でも、そう思って下さるのはとてもありがたいです。


──なつめを演じるに当たり、心掛けていたことはありましたか。

池田:  今のTOKYO で、リアルを生きているキャラクターだということを心掛けました。お芝居だからこその説得力を借りつつ、でもホントにこの世の中で起きていることだって錯覚してもらいたくて、なるべく見栄を張らずに無様に転がるという人間のリアルさを意識していました。そんな私を実花ちゃんがモニターで見てくれて、自分の若かりし頃というか、まだいろんな感情が溢れてカオスだった時代を思い出してくれたら嬉しいですし、実花ちゃんの心が動いてくれたら私の勝ちだなって(笑)。


他人には見せたくない部分が全部出ている

池田エライザ『FOLLOWERS』インタビュー

──なつめと池田さん自身が重なる部分はありましたか。

池田:  なつめを演じていると、自分の中のあまり他人には見せたくない部分が全部出ていて恥ずかしかったですね(苦笑)。なつめみたいに、自分にもオーディションに受からない時期があって、その時は“役が自分に合っていなかった”とか“ハーフだから”とかいろんな言い訳を探して、心地良いところにずっと逃げていたんです。それは当時の自分が表現する場所を獲得できなかったということなんですが、今回なつめを演じる時に、その恥ずかしさみたいなものはお芝居する上では持ち込んじゃいけないと思っていたので、演じている間、常に自分の負けず嫌いの部分が刺激されていましたね。だから、なつめを演じていて胸はすごく痛かったです。でも、実花ちゃんが見てくれるし、その気持ちをすごく敏感に共有してくれるという頼りどころがあったことにとても救われました。

池田エライザ『FOLLOWERS』インタビュー

──もちろん、完成した本作をご覧になったかと思いますが、目をそむけたくなるシーンなどはありましたか。

池田:  なつめが最高潮に売れてそこから転落して、その時に一番大切にすべき人に対して、すごく雑な暴言を吐いてしまうところがあるんですが、あそこは苦しかったですね。私はあんまり、普段大きな声を出して怒るということはないので、そんなことができるなつめを羨ましいと思いつつも、それを恥だと思えないくらい怒りにのまれて、絶対に言っちゃダメってわかっている言葉を言ってしまうのは、お芝居とはいえ演じていてすごく辛かったですね。



──心が痛いくらいに揺さぶられる蜷川監督作品の真骨頂とも言える心理描写の裏側が少しだけ垣間見えるようなエピソードを伺う事が出来ました。続いてインタビュー【後編】では共演者とのエピソードや池田さんご自身のお話に迫ります。


>>後編へ続く (後編は2月28日公開)


池田エライザプロフィール

池田エライザ(いけだ・えらいざ)

1996年4月16日、福岡県出身。T170㎝。B型。2009年、ファッション誌「ニコラ」の第13回二コラモデルオーディションでグランプリ受賞し専属モデルとして活動開始。2011年に映画『高校デビュー』で映画初出演。2013年、ファッション誌「Can Cam」の専属モデルに。2015年、映画『みんな!エスパーだよ!』のヒロインに抜擢される。2017年、『一礼して、キス』で映画初主演を務める。最新出演作に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、『貞子』など。今年公開予定の映画『夏、至るころ』で初監督を務める。


Netflixオリジナルシリーズ『FOLLOWERS』は2月27日(木)、Netflixにて全9話世界190ヵ国へ独占配信。


#FOLLOWERSNetflix



ヘアメイク:豊田千恵
スタイリスト:Shino Suganuma



Writing:鈴木一俊/Photo:川しまゆうこ

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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