5億円のじんせい_望月歩さんインタビュー

人生の本当の価値と意味を問う『五億円のじんせい』望月歩さんインタビュー【前編】

  • 更新日:2019/07/19

 映画『ソロモンの偽証』やドラマ『3年A組‐今から皆さんは、人質です‐』での澄み切った演技が評判の若手実力派俳優・望月歩さんにとって初の主演映画『五億円のじんせい』が間もなく公開されます。幼い頃に善意の募金五億円で心臓手術に成功し救われた17歳の少年・高月望来(たかつき・みらい)の絶望と再生を描くヒューマンドラマです。主人公・望来に扮した望月さんに撮影エピソードを中心に【前編】でお話を伺いました。


台本を読んだとき自分が旅をしている気分になれました

5億円のじんせい_望月歩さんインタビュー

──今回初主演ですが、プレッシャーや不安は?

望月歩(以降、望月): 最初、決まったときは全然プレッシャーは感じていなくて「よっしゃ、決まったゼっ!」という嬉しさだけだったんですけど、日が経つうちにマネージャーさんと母から「あなた次第でどうにでもなるんだよ」って言われ、プレッシャーを感じ始めて「頑張んなきゃな」って気持ちが一層高まりました。


──望来はある出来事が切っ掛けで一大決心をし、旅に出て多くの人と出会い経験を積んで成長していきますが、台本を読まれた感想はいかがでしたか?

望月: 登場人物が多くて話も広がっていくんだけど、最後はちゃんとケリが付くというか、まとまった感がすごく感じられて面白かったです。読んでいて描写が自然と思い浮かんできて、自分が旅をしている気分になれましたね。望来のこともすごく純粋で周りにいたら一番仲良くなりたい子……自分の友達だったら嬉しいだろうなってすごく思いました。


──望来と御自身と重なる点はありましたか?

望月: 僕も大学は行かないって決めて役者をやらせてもらっているので、その覚悟や他人の目、プレッシャーだったり、作品に対するものだったりを少なからず感じながら日々成長している部分があると思うので、そこはすごく共感できました。


平田満さんのあったかさに感銘

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──文晟豪(ムン・ソンホ)監督の演出はいかがでしたか?

望月: 撮影が始まる前に僕個人のことや監督個人のことをずっと話したんです。学校、家族、恋愛のこと……。そこで監督との距離が縮まり、撮影が始まってからは特にアドバイスなどはなく自由に演じさせてもらった──という感じでした。


──先ほどの話にもありましたが、登場人物が多くて、望月さんからすると大先輩に当たるような俳優さんばかりでしたが、その共演された方の中で、影響や感銘を受けた方はいらっしゃいましたか?

望月: 二人いました。一人はホームレスのいちさん役の平田満さん。平田さん、すごくあったかいんですよ。お芝居の上では望来がそれまであまり感じてこなかった温かさみたいなものを感じるんですが、休憩中に話していてもそれを感じたんです。最初にお会いして声を掛けて下さった「撮影、どう?」っていうその一声でもう、すごく好きになってしまったくらいです。

5億円のじんせい_望月歩さんインタビュー

──平田さんって普段のお芝居でも、どこか優しさがにじみ出るようなところがありますよね。で、もう一人は?

望月: 実際、本編では30秒ぐらいしか登場しないんですが、望来がアルバイトをする配達業の先輩で台本にも“チャラい先輩”としか書いていなかった役を演じられたバーガー長谷川さんという方です。最初にお会いしたときに、バーガーさんの佇まいからその“チャラい先輩”のバックボーンが伝わってきたというかすごく想像できて、それがすごいなって。楽しそうにワクワクしていて、ここでどうにかしてやろう……っていう僕が目指している人にすごく近いなって思えたんです。お芝居に対しての熱い気持ちが感じられましたね。


ナレーションの収録のときは毎日が苦

5億円のじんせい_望月歩さんインタビュー

──本作はナレーションが結構多いですね。

望月: これまでもナレーションのお仕事は何度かありましたが、やっぱり難しいなぁって思うんです。実際すごく苦手で(苦笑)。お芝居って演じる前は考えているけど演じている時は考えていないんです。リハーサルやテストのときは考えるけど、本番でカメラが回りだすと別にこうしようって意識して演じているわけじゃないんですよ。


──つまり、自然と役に入り込む──ということ?

望月: そういうことでもあるし、こうなっちゃったら仕方ないと思ってやっているところがあるんですよ。でも声のお仕事をやるときって、ここはこうしなきゃいけないとかイントネーションが変だったから直して、とか。そういう意識がずっとある中で喋るのってすごく難しいんです。収録中は身体で表現するときよりもメチャクチャ汗をかいた記憶があります。そのあいだは毎日苦しんでいました。自分の中で焦りと頑張んなきゃっていう思いがすごくあって、なんか熱くなっちゃったんですよね(笑)。


5億円のじんせい_望月歩さんインタビュー

──【後編】では望月さんの“みらい(未來)”についても伺いたいと思います!



>>後編へ続く


★映画『五億円のじんせい』は7月20日(土)より東京・ユーロスペース 他にて全国順次ロードショー

望月歩プロフィール

2000年9月28日生まれ。T179.5㎝。14年のWOWOWドラマ『埋もれる』で本格デビュー。15年に公開された映画『ソロモンの偽証』で注目を集める。以降、映画『疾風ロンド』、『神さまの轍』、ドラマ『モブサイコ100』、『アンナチュラル』、『3年A組‐今から皆さんは、人質です‐』、舞台『真田十勇士』などに出演。公開待機作に『向こうの家』がある。


作品情報

タイトル『五億円のじんせい
監督:文晟豪(ムン・ソンホ)
脚本:蛭田直美
配給:NEW CINEMA PROJECT

©2019『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT



Writing:鈴木一俊

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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