立ち会い出産

立ち会い出産する?しない?メリットとデメリット【#26】

  • 更新日:2019/05/22

夫が妻の出産に立ち会う“立ち会い出産”。2018年に株式会社ベビーカレンダーが行った『立ち会い出産』に関する意識調査(*1)によると、15年前と比較すると約2倍に増加しています。とはいえ立ち会い出産は、「しなければならない」ことでも、「当然したほうがいい」ことでもありません。

そのメリットとデメリットを知り、夫婦にとってベストな出産を迎えてください。


立ち会い出産のメリット① 夫婦で感動を共有できる

夫婦と赤ちゃん

我が子の誕生という奇跡は、夫婦が最も感動を共有できる瞬間かもしれません。

「正直、あんなに感動するとは思ってなかった。奥さん、本当に頑張ってくれたんだよね……」と、しみじみ語る男性も多数。痛い思いをして出産した妻に、実感を持って感謝できるのも立ち会い出産ならではですね。


立ち会い出産のメリット② 父親意識が芽生える

父親意識

妊娠・出産を経験する女性に比べ、男性は父親であるという実感を持つのに時間がかかるといいます。でも立ち会い出産で出産の苦労を目の当たりにすると、妻への感謝とともに、子どもの父親であるという感覚も自然と抱きやすいでしょう。


出産は、実際に経験する女性ですら想像している以上に大変でドラマティックなもの。それを経験することが出来ない男性にとって、目にしているのといないのとでは、産後の妻への気遣いや育児への協力の度合いも変わってくるかもしれません。育児参加する“イクメン”が当たり前になっていることと、立ち会い出産が増えていることには関連性があるのかもしれませんね。


立ち会い出産のメリット③ 子どもにも話せる

子育て

自分の誕生の瞬間がどうだったか母に聞いたとき、「これこれこうで、大変だったよ。お父さんは飲み会でいなかったけどね」と言われ、がっかりした記憶があります。立ち会い出産しておけば、出産の感動を、妻だけでなく将来的には子どもとも思い出として共有することができますね。


立ち会い出産していない人のほうが気持ちが薄いということではありませんが、「パパは君が生まれてくるのを楽しみにしていたんだよ」というわかりやすいアピールにはなります。


立ち会い出産のメリット④ 妊婦が安心できる

しいたけの中華麺

女性にとっても、出産は想像以上の出来事です。いくら妊娠中にいろいろ調べたり話を聞いたりしていても、実際に体験する陣痛は「は!?まじでこんなに痛いの?うそでしょ」という痛さだし、分娩中に赤ちゃんの脈が下がったり、破水したら羊水が茶色いといわれたりして、「え、それどういうこと!?大丈夫なの?」と不安になることも多々あります。


そんなとき、やっぱりそばにいて一番安心できるのは子どもの父親である夫ですよね。たとえ何も手伝うことはできなくても、不安を共有できる存在に助けられると思います。


メリットいっぱいの立ち会い出産。でも、実はいいことばかりではありません。ここからは、デメリットもご紹介していきます。


立ち会い出産のデメリット① 間に合うかイライラ

イライラ

出産は突然やってきます。就寝中の夜中なら家にいるのでまだしも、夫が打ち合わせ中だろうが、出張中であろうがお構いなしに始まるわけです。初めての陣痛にのたうち回っているときに、夫への連絡をどうするか考えなくてはいけないという問題はあります。


しかも、陣痛が始まってから、実際にいつ出産になるかは出産する本人であってもわかりません。私は陣痛の合間に夫に電話したものの、何時に病院にくればいいかと聞かれているうちにまた痛くなり、「いたたたた、もうだめ、じゃあよろしく」と切ってしまい、後から夫に文句を言われたことがあります。「そういわれても、こっちは頭真っ白だし、何時に来ればいいかなんてわかんないよ」という感じでしたが、男性側としては仕事中であってもぜひ立ち会いたいと思っている場合、進行状態はぜひ知りたいですよね。


このときは、付き添ってくれていた実母に改めて夫に電話してもらい、出産がいつになるかはっきりはわからないことなど、状況を伝えてもらいました。付き添いがいない場合、連絡をしたらとにかくなるはやで直行してもらうようにする、電話はかけられないか、もしれないから着信だけ残すなど、事前に話しておくとよさそうです。


立ち会い出産のデメリット② 夫のトラウマになる?

夫のトラウマ

思った以上の出血があったり、かわいい妻が獣のように叫んでいたり。リアルな出産は、必ずしも誰にとっても感動的というわけではないようです。男性の中には、ショックを受けすぎてトラウマになってしまった、という人も。ただこういったケースは雑誌などの体験談で聞く話で、実際に周りにはいないので、それほど心配しなくてもいいのかもしれません。


私が出産した産院でもそうでしたが、立ち会い出産を予定している場合、パパママ学級というのがあって、出産のビデオを夫婦一緒に観る機会がありました。それを観た上で、立ち会い出産したいという男性であれば大丈夫でしょう。


立ち会い出産のデメリット③ 思い切り叫びにくい

妊婦

出産は女性にとって非常時。なりふり構わず叫んだり、付き添いの親や夫に突然キツい言い方をしたり、反対に突然センチメンタルになって泣き出したり、思いもよらない事態が起こり得ます。夫婦の関係性にもよるのですが、一番身近な夫だからこそ、その場にはいなくてもいいかな、と思う人もいるでしょう。看護師さんや助産師さんは出産のプロですから、妊婦の非常時は見慣れているので、たとえどんな醜態をさらしたとしても大丈夫でしょう。でも、免疫のない夫に、変にショックを与えたくない……というか、非常時に夫がどう思っているかなんて、心配すらしたくない。


実は、私はこう考えたタイプ。広島から東京の実家に帰っての里帰り出産で、どう考えても急遽駆け付けられる距離ではないことと、そもそも夫が血は得意ではないなどの理由で立ち会い出産を望んでいなかったため、3度の出産ともに立ち会い出産を選びませんでした。


夫婦でよく相談して決めよう

立ち会い出産は夫婦どちらかが決めるものではなく、お互いが本音を言い合って決めるべきこと。本当は立ち会いたくないと思っている夫に無理に立ち会わせるとトラウマになってしまうかもしれませんし、大変な思いをする当人である妻に気がかりが残るのもよくありません。


立ち会い出産をして本当によかったと言っている夫婦はたくさんいます。ただ、私たち夫婦は立ち会い出産をしなかったことをまったく後悔していません。ついでに、出産には立ち会っていませんが、夫は父親であるという責任感を持って育児に関わっているほうだと思います。


人生に何度とはない出産。夫婦でよく話し合って決めてくださいね。



引用

「15年で約2倍以上に増加!イマドキの『立ち会い出産』事情を調査」


▼連載を1話から読む

・【#1】焼肉を食べると陣痛が来る!?3人出産してアノ迷信はどうだったか検証

▼知っておきたかった妊娠・出産・育児のはなし|バックナンバー

・【#21】友人ママとのつきあいで絶対にやってはいけないこと

・【#22】子どもを産むなら男の子?女の子?

・【#23】子連れで友人と外食を楽しむコツ

・【#24】非常識すぎ!?出産した友人のお見舞いに行くときの注意点

・【#25】妊娠かな?と思ったらしておくこと

▼鈴本りえさんの他の連載はコチラ

・『3人産んだ今だから言えること』我が家の少子化対策#1

・【女たちのネット詐欺事件簿 #1】ネットオークションの落とし穴

  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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