PMDD

生理前にうつやイライラが強い…そんな人はPMDDかも!?

  • 更新日:2019/05/26

PMS(月経前症候群)は、だるい、むくむ、眠い、うつっぽい、イライラする、吹き出物が出る、肌が荒れる、胸が張って痛いなど…生理開始の約10日前~3日前から始まる心と体の不調で、生理開始とともに消失します。ところが、PMSのうち、約5%にPMDD(月経前不快気分障害)の人がいると言われています。メンタル症状がつらいという人は、その可能性が……。詳しくお伝えします。


PMSよりメンタル症状が強ければPMDDかもしれません!

つらい女性

 PMDDとは、PMSに比べて、日常生活に支障をきたすようなメンタル症状が強いというのが特徴です。

 PMDDとは、「月経前不快気分障害(Premenstual dysphoric disorder)」のことで、PMSに悩む女性の5%程度がPMDDで、精神状態など情動関係の症状が前面に出る重症例が多いと言われています。


強い抑うつや不安感、怒りなどが出てくることもあります。PMDDの症状も、PMSと同様に、生理が始まると3日以内になくなります。「PMSにしてはメンタル症状がつらい…」という人は、その可能性があります。


 PMDDチェックリストを紹介しますので、☑してみてください。PMDDの可能性があれば我慢せず治療しましょう。


PMDDの可能性が高い心の症状をチェックしてみましょう

チェック

下の1~4に全て当てはまる人は、PMDDの可能性があります。婦人科に相談しましょう。


①下の太字の4つのうち、少なくとも1つに当てはまる。

②下の全ての項目の合計が5つ以上ある。

③チェックが入った項目の大部分は、生理開始後3日以内で消失する。

④下の症状があるとき、日常の活動に支障をきたす。


o うつ気分や落ち込みがひどい

o 不安、緊張感、がけっぷちなどの感情がある

o 批判や拒絶への感受性が高くなったり、情緒的に不安定で先が読めない

o イライラしたり、怒りっぽくなる

o 趣味や日常生活に興味が薄れている

o 物事に対する集中力が薄れている

o いつもより疲れて、活動ができにくい

o 炭水化物を過食したり、ひとつのものを食べ続ける

o 睡眠過多、あるいは睡眠不足

o 限界感、自己喪失感がある

o 生理前、次の症状のうち少なくとも2つは該当するものがある(□乳房痛・乳房の張り □頭痛 □関節または筋肉の症状 □ワフワした浮遊感 □体重増加)

・参考資料/生理のミカタ


PMDDとPMSの見極めは次のチェックで!

病院

PMDDとPMSの見極めは難しいのですが、下記のPMSの1~4をチェックしてみてください。

先ほどのPMDDチェックとどちらがより多く当てはまるかを確認してみましょう。多くチェックがついたほうが、今の状態に近いと考えられます。


生理前5日間でこのような症状があったら、PMSの可能性が高いです。PMSも治療できます。婦人科を受診して相談してみてください。


1:過去3か月以上連続して生理前の5日間に、下記の体と心の症状のうち、少なくとも1つ以上の症状がある。

2:生理開始後4日以内にその症状が解消し、13日目まで再発しない。

3:薬やアルコールによる症状ではない。

4:これらの症状は仕事や生活に明らかな支障をきたす。


体の症状

o 乳房の痛み

o おなかの張り、腰痛

o 頭痛

o 手足のむくみ


心の症状

o 抑うつ気分

o 怒りっぽくなる

o イライラ

o 不安

o 混乱

o 引きこもり

・参考資料/生理のミカタ


PMDDやPMSは、人によって、月によって、大きく変わります!

PMDDやPMSは、ストレスや疲労の蓄積で症状が強くなります。女性ホルモンの変動は、毎月女性に起こることなのに、症状が強い人や月によってつらい月があるなど、バラつきがあります。


ストレスや緊張、疲労が蓄積されると、症状が強く表れやすくなるのです。特に、仕事で無理が重なったり、人間関係でストレスがあると、不調が強く出ることがあります。

婦人科では、医師の問診やチェックリストで診断します。


PMDDやPMSは治療で改善可能です!

処方箋

 婦人科での治療法は、低用量ピル、漢方薬、鎮痛剤、安定剤など、症状によってお薬を処方してもらえます。

また、PMDDの症状が強い場合は、SSRI(セロトニン選択的取り込み阻害剤)などの軽い抗うつ剤を使うこともあります。カウンセリングも有効です。


日常生活では、規則的な生活、睡眠、軽い運動、バランスのとれた食事に気をつけることも大事です。煙草はやめましょう。

特に食事は、野菜などの食物繊維を積極的に摂って、コーヒーや糖質、アルコールを減らすようにしましょう。

 リラックスして過ごす時間をとって、仕事を減らすことも対策になります。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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