妊活

不妊治療を経て44歳で出産した女性が語る「妊活クライシス」防止法

  • 更新日:2019/04/17

不妊治療は、夫婦ふたりで取り組む必要があるものですが、体の構造上、どうしても女性側に負担が偏りがちです。また、子供が欲しいという想いは同じでも、切実さや焦りの度合いに夫婦間で温度差がある場合も珍しくありません。


そういったズレから、不妊治療に取り組むなかで、夫婦関係がギクシャクしてしまうことを「妊活クライシス」と言います。


今回は、女優・加藤貴子さん著『大人の授かりBOOK - 焦りをひと呼吸に変える、がんばりすぎないコツ』から、妊活クライシスに陥らないためのコツをご紹介していきます。


44歳と46歳で出産した、加藤貴子さんの妊活ヒストリー

加藤さんは、『花より男子』『新・科捜研の女』などで活躍されている女優さんです。そんな彼女が、絵描きである現在の夫とお付き合いを始めたのは、32歳のころ。子供が欲しいという気持ちは当時からあり、すぐに自己流でタイミング法による妊活を開始しました。


30代は様々なドラマに出演が決まるなど、仕事が忙しく本格的な治療には踏み込めずにいた加藤さんですが、41 歳のとき、卵子の老化についてNHKのドキュメンタリーを通して知ったことをきっかけに、42歳ではじめて不妊治療専門のクリニックを訪れます。


クリニックで告げられたのは、「男性不妊」という加藤さんが予想していなかった事実でした。精子の数が少なく運動率も10%しかなかったのです。加藤さん夫婦は、すぐに顕微受精を試み、妊娠しますが、稽留流産(けいりゅうりゅうざん)してしまいます。


その後も妊娠と流産を繰り返しますが、4度目の妊娠後、不育症治療を経て、44歳のときに無事第一子を出産。また、46歳のときには、顕微受精、体外受精、胚移植、凍結胚移植をへて、第二子を妊娠、出産します。


加藤貴子さん流「妊活クライシスを防ぐ小さな習慣」

妊活クライシス

加藤さんは、自分は仕事をセーブしたり、病院に日参したり、痛い思いをしたりしてできる限りのことをしているのに比べて、夫は非協力的に感じて、不満やイライラをぶつけることもあったといいます。


ただ、途中から、「妊娠してもしなくても、夫婦関係は続いていくのだから、妊活をした時間が夫婦関係を強める何かであってほしい」「何が起こっても夫婦で納得して結論が出せるよう、2人の関係を再構築することが妊活の試練であり、脱・妊活クライシスなんだ」と考えるようになったといいます。


ここでは、加藤さんが心がけていた「妊活をがんばりすぎず、妊活クライシスを引き起こさないためのコツ」をご紹介していきます。


妊活クライシスを防ぐがんばりすぎないコツ1:泣き言はちゃんと言う。自分を褒める

自分のために泣いてもいいって気がついてから、萎えるときも、とことん萎えることにしたんです。うなだれて、グチを言って、夫にも泣き言をぶつけました。その場合は、あらかじめ夫に「泣き言を言うよ」と宣言して、トラブルを回避しました。泣いてわめいて、ある程度気持ちがすっきりしたら、一転、自分を大絶賛。ついでに夫にも大いに絶賛に付き合ってもらいます。「加藤貴子はすばらしい!」自分でもコトバにしますし、夫にもうなずいてもらいます。不思議なことに、ひとから褒められると回復する力が倍増するのです。(P.49)


妊活クライシスを防ぐがんばりすぎないコツ2:何もしない時間に罪悪感を持たない

病院に通っているだけでも、えらい! ドクターの治療法を把握するだけでもえらい! 「今回はダメでした」と言われたとき、先生の話を最後まで聞いていられるだけで「たいしたもん」なのです。これらをやっている自分をきちんと褒めてあげるだけでも、通院生活がラクになります。(P.53)


妊活クライシスを防ぐがんばりすぎないコツ3:不安な気持ちを書き出してみる

私は、自分が抱えている不安を、頭の中で、あーでもない、こーでもないと、あれこれ転がしているうちに、その不安を意図せずかえってどんどん大きく膨らませてしまう傾向があります。不安を「オバケ化」しちゃうんです。だから、一度不安を書き出して、目の前に並べて整理します。(略)得体の知れないものには、ついおびえがちです。でも光を当ててしっかり見つめれば、案外冷静でいられる。不安がぬぐえないときは、書き出してみてください。不安の正体は、実は小さかった、なんてこともありますよ。(P.57)


さいごに。妊活は「夫婦の危機」にも「絆を深めるきっかけ」にもなり得る

夫婦

今回は、不妊治療の末、ふたりの子供を授かった女優・加藤貴子さん流「妊活クライシスを防ぐためのコツ」をご紹介しました。


妊活は、パートナーとふたりで行うものです。ひとりで頑張りすぎていると思ったら、正直な気持ちをパートナーとシェアし、妊活クライシスに陥らないように気をつけましょう。


本書では、妊活中の妻側の気持ちだけではなく、夫側の心境も綴られています。「妊活における男性側のプレッシャーについても知りたい」「妊活きっかけで夫婦仲をこじれさせないコツを知りたい」という方は一度手にとってみてはいかがでしょうか。



今回ご紹介した本

『大人の授かりBOOK - 焦りをひと呼吸に変える、がんばりすぎないコツ』

著者:加藤貴子

出版社:ワニブックス




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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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