腟ケア

腟ケアしていますか? かゆい、性交痛、擦れて痛いはサインです!

  • 更新日:2019/03/31

デリケートゾーンの乾燥や違和感をもっている女性からの相談が多く、想像以上の数で驚いています。「外陰部のかゆみを感じる」「外陰部が乾燥して下着と擦れて痛い」「以前はもっと外陰部がふっくらしていたのに、痩せてきた」「性交痛がある」「湯船から出たときに腟から水が出る」「腟が擦れて痛い」…などの症状です。外陰部や腟などのデリケートゾーンの粘膜に不快症状が起こる“外陰腟萎縮症”については、前回紹介しました。今回は、デリケートゾーンの不快症状にどう対処するか、腟と外陰部のケアをご紹介します。


腟や外陰部の不快症状は婦人科へ!

婦人科

 かゆい、擦れて痛い、性交痛があるなどの腟の不快症状、ありませんか?

 外陰部や腟のかゆみ、乾燥、痛み、違和感、性交痛、性交時出血など、デリケートゾーンの症状に悩んでいたら、婦人科でほかの病気がないことを確認することも大事です。

 婦人科では、クラミジア、トリコモナス、ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマ、淋菌感染症などの性感染症(STI)の有無をチェックしましょう。また、経腟超音波で子宮や卵巣の検査もします。子宮頸がん検診を2年以上、行っていない人は、子宮頸がん検診も一緒にしてもらうことも大切です。


骨盤底筋トレーニングは、腟の粘膜ケアに有効です!

骨盤底筋トレーニング

  性感染症やこれといった病気がなく、加齢によって腟や外陰部が萎縮してしまって、それによって不快症状が起こっているなら、セルフケアとして、日常生活で骨盤底筋群の筋力を落とさないように、骨盤底筋トレーニングを欠かさないことが大切。


 若いときに運動をしていた経験があるかどうかよりも、今から骨盤底筋トレーニングを習慣にできるかどうかが、腟や外陰部の不快症状を遅らせるためには大切と言われています。


腟を内側にゆっくり引き込めますか?

考える女性

 骨盤底筋トレーニングは、腟を内側に引き込むことをゆっくり繰り返すだけで、十分いいトレーニングになります。コツは、肛門を締めるように、おしっこを我慢する感じで、腟を締めることを意識します。


 これは、いつでもどこでもできるので、たとえば、駅で電車を待っているとき、オフィスで椅子に座って仕事をしながらでも可能です。

 意識しにくい人は、お風呂のときに、手を腟に当てて、締まりを確認するのもいいでしょう。

 また、背筋を伸ばして、両かかとをつけ、つま先を少し外に開いて立ちます。ゆっくりと呼吸をしながら、膝をつま先の方向に曲げます。

 次に、曲げた膝をゆっくり伸ばしながら、腟の引き込みを意識して、両脚の内ももをピッタリとくっつけます。

 これを5~10回、ゆっくりと繰り返すのも、いい骨盤底筋トレーニングになります。


 なかには、どうしても自分では腟を締める意識が持てない人もいます。骨盤底筋群にダメージがあって、すでに緩んでいる方に多いようです。そういう方は将来の尿もれ予備軍でもありますので、一度、婦人科などにケアしている骨盤底筋トレーナーに教わることも大切です。


普段から腟を意識して! 締めつける下着はNG

 普段から、腟の引き締めを意識して生活を送ることで、意識しない人との差は大きいです! 太りすぎも、痩せすぎも、腟周りの筋力低下につながります。


 また、締めつける下着をつけないようにすることも大事。

 お手入れは、デリケートゾーン専用ソープで優しく洗うようにします。ゴシゴシは絶対にNGです。また、性交時に使う、腟を潤わせる潤滑ゼリーもあります。


かゆい、性交痛、擦れて痛いなどのの婦人科での治療は?

病院

 日常生活で不便だったり、支障をきたすようなら、ぜひ婦人科へ。

 婦人科でかゆい、性交痛、擦れて痛いなどの“外陰腟萎縮症”と診断された場合、治療は、多くの場合、女性ホルモンのエストロゲンを含有した腟錠(腟にお薬を入れる)が使用されています。


 乳がんや血栓症などの心配がない40代以上の人は、ホルモン補充療法(HRT)を選択することもできます。

 ホルモン補充療法(HRT)は、女性ホルモンのエストロゲンを少し補充する治療法で、錠剤、パッチ剤、ジェル剤があります。

 

腟周りの不快症状をレーザーで改善する治療もあります!

手術

 先ほどご紹介したように、現在、エストロゲンの腟錠による治療が婦人科で最も多く行われている治療法です。症状が進んでいる人は、毎日、継続して腟錠を入れる必要があります。ただし、エストロゲンの腟錠だけでは、腟の潤いを取り戻せない人もいます。


 「腟錠であまりよくならない」「毎日入れるのが面倒」という人は、レーザーによる新しい治療が一部の病院でできるようになっています。

 顔のリフトアップやたるみ改善に使われている炭酸ガスフラクショナルレーザーを腟と外陰部に照射する新たな治療法です。


 更年期以降の女性ホルモン減少によって起こる腟粘膜の萎縮を改善する外陰腟部の最新レーザー再生術を「モナリザタッチ○R」と言います。

 腟粘膜の萎縮による不快症状(乾燥、臭い、かゆみ、性交痛、排尿障害・尿もれ)、外陰部のしわ、たるみが気になる人に行われています。


 麻酔クリームを塗り、腟内に専用プローブを挿入。レーザー照射は約1分間。プローブを変えて、外陰部も約3~5分、レーザー照射します。

 即効性がありますが、継続して2~3回行うと、さらに効果が高いと言われています。自由診療なのでクリニックによって費用は異なりますが、1回30,000円程度で行っているクリニックもあります。


「モナリザタッチ○R」の治療ができるクリニックは、「モナリザタッチ」で検索すると出てきます。また、「ジュノ・ヴェスタクリニック 八田」八田真理子先生のもとでも行われています。



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毛細血管の“血管モレ”を防ぐ5つの美容&健康習慣
デリケートゾーン、乾いていませんか? 女性ホルモンの低下で起こる外陰腟萎縮症とは?
  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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