肌トラブル

花粉に黄砂…さまざまなものが浮遊する春は“揺らぎ肌”に要注意!

  • 更新日:2019/04/28

春になると女性には肌あれの悩みが増えます。原因の多くはやはり乾燥。さらにプレ更年期頃からは、美肌と密接に関係するエストロゲンの分泌が低下することで、肌バリアが低下します。ターンオーバーも遅くなり、肌の乾燥やトラブルが増えやすくなります。特に春は、花粉や黄砂、紫外線(9月中旬と同じ)などの環境要因が加わるため、注意すべき季節。春の肌荒れ対策をご紹介します。


エストロゲンが低下すると春の肌トラブルが増える!

エストロゲン

 女性ホルモンのエストロゲンには、真皮層にあるコラーゲン線維やエラスチンの合成を促進する働きがあります。エストロゲンは、肌の張りや弾力を保ち、シワ、たるみ、乾燥を防いでくれます。


しかし、特にプレ更年期、更年期世代になると、エストロゲンの分泌が低下します。

美肌と密接に関係するエストロゲンが低下することで、肌バリアが低下。

また、20代30代でも、生理不順などで女性ホルモンのバランスが崩れていると、同様に肌トラブルが起こりやすくなるのです。ターンオーバーも遅くなり、肌の乾燥やトラブルが増えやすくなります。


 特に、春は花粉や黄砂、紫外線(9月中旬と同じ)など環境的な要因も意外と厳しいため、注意すべき季節です。特に、こんな人は要注意です。


o花粉症がある

oもともと乾燥肌

o野外で活動することが多い

o長風呂派、熱いお湯好き

o1日ノーメークで過ごすことが多い

o喫煙する

oストレスを感じることが多い

o便秘気味


肌バリア力を強めるには、角質へのセラミドの補給が大切

保湿化粧品

 ですから、特に春は、肌バリア力を高めることが大事。

 肌のバリア力を強める対策として注目すべきは、角層ケアです。角層の中でも、水分保持力の80%を占めるのが角質細胞間脂質です。


 この主成分は、よく知られているセラミドです。

 肌バリア力を高めたい人は、セラミド入りの保湿化粧品で補うとよいと言われています。ほかに水分を抱え込む性質のあるヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなども同時に補給すると、さらによいでしょう。


米国皮膚科学会で注目!PM2.5が肌老化の原因に

紫外線

 肌あれが増える原因は、エストロゲンの低下だけではありません。

 シミ、シワ、たるみなど肌老化の原因の8割近くは、紫外線や喫煙、環境ストレスなど外的な要因です。


 特に、紫外線対策は、今や美容の常識です。

 でもそれだけでは不十分。今、全米の皮膚科医が注目しているのはPM10(=10μm)以下の微小な大気汚染物質による肌への悪影響です。

 PMの大きさは、汚染物質が皮膚に浸透する速度と影響度に直接関係します。毛髪の太さがPM70ですから、PM10以下がどれほど小さいかがわかります。

 特にPM2.5は、私たちの毛穴の約20分の1以下です。


 現在、世界人口の80%がPM2.5にさらされていると言われています。

 ドイツの女性400人を対象に24年間肌と大気汚染を調べた研究でも、PM10以下の大気汚染では、汚染レベルが高いほど肌老化が早いというデータがあります。*

* journal of investugative dermatology 2010 130,2719-2726


大気汚染から肌を守る3つの対策

UV化粧品

 大気汚染のダメージを防ぐ対策としては、「汚染物質を肌に触れさせないこと」。

 マスクやメガネで物理的に遮蔽する方法もありますが、UV化粧品などによるケアも大事。

 化粧品業界では、汚染微細粒子を肌表面に付着させない技術研究が行われています。肌に膜を作って直接触れるのを避けたり、肌にイオンを帯電させ、静電気で大気汚染物質を反発させるなどの化粧品も考えられています。


 また、「肌に付着した汚染物質をオフする」ことも大切です。

 強くこすったり、刺激の強い洗浄剤を使うのはNG。炎症を起こすので、かえって肌老化を招きやすいので要注意です。丁寧に刺激を与えず、メークオフや洗顔をしましょう。


 「抗酸化成分を補うこと」も大気汚染のダメージ対策に。洗顔後、抗酸化成分であるビタミンA、C、Eなどを配合した化粧品を使うことも一つの方法。

 外からだけでなく、内側からのケアとして、抗酸化食品のビタミンC、B群、ポリフェノール、カロテノイドを積極的に摂ることもいいでしょう。

 

 空気清浄機で、部屋の空気を清潔にしたり、運動と入浴でデトックス&血流アップすることもいいですね。


肌トラブル対策のための洗顔法と入浴法

身体を洗う

 ボディは、皮脂分泌量が部位によって違います。

 皮脂量の少ないスネと前腕は、毎日、石鹸で洗わずに、ぬるま湯で流す程度で十分です。

 胸と背中の上側、関節の内側は、皮脂汚れがつきやすく、酸化しやすいため、毎日石鹸の泡で洗いましょう。


朝の洗顔はぬるま湯だけではNGです

朝の洗顔

 朝洗顔は、大事な皮脂をとりすぎないように、ぬるま湯でサッと洗うだけ、という人もいます。

 しかし、ぬるま湯では、寝ている間に出る皮脂や、夜塗った化粧品が酸化した油汚れは落とせません。

 酸化した油は、肌を刺激し、かえって乾燥を進ませます。つっぱらない洗顔料を選んで、良く泡立て、泡を肌にのせて、すぐに洗い流すのがコツです。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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