タロウのバカ

純粋ゆえ過激に時代をえぐる『タロウのバカ』主演・YOSHIさんインタビュー【前編】

  • 更新日:2019/09/07

 若干16歳。世界的経済誌「Forbes」が開催した「30 UNDER 30 JAPAN」の「THE Arts」部門でその一人に選出されたYOSHIさんが映画『タロウのバカ』で俳優デビューを果たします。タロウ、エージ、スギオの三人の社会からはみ出した少年たちの純粋で過激なまでの生き様を描く青春映画の異色作。今回は主人公・タロウに扮したYOSHIさんに登場していただき、【前編】では出演に至るまでの経緯と撮影エピソードを聞きました。


何のために生きているんだと問い掛けたい

タロウのバカ

──本作はいまの日本社会が抱えている社会的弱者の排除、育児放棄……といった問題を内包している“重い”作品です。台本を読んだとき、この世界観みたいなものは理解できましたか。

YOSHI: 俺はね、かなり理解できましたよ。この映画を通して表現したいものが自分の活動にかなりリンクしていたので。


──というと?

YOSHI: いまの世の中って完全にマンネリ化が進んできちゃって、全てのものを抑えつけようとしているところがあるじゃないですか。それってすごくつまらないと思うんですよ。

当り前のことが当たり前になっちゃって。でも、そういうことじゃないと思うんですよね。もっとハッキリ言うと、いまの世の中の人たちって目的を持って生きている人がいないんですよ。それは別に僕みたいな仕事じゃなくて、例えばコンビニの店員であっても目的を持ってやらないと、それはその時点で“死”を意味すると思うんですよね。何のために生きているんだ、人生を楽しまないのか、と僕は問い掛けたいんです。そういうのをフラッシュバックさせる映画なのかなって。


──なるほど。観る者の心を掻き立てる映画、ということですね。

YOSHI: 例えば、バブルの時ってそういう社会の正解に近づいていたと思うんですよね。そのときの方が人間って上がり下がりがあって、すごく面白いなって思うんです。音楽だって昔の方がカッコ良いし。いま、かつてのロックの黄金期を塗り替えられるロックを生み出せますかっていわれたら、たぶん無理だと思うんです。そういった無理って言われているもの、不可能を可能にしなきゃいけないのが僕で、この映画なのかなって思います。


ワンチャン世界一目指せるかも!

タロウのバカ

──ところで、本作が俳優デビュー作。しかも主演ですが、その部分でのプレッシャーは?

YOSHI: ある程度はありましたけど、ぶっちゃけそんなのに押しつぶされていたらつまらないじゃないですか。だから、そこはありのままの自分でいないとなっていう自分がいましたね。僕、自分が全てでしかないんですよ。すごく自己主張が強い人間なんで、そこはもう負けずに全力で挑みましたね。


──で、撮影初日を終えたときは……。

YOSHI: 始まる前は「これで出来なかったら、お前、どうすんの」って空気がスタッフのあいだにあったんですよ。でも、最初のシーンが終わってたっちゃん(大森立嗣監督)のカットが掛かった瞬間、周りはすごくざわついて。マジで、「俺、天才かもしれない。ワンチャン世界一目指せるかもしれない」って。


──覚醒の瞬間ですね。

YOSHI: 現場の空気が和んだんですよ、フワッと。


──スタッフのあいだに安心感が生まれたんでしょうね。

YOSHI: でも、一番ドキッとしていたのはたっちゃんかな。なんか焦っていたよね(笑)。


幼稚園の頃、山羊って呼ばれていました

タロウのバカ

──映画の冒頭でタロウが公園の公衆トイレでトイレットペーパーを貪り食うシーンがありましたが、すごくインパクトが大きかったです。

YOSHI: あそこはね、ちょっと懐かしいなって思ったんですよ。


──懐かしい?

YOSHI: 僕ね、幼稚園の頃、毎日ティッシュ食っていたんですよ(笑)。コンビニで売っている“贅沢ティッシュ”ってあるじゃないですか。アレが甘いんですよ、ホントに。なんかね、しっとりしているわけですよ。それで、コレもしかしたら、食べるものなのかなって。


──山羊っぽいですね(笑)

YOSHI: あ、でも、幼稚園の頃、山羊って呼ばれていましたよ、マジで。全然、冗談じゃなくて(笑)。


──(笑)。じゃああのシーンはそんなに大変ではなかった──ということですね。

YOSHI うん。大変じゃなかったけど、口の中がちょっと乾燥しちゃいました。

ただ、あのシーンってタロウの孤独さを表現するうえではとても大事なシーンなんですよね。このシーンを撮り終えてYOSHIに戻ったときに、タロウをすごく可哀想だなって思えたし。だから、自分でもすごく印象に残りました。


──【後編】では共演された菅田将暉さんと仲野太賀さんについてのお話を中心に聞かせていただければと思います!


>>後編へ続く

★映画『タロウのバカ』は9月6日(金)より東京・テアトル新宿 ほか全国ロードショー



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タロウのバカ主演のYOSHIさん

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プロフィール

YOSHI(よし)

2003年2月26日東京都生まれ。13歳の時にOFF‐WHITEのデザイナー兼ルイ・ヴィトンのディレクター“VIRGIL ABLOH”に独自のファッションセンスを称賛され、それを切っ掛けに有名ブランドのモデルやファッションショーへ出演。ファッションの世界に留まらず、アート作品の創作活動、ミュージシャンとして5月に1st Album「SEX IS LIFE」のリリースなど幅広く活躍中。



配給:東京テアトル

©2019映画「タロウのバカ」製作委員会



Writing:鈴木一俊


  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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