便秘

バナナ便、出ていますか? 慢性便秘なら改善すべき6つの理由

  • 更新日:2019/05/12

便秘は、女性ならだれもが悩んだことのある不調です。「このくらいなら大丈夫。便秘じゃない!」と思う人の中にも、排便に“満足感”がなければ、もしかしたら、改善すべき便秘の可能性もあることがわかってきました。あなたのお通じは大丈夫ですか? 慢性便秘症かどうかをチェックしてみましょう!


こんな症状に当てはまったら、実は便秘かも!?

チェックリスト

 あなたのお通じは大丈夫ですか? 

 これらの自覚症状に当てはまると、便秘(慢性便秘症)の可能性があります。


□ 排便時間が1分以上かかる
□ 排便時に力む
□ 便がうさぎの糞のように硬い
□ 排便時に痛い
□ 便意を感じない
□ 残便感がある
□ お腹が張り、痛いこともある
□ トイレに行っても、その後何回も行かなければならないことがある
□ 排便した後にお尻の穴が詰まったような感じがあり不快である

毎日お通じがあっても、不快症状があれば慢性便秘症!

不快症状

 今まで医師の間で統一された便秘の定義はありませんでした。

 2017年に初めて『慢性便秘症診療ガイドライン』が出て、便秘の定義として初めて「本来、体外に排出すべき糞便を十分量、かつ快適に排出できない状態」とされました。


 これまでは、「排便時に苦しい」「少ししか出なくてスッキリしない」といった症状があっても、毎日少しでも排便があれば、「便秘ではないので大丈夫」と医師から言われたことがあるかもしれません。


 でも、ガイドラインでは、毎日排便があっても、“排便困難感や残便感、不快感”など、便秘にともなう症状で“日常生活に支障”があれば、慢性便秘症と診断して、治療の対象となりました。


 便秘症は、薬局、ドラッグストアで購入する市販薬を服用している人も多いですが、便秘薬は適切に使用しないと、逆に悪化させてしまうことも。また、病院を受診しても、満足感がないまま同じ治療を継続している人も少なくありませんでした。


 けれども、ガイドライン発行とともに、ひとりひとりの排便満足度に着目した治療へとゴールが変わってきています。


その便秘、バナナ便に治せます!

バナナ

 病院で処方される便秘治療薬を使っているにもかかわらず、コロコロ便や硬い便の人が約50%もいます。そういう人はお薬を変えてもらうことも大切。


 今、便秘治療のゴールは、バナナ便かそれに近い便で、排便時間も1分以内で残便感のない状態を目指しています。

 また、便意を感じないのも問題。便意の回復も、重要なポイントです。


 病院でも、「スッキリ気持ちいい!」と感じる満足度が高い排便が治療のゴールになっています。

 ぜひ、すっきり気持ちいいバナナ便に変えたい方は、便秘に詳しい消化器内科や内科、便秘外来を受診してみてください。


新しい慢性便秘薬が続々登場しています

薬

 腹痛などの腹部症状と、便秘や下痢などの排便異常を慢性的に起こす人の治療薬として、「浸透圧性下剤」と「上皮機能変容薬」がガイドラインで“強く推奨”されています。

「浸透圧性下剤」は、便を柔らかくする作用がある「酸化マグネシウム」と呼ばれる薬。昔から使われ、市販薬もある比較的安全な薬です。


さらに「上皮機能変容薬」は、新たな治療薬です。便を軟らかくして、腸の輸送能力を促進させる作用がある薬。

 「ルビプロストン(アミティーザ)」という医師処方薬が2012年に登場しています。ただし、気持ち悪くなったり、効きすぎてお腹を下しやすい欠点もありました。


 そこで2019年、腹部膨満感、腹痛・腹部不快感がある慢性便秘症の「上皮機能変容薬」として「リンゼス」が新たに加わりました。

 便を柔らかくし、腸の輸送能力を促進。痛み刺激が抑制され、腹痛を訴える慢性便秘症の人への効果が期待されています。便秘型過敏性腸症候群(IBS)の治療薬として認可されていましたが、今年、慢性便秘症にも適応が広がりました。


もうひとつ、新しい便秘薬が出ています。胆汁酸で消化管の運動促進と便意を回復させる効果があるという「グーフィス」です。

 腸管内の胆汁酸が不足すると、腸の蠕動運動が低下し便秘を発症します。そこで、胆汁酸の再吸収を抑制して、大腸内に流入する胆汁酸の量を増加させ、腸の蠕動運動を活発化させます。便意のある自然な排便を促すお薬です。


 注意したいのは、市販薬に多い「刺激性下剤」です。

 アントラキノン系(センノシドやアロエなど)とジフェニール系(ビサコジル、ピコスルファートなど)があり、漠然と長期連用すると耐性ができ、難治性便秘になってしまうリスクがあります。

 これらの「刺激性下剤」は、「上皮機能変容薬」や「浸透圧性下剤」で効果が不十分なときに、頓服として使用することが望ましいと言われてます。


便秘改善のセルフケアは排便姿勢も大事!

考える人

 また、お薬だけでなく、日常生活の改善も大切です。これまで、あまり注目されてこなかった排便姿勢が実は、大事なことがわかってきました。


 腹圧をかけて便を押し出す際に、便の出やすい方向があります。背筋を伸ばしてまっすぐに座る姿勢では排便しづらく、かといって前傾しすぎも後傾しすぎもNGです。

ちょうど、ロダンの彫刻“考える人”の姿勢のように、肘を膝につける前傾姿勢がベストです。


 セルフケアでは、日常生活で睡眠、食事、運動などの改善も、快適なお通じのためには大切です。

・睡眠時間をたっぷりとる
・規則正しい生活
・規則正しい食事
・食物繊維を摂る
・水分を十分摂る
・運動をする

これらを生活の中に取り入れてみてください。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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